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オーディオ風味のOTGケーブルを作ってみる

2015年1月13日  2015年1月13日 
フォルムは良さ気です
USB micro Bオスの自作用コネクタを探していたところ、やけにゴージャスな金メッキ仕様の品を発見

その後、同じようなテイストのUSB Aメスコネクタも発見したので思わずオーダーしてみました。いずれも自作用のパーツにありがちな野暮ったさがなく、スリムなフォルムになっております。

「そこは金メッキじゃなくてもいんじゃね?」という気もしないではありませんが、見た目のインパクトはアリな感じ。で、これらのパーツを見た瞬間に思いついたのがオーディオ系のケーブルです。

金メッキ=オーディオというのもステレオタイプな思考ではありますが、思ってしまったのだから仕方がない。という訳で、USB DACをAndroidデバイスに接続するためのオーディオ風味なOTGケーブルを作ってみることに。

コネクタは上記2点でOKとして、問題はケーブルです。USB的には4芯のシールドケーブルを使うのが基本ですが、これでは普通すぎて面白くありません。

とりあえず、USB規格における電気的/機械的特性は無視するとして、別方面から探してみることに。そんな経過で見つけたのがオヤイデ電気の"4N純銀 0.5mmフッ素絶縁単線"。

オーディオ用のケーブルとしてはそれなりに評判もよろしいらしく、Web上ではこれを使ってUSBケーブルを自作している例もちらほら見受けられます。ということで、ケーブルはこれに決定。

必要な材料がそろったのでサクッと製作を開始します。まずケーブルですが、せっかくキレイな外装なのでそれを活かすべく4つ編みで仕上げてみます。

見た目に美しいのもあるのですが、4つ編みは基本的にツイストペア+ツイストペアという構成になっており、電力線と信号線が各ペアになるようにすればノイズ対策になったりする...かも知れないことを期待しました。

ほぼ針金なケーブルに苦労しつつ編み上げたら、あとはガジガシとハンダ付けするだけ。Vcc/GND/D+/D-の接続、およびUSB micro B側のOTG用接続を終えたら、ハウジングを被せて完成...のハズだったのですが、今回使用したUSBコネクタがなかなかのクセモノでした。

基本的にはめ込むだけで組み立てるようになっているにもかかわらず、ハウジングの内部にはストッパー的な仕組みがありません。なので、USB端子に接続して外すとハウジングだけがズルっと外れてしまいます。もちろん、コネクタは接続されたまま。

これでは使い物にならないので、エポキシ系接着剤で固めてしまいました。スタイルは劣りますが、DIY的には上下合わせのモナカタイプのハウジングの方が確実性は高そうです。

片方のコネクタが裏向きなのはご愛嬌
で、完成したOTGケーブルがこちら。自画自賛ではありますが、なかなかのビジュアルに仕上がりました。

最初の時点で無視してしまったUSB規格における電気的/機械的特性ですが、USBケーブルとして機能しないのではシャレになりません。ということで簡単なテストを実施してみました。

実際にUSBメモリをAndroidデバイスに接続し、200MBほどのファイルを本体⇔USBメモリ間で転送。それに要した時間を一般的なOTGケーブルと比較してみたところ、ほぼ同等の時間となりました。もちろんチェックサムも問題ナシ。

とりあえず、OTGケーブルとしては普通に機能するようなので、続いてはUSB DACを使ってのサウンドチェックなど。こちらも一般的なOTGケーブルと比較してみました。

結果ですが、当方の耳と環境においては良くも悪くも違いがわかりません。もっとも素人でもわかるほど違ったら、そちらの方が驚きな訳ですが。まぁ、ノイズが乗るなど悪い方向への変化がなかったのは素直に喜べることかも。

もちろん、当方が検知できないレベルでの変化があることは否定できません。センシティブな耳とそれなりの環境を持つユーザであれば違いがわかる可能性はあります。

製作途中では紆余曲折ありましたが、それも含めて楽しい時間が過ごせたうえ、成果物もよろしい感じに仕上がりました。今回の工作は、そもそもの動機が「作ってみたい」であり、その意味では成功であったと言えそうです。



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