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[Android 9/Magisk] 非対応端末でARCoreを動かしてみる

2019年5月3日  2022年2月8日 
非対応機種でも動いた!

AndroidデバイスでAR(Augmented Reality/拡張現実)が楽しめる"ARCore"。最初のバージョンが公開されたのは結構前のことですが、対応端末が爆発的に増える気配はありません。

それなりの興味はあるものの、端末を買い換えるほどの動機にはならず、とりあえずスルーしておりました。時は流れて先日のこと、"ARCore enabler"なる"Magisk"用の拡張モジュールを発見したので、これを試してみることに。

この"ARCore enabler"、Androidの端末識別コードであるfingerprintをGoogle Pixel2のそれに書き換えることで対応機種を偽装するモノです。なので、それなりのリスクがあることに気をつけなければなりません。

例えばシステムのOTAアップデートなど、fingerprintを見て端末を識別するタイプのプログラムにおいては誤作動する可能性があります。とは言え、モノは"Magisk"の拡張モジュールとして提供されており、簡単に無効化が可能。なので、必要な時だけ有効化するという方法もあります。

システム的な要件としては、Android 8以降を搭載した64ビット機であること。もちろん、"Magisk"が必須なので、rootedな環境であることも求められます。当方では要件をクリアしているXiaomi Mi A1を使ってみました。

インストール自体は非常に簡単。"Magisk"のメニューの"ダウンロード"から"ARCore enabler"を探し出してタップすればOK。あとは流れに沿って再起動すれば"ARCore enabler"の導入は完了です。

が、この拡張モジュールは単に機種を偽装するだけなので、別途Google Playから"ARCore by Google"をインストールする必要があります。ここまでが基本編。

実際の効果を試すためにはAR対応アプリも必要となります。Google純正の"AR Stickers"や"Playground"がお好みであればこちらのページを参照してインストールしましょう。

参考までに、"ARCore enabler"を有効化した場合、端末のfingerprintは以下の画像のように変化しました。

figgerprintがまるっと変わります

上段がオリジナルの、下段が改変されたfingerprintとなっております。Xiaomi Mi A1のコードネーム"tissot"とGoogle Pixel2のコードネームである"walleye"が見て取れるかと。

で、当方は"ARCore"対応アプリとして"ポケモンGO"を使ってみました。アプリ側で特殊な操作は不要です。"ARCore"が利用可能であれば、設定メニューに"AR+"の項目が登場するので、これにチェックを入れて有効化するだけ。

冒頭のスクリーンショットにあるように結果は上々。ポケモンの捕獲時はもちろん、手持ちのポケモンから自由に選んで写真撮影が行えるGOスナップショットでも"AR+"が機能しました。

動きがカクつくようなこともなく、いたってスムーズ。本気の捕獲には向きませんが、楽しさとしてはなかなかのモノで、しばらく近所の公園で遊んでおりました。

他の"ARCore"対応アプリは試しておりませんが、個人的には満足してしまったので検証はここまで。"ARCore enabler"では、機種を偽装することで無理やり"ARCore"のインストールを実現しているので、うまく動作しない機種もあるかもしれません。

それでも、Google Playで"ARCore by Google"を見ることすらできなかった機種で、それをインストールできるようになるのだからちょっとした感動モノです。

"Magisk"モジュールであるため有効化/無効化も簡単。要件を満たしている端末を持っており、"ARCore"に興味があるなら一度試してみる価値はあるかと思われます。

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