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Chromecastを試してみる

2014年6月1日  2014年6月1日 
こちらが本体
Googleによるメディアストリーミング端末"Chromecast"。諸外国からは遅れたものの、日本でも正式発売となりました。

これで何ができるかというと、Androidスマホ/タブレットでは、Playムービー&TV、YouTube、dビデオ、ビデオパスといったアプリのコンテンツを、無線LANによるワイヤレス接続でテレビなどに映し出すことができます。

また、Windows/MacのChromeブラウザにおいては、"Google Cast"という拡張機能の追加により、Webサイト(写真や動画などのコンテンツを含む)やデスクトップのミラーリング表示が可能となります。もちろん、こちらもワイヤレス。

重要なのは、対応するアプリ/ソフトウェアでしか機能しないという点です。これは"Chromecast"のデメリットでもありますが、同時にアプリ/ソフトウェア次第でその機能や可能性が大きく広がることも意味しています。この辺が単なるディスプレイアダプタと大きく異なるところ。

そんな"Chromecast"を実際にいじってみましたので簡単なレビューなど。パッケージには、上記写真の"Chromecast"本体に加え、電源用のUSB-ACアダプタ、microUSBケーブル、HDMI延長ケーブルが同梱されております。

まずは物理的な接続ですが、本体をテレビのHDMIポートに差し込み、近くの通電しているUSBポートまたは付属のUSB-ACアダプタを接続すれば勝手に起動します。特にスイッチなどはありません。

セットアップに関してもなかなかに良く考えられております。手持ちの適当なデバイスで"chromecast.com/setup"にアクセスすると、専用アプリのダウンロード先が示されますので通常はこれを使用します。

あーそうですか
が、Windows Vistaなどという枯れたOSでは「このデバイスから Chromecast をセットアップできますが、お使いのオペレーティング システムは完全にはサポートされていません。」とつれないお言葉。

"試してみる"ボタンから進めていくことで、確かにセットアップは行えました。が、アドホック接続に切り替えたり戻したりする面倒な作業が発生するので、この画面を見てしまった場合には別途ダウンロードした専用アプリの利用をお勧めします。

Android/iOSのどちらにも専用アプリが用意されており、それぞれのストアにて"Chromecast"で検索をかけると見つかります。本体の有無にかかわらずダウンロードは可能なので、先にインストールしておくのもひとつの方法です。

専用アプリを使用した場合のセットアップは簡単で、テレビや端末の画面を確認したり、ボタンをタップ/クリックして先へ進めたりするだけ。入力する必要があるのは、無線LANの暗号化に使用するパスフレーズぐらいです。

場合によってはセットアップ後に"Chromecast"本体のアップデートが実施されることもありますが、ただ待っているだけで完了します。

実際に使用する際には、スマホ/タブレットの"Chromecast"対応アプリを起動し、画面のどこかにあるキャストアイコンをタップして手持ちの"Chromecast"の名前を選択すればOK。

ここでは、代表的な"Chromecast"対応アプリであるYouTubeの利用シーンを簡単にご紹介します。スマホ/タブレットで選択したYouTubeの動画は、テレビの画面にて可能な限り大きなサイズで表示されるため非常に見やすく、迫力ある映像が楽しめます。

オリジナルが16:9なら、フルサイズでの表示も可能。さらにHD画質で収録されたコンテンツなら、それなりに美しい画面を拝むことができます。

テレビにはこう映る
例えば、こちらのスクリーンショット。動画をテレビに映し出し、途中でポーズをかけた状態の図です。

中央には大きくポーズアイコンが、上部には動画に関する詳細情報が表示されております。これらはポーズの解除と共に消えるので、視聴のジャマにはなりません。

なお、"Chromecast"を使って動画をテレビに映し出した場合、スマホ/タブレットの画面には動画が表示されません。それらのデバイスはリモコンとして機能するようになっているためです。

また、動画のストリーミング再生自体は"Chromecast"側で処理されるので、スマホ/タブレットでは別の操作も行えます。例えば、見たい動画を次々とTV Queueに追加したり、ホームに戻って別のアプリを使用したりすることができる訳です。

その時タブレットでは...
こちらは上記の動画と同じタイミングで見たタブレット端末の様子。

スタンドアロン動作のアプリで動画が表示される部分(左上)には、静止画のみが表示され、その上に戻しボタン、再生/ポーズボタン、進むボタンの3つが乗っています。

これらのボタンを使ってテレビに映っている動画をコントロールできるという仕掛け。現在の再生位置を示すスライダーは、動画の進行具合に合わせて動くのはもちろん、スライドさせることで任意の位置から再生することもできます。

文章でダラダラと説明すると複雑に感じますが、実際はものすごく簡単。しかも、セットアップが済んでいるなら準備も手間も必要なくサクッと楽しめます。家族や友人などと一緒に動画を楽しみたいシーンには最適。

ひとりで使う分には意味のないアイテムかというと、そんなことはありません。例えば映画などの有料コンテンツ。同じ金額を支払うなら迫力の大画面で楽しんだ方がオトクというもの。その場を動くことなくワイヤレス操作できるので、カウチポテトで映画三昧も夢ではありません。

そんな感じで、必須アイテムとはいえないものの、あれば便利なアイテムであることは確か。無線LAN環境が整っているなら使わない手はありません。価格的にも手を出しやすいかと思われます。

ただ、一部通販サイトでは海外版を高値で売っていたりするので、購入を考えている方にはAmazon.co.jpなどで一般的な販売価格を確認しておくことをお勧めします。



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