使ってはイケないUSB Type-C変換アダプタを試してみる
ちょっと必要が生じて、USB Type-CオスをUSB Aオスに変換するアダプタを買ってみました。モノは上記写真のとおり。
買った理由は、2.5インチのHDDをPCのUSBポートに直結できるSATA-USBアダプタで使用するため。似たようなデバイスをいくつか持っているハズなのですが、最近使っていなかったこともあり、見つかったのはUSB Type-C仕様のヤツだけ。
PCのUSB Type-Cポートは別デバイスで埋まっており、外す訳にはいきません。必然的にUSBハブにつなげることになる訳ですが、USBハブにはUSB3.xなUSB Aポートしか搭載されておりません。
で、唯一発見できたSATA-USBアダプタをUSBハブに接続するため、上記USB Type-CオスをUSB Aオスに変換するアダプタが必要となった次第で。
ところがこの(手の)変換アダプタ、使ってはイケないアダプタと言われております。
何故イケないのか?
結論から言ってしまうと、問題となるのは下記の2点。
- USBの規格に違反している
- PCに重大な問題を引き起こす可能性がある
SB-IFが策定したUSB Type-Cの規格では、メス側のコネクタを備えたケーブル(やアダプタ)が規定されておりません。そればかりか、存在してはいけないモノとなっています。
その理由は、つなぎ方次第で危険な状態となるため。
例えばPCのUSBポートに上記写真のアダプタが接続されているとします。ここにUSB-ACアダプタからのケーブルを接続するとどうなるか?
USB Aポートへの給電は規格としても設計としても想定されていないため、何が起こるかわかりません。最悪PCが壊れます。
自分では分かっており「そんなことはしないぜ」と思っていても、パートナーやお子様などの第三者が誤って接続してしまうかもしれません。そんな可能性もあるということで。
ということでモノのご紹介など
いくら「規格外」で「危険だ」と言われても、やっぱりあると便利だったりするのも事実。
まぁ、何が起こっても「文句は言わない」、「八つ当たりしない」ユーザーのみが自己責任において使うのがよろしい感じです。
で、今回買ったアイテム。メーカーはUGREEN。実は2個セットとなっており、ひとつは既に紹介済みのアダプタで、もうひとつは、USB AオスをUSB Type-Cオスに変換するアダプタとなっております。(下記写真)
いずれのアダプタも、外装にはアルミニウム合金が使用されており、高級感はなかなかのモノ。ストラップホールも付いており、持ち歩きにも便利です。
仕様的にはUSB3.0がサポートされており、論理値で最大5Gbpsでのデータ転送が可能とのこと。
手持ちの同機能アダプタはUSB2.0相当のモノばかりで、HDDを接続した場合に読み書きの遅さが気になっており、これを選んだ次第です。
で、実測
今回購入したUSB Type-CオスをUSB Aオスに変換するアダプタと、手持ちの同機能アダプタ(USB2.0相当)を使い、SATA-USBアダプタでPCに接続した2.5インチHDDにてデータ転送速度をチェックしてみました。結果は以下のとおり。
上がUSB2.0相当の接続で、下がUSB3.0相当の接続となっております。期待したほど高速ではありませんが、誤差以上の値は確認できました。「データ転送の高速化」という意味では効果があるように思えます。
体感的な話になりますが、PCのCドライブを丸ごとバックアップした際にも、USB2.0相当の接続と比較し、それなりに短時間で処理が終了しました。
まとめ
当初の目的は果たせたので、個人的には買ってよかった部類のアイテムと言えます。が、冒頭でも書いたとおり、誰にでもオススメできるアイテムでないのは確実。ご利用の際にはご注意くだされ。
ちなみに、価格的な話ですが、Amazon.co.jpであればこんな感じ、楽天市場であればこんな感じ(こちらは単品のみ)の価格となっております。
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