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[WinPad] GPSレシーバを試してみる

2014年9月21日  2014年9月23日 
内蔵センサーをチェック
こちらは内蔵センサー類を確認することができる"SensorInfo"というアプリの画面。表示されているのはもちろん"Voyo WinPad A1 Mini"のモノです。

確認できるのは加速度センサーのみで、コストダウンもここに極まれりといった感じ。清々しいほどの設計思想です。

この端末をアウトドアで使用する予定はなかったのでコンパスやGPSはなくても困らない訳ですが、手元にBluetooth対応のGPSロガー兼レシーバである"HOLUX M-241"があったので技術的興味からこれを試してみることに。

"HOLUX M-241"と端末を接続する方法ですが、GPSレシーバとして使うならBluetoothが便利です。この場合、物理的にはペアリングするだけでOK。あっさりと認識されます。ただし、ソフト的には少々の手間が必要となります。

Windows 7以降であればSensor APIが実装されており、これに対応したデバイスであればドライバをインストールするだけで使えるのですが、あいにく"HOLUX M-241"は非対応。このため、Sensor APIとの橋渡しをするドライバを導入しなければなりません。

それが"GPSDirect"というソフトウェア(ドライバ)。基本的には有料なのですが、評価版として無料で試すことができますので、これを使わせていただきました。

実際にインストールする前に、まずはペアリングした"HOLUX M-241"が使用するポートをチェックしておきます。デバイスマネージャーを開いて"ポート(COMとLPT)"の中にある"Standard Serial over Bluetooth link"のポート番号を記憶(または記録)。ちなみに当方の環境ではCOM3~COM6が使用されておりました。

続いて、上記ページから"GPSDirect"をダウンロードします。ソフトウェアは32bit版と64bit版の2種類が用意されておりますので"WinPad A1 Mini"なら"Windows x86"の方をチョイス。インストールしたら設定のために"gps7s32.exe"(64bit版なら"gps7s64.exe")を実行します。

GPSDirectの設定画面
するとこちらの画像のようなウィンドウが開くので、NMEA Sourceでポート番号を、Baud Rate/Port Numberで通信速度を設定します。

ポート番号は先にデバイスマネージャーでチェックしたモノを、通信速度にはデバイスが対応する速度("HOLUX M-241"なら38400bps)を指定します。さらに"Install"ボタンを押してドライバをインストールすれば準備は完了。

"HOLUX M-241"がGPS衛星を掴んだ状態であれば、ウィンドウ中央右側には衛星の状態が、ウィンドウ下部にはステータスが表示されます。なお、Bluetooth接続は自動的に実施されるので、特に接続の操作をする必要はありません。

あとはWindowsの位置情報に対応したアプリで確認するだけ。ここではもっともお手軽な方法として、Windows 8.1に標準でインストールされる"地図"アプリを使用してみます。

なお、位置情報はプライバシーとして保護されておりますので、あらかじめシステムに対して位置情報の利用を許可してあげる必要があります。

その設定は簡単で、スタート画面の"PC設定"→"プライバシー"→"位置情報"から"Windowsとアプリで自分の位置情報を使うことを許可する"をONに、"次のアプリで自分の位置情報を使うことを許可する"にて地図をONにすればOK。

地図で現在地が表示されました
位置情報の許可に関する設定を終えたら、スタート画面から"地図"アプリを開きます。

丸の中に菱型が入った赤いマークで表示されるのが現在地。また、メニュー(画面右下の"…")から"自分の場所"を選べばビューンと地図が拡大され、現在地の周辺を確認することができます。

"地図"アプリでは地図そのもののデータをダウンロードする必要があるためインターネット接続が必須となります。このため、今回はセブン-イレブンの無料Wi-Fiを使ってみました。

その際、Wi-Fiによる位置情報が使用される可能性がありますのでご注意を。GPSが有効であれば優先的に使用されるハズなのですが、何らかの不都合によってGPSが利用できない場合にはそうした事態が発生します。

GPSの位置情報を使用している場合には、現在地が微妙にブレるのでそれで判断するのもひとつの方法かと。

そんなこんなで、GPS機能を内蔵していない"WinPad A1 Mini"でも外付けのGPSが機能することを確認できました。

今回の方法ではWindowsの標準機能を使用しておりますので、"天気"や"ニュース"といった標準アプリはもちろん、Webブラウザで開いたGoogleマップなどでも位置情報を使用することができます。

限りなくニッチなネタとなっておりますが、こうした情報を必要としている誰かの参考になりますれば。



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