[Nintendo Switch] アナログスティックを交換してみる
例えばGoogleにて"Joy-Con 勝手に動く"と検索してみると良く分かるのですが、Nintendo Switchのコントローラには有名なトラブルがあります。俗に言う"Joy-Conのドリフト"。
アナログスティックはニュートラルな状態なのに、一定方向への入力が発生してしまう...というのが代表的な症状です。
自分の意志とは無関係にプレイヤーキャラクターが動き出すという、アクションゲームにとってはまさに致命的なトラブル。ソフトウェアのアップデートでなんとかなれば、と淡い期待を抱いていた訳ですが、任天堂からは何のアナウンスもなく、いたずらに時は流れるばかり。
現状、このドリフト対策として最も効果的なのがハードウェアの交換です。方法は2つあって、ひとつはJoy-Conを新たに購入すること。もうひとつはアナログスティックの交換です。
Joy-Conの新規購入は手間もかからずお手軽ですが、希望小売価格8,228円(税込)はお財布へのダメージが痛すぎ。ということで、手間はかかるものの、コストはお安いアナログスティックの交換を試みることに。
で、具体的な交換方法ですが、これはガジェット分解のパイオニアであるiFixitのコンテンツを参照するのが確実です。
アナログスティックの交換においては、上記リンクで事足りてしまう訳ですが、ここでは少しだけ注意が必要な点を書いてみたいと思います。
まずはネジに関して。Joy-Conの分解ではいくつかのネジを取り外す必要がありますが、いずれも小さく、見失うと探し出すのが困難なレベル。なので、作業の前に外したネジを置いておくための小皿を用意することをおすすめします。
ついで、ではありますが、Joy-Conの外装に使われているY字型のネジはなめやすいので注意が必要。特に外す場合には、押し付けが7割、回しが3割な感じの力加減でドライバーを操作するのがよろしいかと思われます。
お次はバックパネル。Joy-Conを裏返すと見える4本のネジを外せばバックパネルが分離可能となります。が、本体をくだされ。なお、バックパネルは手だけでも外せるので、無理にツールを使う必要はありません。
バックパネルを外したら、次はバッテリ。本体は両面テープで軽く固定されているので、少々こじる必要があるかもしれません。コネクタは基板から垂直方向に持ち上げて外します。コネクタ直近のケーブル下に楊枝などのツールを差し込んでこじるのが簡単です。
バッテリが収まっていた樹脂パーツがミッドフレーム。ネジが5本確認できますが、ミッドフレームを固定しているのは3本のみです。ネジ周辺に基板の緑色が確認できるヤツを外す必要はありません。
ミッドフレームを外すとアナログスティック本体にアクセスできるようになります。こちらの画像にて、右側の四角い銀色のパーツがアナログスティックの裏側。右上と左下の2本のネジで固定されています。
よく見ると、右上のネジはフレキシブルケーブルの下にあり、ケーブルを外さないと作業できません。
もちろん、アナログスティック自体のケーブルもあり、最低でも2本のフレキシブルケーブルを外す必要があります。画像の赤丸で囲った部分が作業すべきケーブルのコネクタとなっております。
画像上側のコネクタではグレーの、下側のコネクタではブラックの樹脂パーツを起こすことでロックが解除され、フレキシブルケーブルの抜き差しが可能となります。
おそらく、この2つのフレキシブルケーブルの抜き差しがアナログスティック交換作業のハイライトになるかと。もろいケーブルなので、作業は慎重に進めましょう。
アナログスティックの交換とフレキシブルケーブルの接続を済ませたら、逆の手順で組み立てるだけ。完成後には、Nintendo SwitchのHOMEメニューの設定から"スティックの補正"を実行しておきましょう。
で、交換後のアナログスティックですが「倒し込みが若干軽いかなぁ?けど、あからさまな違和感じゃない」ってなところ。実際のゲームでも問題なく動作しています。
もちろん、ドリフトは皆無。とっても快適です。というか、元の状態に戻っただけなのですが...。
そんな感じのアナログスティック交換記でありました。ハンダゴテも使わないし、基本的にネジの着脱だけなので作業難易度はさほど高くありませんが、この手の作業に慣れていないと少々手こずるかも。
誰にでもお勧めできるモノではありませんが、Joy-Conのドリフトに悩んでいるのであれば、考える余地はあるかもしれません。
で、アナログスティックの購入ですが、国内であれば楽天市場やAmazon.co.jpで各種ツール付きが売られております。もし、海外通販が苦でないならAliexpress辺りをチェックしてみるのもよろしいかと。
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