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[Nexus7] CM13をちょっと快適にしてみる

2016年3月13日  2016年3月13日 
素の状態でもまぁ使えますが...
ユーザビルド版CM13(CyanogenMod Version13)を導入してから、しばらくそのまま使い続けてきた"Nexus7(2012)"。

純正のアップデートが終了してしまったこの機種において、最新のOSが使えるのはとてもありがたいことです。

が、全体的にモッサリしていたり、重いアプリを使い続けると動きがガクガクになってしまったりと、その動作にはちょっと不満があります。

そも、ハードウェア性能が低いというのはあるのですが、ソフト的にジタバタする余地は残されているハズ。ということで実際に試してみました。最初にご紹介するのは、ユーザビルド版の作者であるGtrCraft氏が推奨するTipsです。

まずはお手軽にシステム設定の変更から。システムの"設定"を開き、"開発者向けオプション"の中にある"バッググラウンドプロセスの上限"を4に設定します。

これは、バッググラウンドプロセスの増えすぎによるパフォーマンスの低下を予防するための施策。この設定は再起動でクリアされてしまうので、その都度設定し直す必要があります。

続いてはちょっと難易度高めなジャーナリングのOFF。ジャーナリングというのはLinuxなどで採用されているファイルシステムで、障害によるデータの損傷を極力抑える設計になっております。

けれども、処理が複雑で要求されるパフォーマンスも高め。これをOFFにすることで、少しでもシステムの動作を軽くすることができる(かもしれない)施策です。

具体的な導入方法ですが、xdaのスレッド(こちらこちらのどちらか)にて公開されているジャーナリングOFF用のスクリプトをリカバリからフラッシュすればOK。ジャーナリングをONにするスクリプトも用意されており、こちらをフラッシュすれば元に戻ります。

続いてはTrimの実行。Trimというのは、フラッシュメモリ上で不要になったブロックをすぐに使える未使用領域にしてくれるコマンド。これを実行することでフラッシュメモリへのアクセスが効率化され、書き込み速度の改善が期待できます。

このTrim、Android4.3以降に搭載されているのですが、"Nexus7(2012)"ではうまく動かないらしく、対策を講じる必要があるようです。こちらは2つ方法があり、アプリまたはスクリプトのいずれか好みのタイプを使用します。当方では、任意のタイミングで手動実行できるアプリの方を選んでみました。

これらの施策により"Nexus7(2012)"のCM13がそれなりに使えるようになります。が、そもそもパフォーマンス不足によるモッサリ感にはあまり効果がありません。そこで、オーバークロックによって処理速度を引き上げてしまいます。

思いっきりクロックアップ
そのためには、オーバークロックに対応したカスタムカーネルが必要となりますが、今回はCM13での動作報告がある"DC-Kernel"を使わせていただきました。

本カーネルには設定アプリ"Performance Control"が付属しており、別途用意する必要はありません。

オマケだからといって低機能ということはなく、CPUまわりだけでもクロック周波数、ガバナー、I/Oスケジューラ、動作電圧などさまざまなパラメータをいじることができます。

上記スクリーンショットがその画面。クロック周波数の上限は1.7GHzにしてみました。これは設定可能な最大値となっております。

この他、画面をトントンと2回タップするとスリープが解除されるDT2W(Double Tap To Wake)にも対応しており、アプリ内の"ADBANCED SETTINGS"にて設定が可能です。が、当方の環境ではうまいこと動かず、稀に動作するのみ。ほとんどの場合、無反応でした。残念。

で、実際の使用感ですが、数々の施策およびオーバークロックの相乗効果で結構快適になります。あくまで元の状態から考えれば快適なのであって、現行機種のそれを想像してはいけません。

感触的には「最低レベルではあるけれども、とりあえずまだ現役で行けそう」といった感じ。"Nexus7(2012)"のCM13に不満がある方は、一度お試しあれ。

すでにAndroid Nの足音も聞こえつつありますが、そろそろ本当にトドメが刺されそうな"Nexus7(2012)"の行く末が心配になる今日このごろでした。



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