[Nexus4/5/7] Nougatを試してみる
すでに各機種とも純正アップデートの提供は終了しておりますが、カスタムROMなら話は別。どうせなら、ということで上記3機種すべてに"Nougat(ヌガー)"のコードネームを持つAndroid7.1.1を投入してみました。
まずは、最も古い機種となるNexus7(2012)から。これまではUNOFFICIALなPureNexusを使用していたのですが、移植を手掛けていたユーザが手を引いてしまい、ROM難民と化しておりました。
早急に対処すべき問題もなかったのでしばらく放置していたのですが、xdaにてユーザビルド版のCM14.1が公開されたので、これを試してみることに。
インストールの際には、他のカスタムROMはもちろんCM13からの移行においてもリカバリでのワイプ(ファクトリーリセット)が必須となります。
さらに、当方がインストールしたバージョンでは、初期設定時にアプリや設定を復元するGoogle純正のバックアップ/レストア機能が使えませんでした。なので、元の環境を再現したい場合には、念のため他の方法でバックアップを取っておくことをお勧めします。
また、こちらのROMではOpenGAppsの利用が推奨されているのですが、最小版のpicoを選んでも容量的に厳しいモノがあります。
このため、OpenGAppsのカスタマイズ機能を使ってインストールするGAppsを制限します。具体的には、あらかじめこちらのgapps-config.txtをダウンロードして、OpenGAppsと同じディレクトリに保存しておきます。あとは普通にカスタムリカバリからインストールを進めるだけ。
上記設定ファイルではGoogleのPico TTSをインストールしない設定になっておりますので、この機能を必要とする場合にはご注意を。ユーザアプリとしてインストールするTTSもあるので、Pico TTSがなくても問題はないと思われます。
動作に関してですが、先日のアップデートによりAndroid7.1.1ベースとなり、かなり安定してきました。若干モッサリめではありますが、ストレスを感じるほどではなく、ギリギリで実用になりそうな感じです。
続いてはNexus4。これまでは素のCM13を使用していたのですが「最近アップデートがご無沙汰だなぁ」などと思っていたら突然にCM14.1が降ってきました。
CM13の開発は縮小(または中止)となり、CM14.1にシフトするような雰囲気。となれば、否応もなくアップデートするしかありません。
インストールに関して特記事項はありませんが、他の環境からの移行時にはリカバリでのワイプ(ファクトリーリセット)をお勧めします。
また、こちらも当方が使用したバージョンではGoogle純正のバックアップ/レストア機能が動作せず。もしかすると最新版ではこの問題が解消されているかもしれませんが、保険としてのバックアップを残しておいた方がよろしいかと思われます。
動作に関してはCM13レベルで快適な感じ。ではありますが、ランダムリブートが頻繁に発生します。安定性に難ありなので、待てるならもう少し熟成してからインストールするのがよろしいかもしれません。
そして最後は現役バリバリなNexus5。他のエントリでもチラリと書きましたが、CM13のアップデートで毎回ワイプ(ファクトリーリセット)が必要となり、キレて他の環境への移行を決意した次第で。
選択したのはCyanogenMODベースのカスタムROMである"AICP 12.1"。バージョン表記がちとややこしいのですが、AICPの12.1というのはCM的には14.1に相当するバージョンとなっております。
例によって、初回導入時にはリカバリでのワイプ(ファクトリーリセット)を推奨します。
そして、Google純正のバックアップ/レストアは普通に機能しました。しかも、CM13まではレストアにかなりの時間を要したのですが、こちらではびっくりするぐらいスピーディに終了。メモリへのアクセス方法が根本から変わったような雰囲気です。
動作に関しても非常に良好。初期のバージョンではランダムリブートなどありましたが、現在ではとても安定しております。メインのスマホとして常用しているNexus5ですがまったく問題ナシ。
また、カスタマイズ機能が強化されていたりしますが、ルック・アンド・フィールは素のCM14.1に近く迷うこともありません。
と、そんな感じのNougat導入&ミニレビューでした。いずれもCM14.1が開発の初期段階であり、設定としては存在しても機能しなかったり、まだ英語表記のままだったりする部分も多々見られますが、その辺は心配無用。時間が解決してくれます。
普通に考えればすでに引退済みの機種で最新のOSが動くのは非常に愉快。気分的に良いだけでなく、最新のセキュリティアップデートが反映されるのも大きなメリットです。そんな訳で、各機種ともしばらくは第一線で活躍してくれることでしょう。
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