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[Android] Google Play Musicを低速回線で試してみる

2015年11月14日  2015年11月14日 
「音楽を無料で保存する」というのがその機能
単なる定額制の音楽配信サービスと思い込み、調べもせずにスルーしていたGoogle Play Music。最近になって無料で使えるロッカーサービスの存在を知りました。

これは、手持ちの楽曲ファイル(5万曲まで)をクラウドに保存できるというモノ。単純なストレージサービスとは異なり、アップロードしたファイルはMP3へと強制変換されます。さらに、ビットレートが320kbpsを超える場合、問答無用で320kbpsにダウンコンバートされます。

少々ネガティブな雰囲気の動作ですが、素晴らしいのはここから。Google Play Musicでは、Google純正のAndroid向け専用アプリ"Playミュージック"によってアップロードした音楽ファイルのストリーミング再生が可能となります。

定額制の音楽配信サービスに興味はありませんが、タダで自分専用の音楽ストリーミングサーバが持てると言うのであれば話は別。さっそくこれを試して...みたいところですが、少々気になるのは必要な回線速度です。

Wi-Fiなど充分に高速なネット環境であれば何も問題はないと思われますが、モバイル環境での利用に不安が残ります。と言うのも、当方が使っているのは楽天モバイルのベーシックプランであり、通信速度は最大200kbpsという低速ぶり。

こればっかりは考えてわかるモノでもありません。ということで、サクッとGoogle Play Musicの利用登録をしてWindows PC用の"ミュージック マネージャ"をインストール。このソフトで楽曲ファイルをアップロードすることができます。

ところで、このロッカーサービスにはマッチングという付加機能が存在します。アップロードしたファイルがGoogle Play Musicの既存の曲と同じであると判定された場合、自動的に代替して高音質再生してくれるという機能。

これが個人的には非常に迷惑な機能で、アレンジ版をノーマル版に置き換えてくれちゃったりします。また、ピタリとマッチした場合でも、アップロードした楽曲との音量レベル差が大きすぎて使い物になりません。

そのような場合には、Webブラウザ版プレーヤーの"一致の誤りを修正"というメニューにて対処可能。この機能を使用することでアップロードした楽曲ファイルが再生されるようになります。

話が少々横道にそれましたが、これで環境が整いました。あとは実際にモバイル環境で試してみるだけ。

ストリーミングに限定します
再生アプリである"Playミュージック"の設定はこんな感じとなっております。ストリーミング再生に限定するため、ダウンロードはもちろん、キャッシュの保存もしません。

また、ストリーミング再生時のビットレートを変更できる(らしい)モバイルネットワークの品質に関しては、最もデータ量が少なくなるという"低"を選んでみました。

実際の使用に際してはクラウド上のすべての曲をシャッフルしてキューに入れ、これを連続再生するようにしました。ロケーションとしては、自宅やとなり町の公園、およびそこまでの移動中といった感じ。

乗り物は使用しておらず、モバイル通信としては比較的安定した状態であると思われます。で、その結果ですが電波/ネット接続状況が良好であればまったく問題ナシ。ストリーミングを意識する必要がないほどです。

ただ、電波/ネット接続状況がよろしくない場合には最初の曲の読み込みに時間がかかったり、再生が始まってもしばしば途切れるなどの不都合が発生しました。

が、それも最初の1曲だけで、2曲目以降はスムーズに再生されるのが不思議なところ。1曲目を犠牲にすることで先読みのサイクルがうまいこと回るようになる...といった感じでしょうか。

音質に関してですが、それなりの劣化は感じるものの、モバイル環境での"ながら聴き"ならばまったく問題のないレベル。もっとも、この辺の感じ方には個人差もありますので参考程度にお考え頂けますれば。

アプリ別に転送量がわかるのが便利
一発計測で信ぴょう性に関しては微妙なところなのですが、各種通信量をチェックすることができる"通信量・通信速度モニター"というアプリを使ってストリーミング再生時のビットレートを計算してみました。

コチラのスクリーンショットは、アプリごとの通信量を表示した画面。青文字がモバイル通信のモノとなっております。この時には、24分(1441秒)ほど再生しており、アプリのファイル転送量は16.3MB(130400キロビット)。

ということで、計算してみると約90kbpsと出ました。

これはモバイルネットワークの品質を"低"に設定した場合の話ですので、"高"に設定したりすれば、より高音質でのストリーミングも可能になると思われます。

そんな感じで、電波/ネット接続状況に大きな影響を受けるものの、とりあえず200kbpsでもGoogle Play Musicのストリーミング再生が可能であることがわかりました。

当方の環境および使い方であれば割と快適なので、しばらくこのまま続けてみようかと。うまくすれば、端末に楽曲ファイルを保存する必要がなくなります。

そうすれば、ストレージの空き容量は増えるし、同期を含めた管理の手間もなくなるしでいいコトずくめ。しかも、楽天モバイルのベーシックプランでは転送量に関する制限がないため、心置きなく音楽を楽しむことができます。

このためだけに低速な格安SIMと端末を用意するのはお勧めしませんが、すでにそうした環境があり、あまり活用していないというのであれば試してみる価値は充分にあると思われます。



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