[Nintendo Switch] OmiPlayを試してみる
某クラウドファンディングにて好評を博したというビデオキャプチャーデバイス"OmiPlay"の一般販売がスタートしたので、サクッと購入してみました。
これは何をするデバイスなのか? それは、家庭用ゲーム機などHDMI出力を持つデバイスとPCのUSBポートを接続し、そのコンテンツをPCのディスプレイで表示したり録画したりするためのモノ。
映像出力にはUVC(USB Video Class)が採用されており、専用ソフト"OmiCast"(Windows/macOS/Android)はもちろん、UVCをサポートしたビデオビューワー系のソフトウェアやアプリで幅広く使用することができます。
また、UVCをサポートするシステムにおいては、標準機能としてOSに組み込まれており、"OmiPlay"のセットアップのために特別なドライバなどをインストールする必要はありません。UVC対応のデバイスであれば、まさにプラグ・アンド・プレイで使用できます。
スペック的には、入力側の解像度は最大30fps@4Kで、出力側は最大60fps@FHD。低遅延の映像伝送が特長らしく、ラグは平均で0.02秒なのだそうな。
ちなみに音声の出力フォーマットはリニアPCMとなっており、ソースの音源をそのまま再生・記録することができます。
サイズ的にはちょっと太めのUSBメモリな雰囲気(55mm×25mm×9.3mm)になっております。上記写真はNintendo Switchのドックに接続した状態ですが、スペース的には結構ギリギリ。付属のストラップを引っ張ることでなんとか抜ける、といった感じです。
HDMI端子は♂なので、HDMIケーブルの途中に設置したい、なんて場合には変換アダプタを用意する必要がありそう。
本体のUSB Type-Cポートは♀。パッケージにはどちらのコネクタもUSB Type-C(♂)なケーブルが付属するのに加え、USB Type-C(♂)をUSB A(♂)に変換するアダプタも同梱されております。
専用ソフト"OmiCast"はWeb上で公開されており、ユーザ自身がダウンロードする方式となっております。Android版もGoogle Playではなく、公式サイトからapkファイルを入手するようになっています。
ということで早速使ってみました。まずはWindows版の専用ソフト"OmiCast"を試してみます。ハード的な接続を完了させてから、"OmiCast"を起動するとフルスクリーンで使用説明が表示されます。
けれども、説明文が思いっきり中国語。まぁイラストで接続方法は理解できますが「このぐらいはローカライズしてよ。画像を1枚変えるだけなんだし」と思ってしまいます。※追記※Version 1.1.14にて日本語化されました。
それはさておき、Nintendo Switchの出力が開始されるとフルスクリーンでゲームの映像が表示されます。逆にウィンドウでの表示はできない模様。
画面右上には小さな矢印アイコンがあり、クリックすると設定用のドロップダウンメニューが開きます。設定可能な項目は、解像度とfpsの切り替え、そして音量調節といった感じ。
さらに、歯車状の設定アイコンで開くウィンドウでは、明るさ/コントラストの調整、ファイルの保存場所設定、ビデオ撮影/スクリーンショット撮影/解像度切り替え、の各ホットキー割り当てなどが行なえます。
で、肝心の使用感。最近久しぶりに遊び始めた"ゼルダの伝説 Bless of the Wild"でチェックしてみました。
グラフィックの精細感は文句ナシな感じ。動きの方も、飛んだり跳ねたり、ポーチ内でのフォーカス移動におけるアナログスティックへの追従性も違和感を感じることはありません。
が、戦闘となると話は別。とりあえずライネル戦のなぎはらい攻撃に対する回避ジャストでタイミングを計ってみました。結果は惨敗。軒並み回避に失敗し、盾で攻撃を受けるハメになりました。
気持ちほんのわずか回避ジャストの操作を早めると成功します。どうやら極限シーンでは体感できる遅延がある様子。タイミングにシビアなゲームでは慣れが必要かと思われます。
けれども、これで慣れてしまうとNintendo Switchをテレビに繋いで遊ぶ場合に、またタイミングがズレてしまうという問題もあったりしますが。
もちろん、シビアなタイミング調節を必要としないゲームであれば、それなりに快適なプレイ環境となることでしょう。
一応、Android版の"OmiCast"も試してみたのですが、インストールしたのがスマホであったため、画面が小さすぎて話になりません。アプリの機能もショボく、解像度の切り替え(30fps@FHDと60fps@HD)しかできません。ということで、(Android版"OmiCast"に関して)ゲーム用としてはナシかなぁ? というのが正直な感想。
実際、Android版"OmiCast"を起動した際の画面では、デジタル一眼カメラとの接続を説明していることからも「お察し」ということなのでしょう。
ゲームにおける遅延は仕方ないとして、ビデオキャプチャーデバイスとしての汎用性は高く、使い勝手もそこそこ良好、しかも工夫次第でさまざまに活用できる。そんな感じの"OmiPlay"でありました。
UVCビデオキャプチャーデバイスの先駆けである"FEBON168"を使っていたユーザとしては、より高性能で低発熱、しかも価格は半分以下なのだから言葉もありません。技術の進歩にただただ驚く今日このごろです。
ちなみに、"OmiPlay"の購入先はノジマオンライン。クラウドファンディング後の先行販売になるのだとか。これから広く出回るのかもしれません。※追記:楽天市場やAmazon.co.jpでも販売が始まったようです。
なお、ノジマオンラインで購入するならリーベイツを経由するのがオススメ。購入価格に応じて楽天ポイントが付与されるので、ちょっとですがお得に購入できます。
***Edit***
今判明した衝撃の事実。どうやら"OmiPlay"にはHDCPのキャンセル機能が搭載されている様子。PS3につないでみたら普通に映った。これってマズくね?
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