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HEM-BTRATXを試してみる

2015年9月28日  2016年1月22日 
質感はそれなりといった感じ
先日のことAmazon.co.jpなど散策していたところ、ちょっとユニークなアイテムに目が止まりました。TSdrenaの"HEM-BTRATX"という製品。

非BluetoothオーディオデバイスをBluetooth化するモノなのですが、送受信機能を一体化した2 in 1デザインが採用されており、いわゆるトランスミッタとレシーバの両方で利用することができます。

もうひとつの特徴が、aptX Low Latencyのサポート。これにより、Bluetoothによるワイヤレス接続にありがちな音声の遅延を極めて小さくすることができます。aptX Low Latency対応のレシーバは種類も少なく、ちょっと興味が湧いたので試してみることに。

ということで、ナンバリングこそありませんがaptX Low Latency関連のネタとしては第4話ということになります。これまでの投稿に関しては本ページ左上にある検索機能にてaptX Low Latencyをキーワードとして指定して頂けますれば。

モノは冒頭の写真にあるとおり。単体ではサイズ感がわかりづらいと思われますが、非常にコンパクトになっております。裏側には金属製のクリップが直付けしてあり、カバンや服のポケットなどへの装着が可能。

本体に用意された機能としては、入出力兼用の3.5mmステレオミニジャック、RX/TX(送信/受信)の切り替えスイッチ、充電用microUSBポート、LEDインジケータ、電源スイッチ、といった感じ。

トランスミッタとして使う場合には切り替えスイッチをTX側にして、ソース機器の出力をステレオミニジャックに接続。レシーバとして使う場合には切り替えスイッチをRX側にしてイヤホンやヘッドホンをステレオミニジャックに接続すればハード的なセットアップは完了です。

後はBluetoothのペアリング操作をすれば使用可能となります。この辺は他のトランスミッタ/レシーバと同様。そんなこんなで使い勝手をチェックしてみました。なお、当方としてはレシーバのつもりで購入したので、レビューもそちら方向になっております。

充電用ポートのゴムカバーは開けてあります
まずは良い点。出力デバイスには3.5mmステレオミニプラグを使用する一般的なイヤホン/ヘッドホンが使用できるため、好みのモノを選択することができます。

実際に接続してもホワイトノイズ的な雑音もなく、サウンドもapXならではのハイクオリティ。普段使っているイヤホン/ヘッドホンなら装着感や音質をそのままにワイヤレス化できるのは大きなメリットです。

また、内蔵バッテリの充電にはmicroUSBケーブルを使用し、スマホの充電などで使っているUSB-ACアダプタが流用可能。ポートにはホコリなどの侵入を防止するカバーが装備されているのもポイントです。

続いていまひとつな点。出力には一般的なイヤホン/ヘッドホンが使える訳ですが、"HEM-BTRATX"とはケーブルで接続されることとなります。ソース機器とはワイヤレス接続なので比較的自由に動き回れますが、ブラブラするケーブルは結構ジャマな感じ。これを解消するにはひと工夫が必要になりそうです。

音量はソース機器の出力に依存しており、"HEM-BTRATX"側での調整は不可。また、マイクは搭載されておらず、ハンズフリー通話も非対応となっております。

電波の感度に関しては若干よろしくない感じが。リビングからキッチンまで移動しただけで音が途切れたりします。ただ、この辺は環境や機器の相性、個体差などさまざまな要因が考えられますので、参考程度に読んで頂けますれば。

細かな部分になりますが、接続中には青色LEDが常に点灯を続けます。それも結構眩しい感じで。見た目はもちろん、省電力的にも気になる部分であります。

微妙なのがAVRCPのサポート。それが使用可能な環境であれば電源スイッチを押すごとに再生/一時停止のリモコン操作が行えるのですが、それだけ。曲のスキップすらできません。

下部の緑線が選択部分の時間(=遅延時間)となります
最後に最大の特徴(だと思っている)aptX Low Latencyに関して。実際に遅延時間を計測してみました。

その方法は過去の投稿でも実施しているのと同じモノ。ひとつのモノラルソースを2つに分け、Bluetoothとケーブルで伝送。それぞれをL/RチャネルとしてPCに入力して録音しています。その結果がこちら。

遅延時間は36ミリ秒となりました。さすがaptX Low Latency。この程度であれば音声の遅延は問題になりません。ドラマやニュースなどを見ても口の動きと音声の同期に違和感ナシ。生音と同時に流すようなことをしない限り遅延を知覚するのすら難しいレベルです。

そんな感じでaptX Low Latencyに関してはまったく問題ありません。きちんと機能してくれます。その辺に期待するのであれば、これを選ぶ価値はあります。あとは他のメリットおよびデメリットをどう考えるかが決め手になるかと。

もっとも、悩むほど多くの選択肢がある訳ではないのですが...。ちなみに通販でのお求めならAmazon.co.jp楽天市場辺りをチェックしてみるのがよろしいかもしれません。



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