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ドライファストルブを試してみる

2014年12月6日  2022年2月1日 
ひとめで呉工業製品とわかります

このところメンテナンスを怠っていたせいか、玄関ドアの鍵の抜き差しに引っ掛かりが生じるようになりました。

出入りのたびに小さなストレスを感じるのはもちろん、放っておくと深刻なダメージに発展する可能性も。ということで、何らかの処置が必要になるのですが、テキトーな潤滑油を使用して「はい、終わり」という訳にはいきません。

鍵穴に一般的な潤滑油を使用すると、一時的にはスムーズになりますが、やがてホコリを集めて固着してしまうなど深刻な事態となってしまいます。このため、鍵や錠には専用の潤滑剤が必須となります。

例えば"鍵穴のクスリII (17ml)"という製品。確かに効果はバツグンで、鍵穴用として安心して使用できたのですが、内容量に対する価格が少々お高いような...。

鍵穴専用と割り切ってしまえば内容量の少なさにも納得できますが、どうせならもう少し汎用性があってコストパフォーマンスの高い製品が望ましいところです。

そんなこんなで探してきたのが呉工業の"ドライファストルブ"という製品。フッ素樹脂(PTFE)が配合された速乾式の潤滑剤です。雰囲気としては、蕎麦を打つ際に使用する打ち粉のようなモノで、極めて細かい粉によって摩擦抵抗を減らす働きをします。

もちろん、鍵穴もOK。また、素材に対する攻撃性も低く、金属、ゴム、プラスチック、木、紙などさまざまな素材に使用できます。ただし、石油系溶剤が使用されておりますので、その点にはご注意を。

使用直後は溶剤で湿った感じになりますが、すぐに蒸発してサラサラの状態となります。このため、ホコリを嫌う場所やパーツなどの潤滑にも最適です。

便利なエクステンションチューブ

細かな場所には着脱式のエクステンションチューブによりピンポイントで噴霧可能。鍵穴への使用もこれでバッチリです。

キャップにはエクステンションチューブ用のホルダーも用意されております。結構しっかりとした構造となっており、チューブが外れて行方不明なることもなさそう。しかも、コンパクトに保管できます。

肝心の鍵穴に対する使用感ですが、吹いた感じも滑り具合も"鍵穴のクスリII"と同等な感触。ガコガコと引っ掛かっていた鍵の抜き差しがスコッと一発で決まるようになりました。

また、使用時に粉が吹いたような雰囲気になるのも一緒。周囲に飛び散った薬剤は無意味なので、乾いた後に拭きとってしまいましょう。ということで、鍵穴用としてはまったく問題なく、非常に満足できる製品でした。

鍵穴以外にも、キコキコと不快な音を立てていた網戸の戸車、問題はなかったもののメンテナンス的にドアや食器棚の蝶番にも使用してみましたが、いずれもスムーズな動作になりました。

このような感じでさまざまなところに使える便利アイテムではあるのですが、基本的に粉をまぶすだけに近いノリなので、耐候性には期待しない方がよろしいかと。雨風が直接当たるような場所・パーツには向きません。

逆に安定した環境であるなら油のように劣化することはなく、物理的にフッ素樹脂(PTFE)が落ちてしまうまでは効果を発揮し続けるため、それなりの長期間使用できます。

何より内容量が300mlと多めなので、気前よくいろいろな場所に使用できるのもポイント。この手のアイテムではメジャーな呉工業の製品なのでホームセンターなどでの入手も容易です。

通販での取り扱いも豊富で、例えば楽天市場ではこんな感じ、Amazon.co.jpならこんな感じとなっております。近所で製品が見つからない場合にはこれらを利用するのもよろしいかと。

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