極小なOTGアダプタを試してみる
手持ちのOTGアダプタ/ケーブル類に不満はなく、特に必要性も感じなかったのですが、とりあえず面白そうであるのに加え、価格も送料込みで$1.63とお値打ちな感じだったのでサクッと購入してみました。
その機能に関しては言うまでもありませんが、一応簡単に説明しておきますと、USB OTGをサポートしたAndroid端末およびWindowsタブレットをホストとして動作させるためのアダプタ、ということになります。
この手のアイテムとしては、短いケーブルの両端にUSB AメスとmicroUSBオスのコネクタが付いた、いわゆる変換ケーブルが標準的な形状。ところが、このアダプタはUSB Aコネクタの内側に挿入して使用するという、何ともユニークな発想で作られております。ちなみにメーカー情報はこちら。
前置きはこの辺にして、実際の使い勝手などを簡単にご紹介します。使用に先立って対象となるUSBデバイスのコネクタに本アダプタを挿入しておきます。挿入の方向は上記写真で見えている金色の端子がUSB Aコネクタ内の端子と接触するような向きで。
ボディの半分は金属製なので裏表を間違えると大変なことになります。が、その辺は考えられており、間違った向きで挿入することはできません。USB Aコネクタへの挿入が完了したら、あとは端末のmicroUSBポートに挿すだけ。
テスト的にUSBメモリを使ってみましたが、ウチにあったNexus7(2012)とWindowsタブレットであるVoyo A1 miniではいずれも普通に認識しました。もちろん、読み書きも大丈夫。
USB Aコネクタがすっかり露出しているのには違和感を覚えますが、それはあくまでビジュアルのお話。USB OTGとしての機能にはまったく問題ありません。
ただ、使用後に端末からUSBデバイスを取り外す場合には注意が必要です。このアダプタはUSB Aコネクタ内に入っているだけなので、当たり前の話ではありますが、引っ張ればスルリと抜けます。
同じことが使用時にも発生し、アダプタだけが端末に残ってしまいます。それ自体は大きな問題ではないのですが、この時ホストからの給電は続いているため、下手をするとショートする可能性があります。
このため、むき出しの端子が金属製の何かに触れないようにしなければならないのはもちろん、抜く際の指先にも注意が必要。普通につまむと指の腹が端子に触れてしまうため、指のツメをアダプタのフチに引っ掛けて引きずり出す感じにするのがよろしいかと。
ということで、まとめ的に整理してみます。この形のメリットは、コンパクトかつ薄型なので携帯に便利なこと。むしろ小さすぎて紛失に気を付けることになります。
デメリットとしては上記のとおり、USBデバイスを外す際にアダプタが端末に残ってしまう点。端末に深刻なダメージを与える可能性があるので要注意です。
また、端子直結なので接続したUSBデバイスがブラブラしないのもメリットと言えますが、逆にそれがアダとなって端末のmicroUSBポートに過大なストレスを与えてしまう可能性もあったりします。
機能的には、いわゆるOTGアダプタ/ケーブルとして普通に使えるので、メリットとデメリットをハカリにかけてどう判断するか、ということになるかと。
個人的な感想ですが、日常的にこれを使うことはなさそう。一般的なOTGアダプタ/ケーブルを使用する限りUSBの電力線がショートする可能性は限りなく低く、それが普通に起こり得るだけでも大きな問題であると考えるためです。
とは言え、全然ダメという訳ではありません。緊急用として持ち歩く分には充分過ぎるほど小さく、またネタとしても面白いので、それを目的とするのもアリです。
ということで、日常使いのOTGアダプタ/ケーブルとは別に、ユニークな一品が欲しい、なんて時にはオススメできるアイテムであると思われます。ちなみに、国内通販でのお求めなら楽天市場やAmazon.co.jp辺りをチェックしてみるのがよろしいかと。
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