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"CK-WC1"を再び延命してみる

2022年8月30日  2022年8月30日 
はたして代用品になりうるのか?

代用品ポンプもついに壊れる

現Panasonicがまだ松下電器産業であったほどの昔、トイレ専用クーラーである"CK-WC1"という製品がありました。もう数十年も前のプロダクトですが、我が家のそれは現在に至っても現役です。

が、トイレのタンクから水を吸い上げて冷却水として使用するためのポンプは別。水に浸かりっぱなしという過酷な環境もあり、数シーズンで寿命を迎えてしまいます。

ところが、"CK-WC1"はとっくの昔に製造中止となっており、保守パーツもすでに存在しません。そんな訳で、(株)中佐のバスポンプを代替品として使用しておりました。

そもそも"CK-WC1"の付属ポンプは(株)中佐の製品を流用しており、外見や電源プラグの形状もまったく同一。このため、安心して使えておりました。

が、ついに故障が発生し、電源をONにしても無反応に。しかも、その(株)中佐のポンプもすでに製造中止となっており、(たぶん)流通在庫も存在しません。

ひょっとして詰んでる?

「ずいぶんと活躍してくれたので、そろそろ"CK-WC1"は引退させてあげようか」という気にもなりました。が、後を継ぐトイレ専用クーラーは存在せず、夏のトイレ環境が劣悪になってしまいます。

何か妙案はないものか

そんな訳で、何とか延命の道を探ることに。ポンプの役目は非常にシンプルで、トイレタンクの水を"CK-WC1"内部に循環させ、タンク内へと排水するだけ。

さらに、ポンプが停止しても送風は続いており、ポンプの動作をチェックする安全装置的な機能はない様子。なので、適当なバスポンプを並列動作させるだけでも大丈夫そう。

けれども、電源が別になってしまうのは、使い勝手の点で問題があります。使用時にそれぞれスイッチを操作しなければなりません。それは面倒だし、スイッチを切り忘れる可能性も。

ということで、「現在のシステム構成はそのままに、ポンプだけをリプレースできればなぁ」ってな淡い期待をいだきつつ、いろいろなバスポンプをチェックしてみました。

その中で特に気になったのが(株)工進の"KP-301T"という製品。こちらは電源付きのセット商品ですが、付属のポンプは仕様的に"CK-WC1"にぴったり。

図面を確認してみると、電源プラグの形状も(株)中佐のポンプと互換性がありそうな雰囲気です。ひょっとして、このプラグは規格品?

メーカー資料ではこれ以上のことが分からず、とりあえずモノを買ってチェックしてみることに。ちょうど、Amazon.co.jpでは、ポンプのみの"KP-301S"が販売されておりました。

で、互換性は如何に?

で、さっそくプラグ部分をチェック。写真の左側が(中佐)、右側が今回購入した"KP-301S"となっております。"KP-301S"ではプラグのハウジングが長かったり、逆挿し防止用の溝が若干浅かったりする違いはありますが、端子部分の形状的にはイケそうな雰囲気。

おおむね同じ形状

気になるのはコードの極性。仮にプラスとマイナスが反対だったとしても、モーターが逆転するだけなので排水量に影響が出るくらい...と思われます。なので、もし排水量がおかしかったら本格的に調査する、ということで。

設置はOK(若干のトラブル有り)

もうモノも買っちゃったし、行けるところまで行くしかないでしょう。ということで"KP-301S"を設置してみることに。

ポンプの交換自体はカンタンそのもの。"CK-WC1"へと水を送るチューブを外して付け替えたら、コードをタンクの穴に通して電源ジャックに接続するだけ。

なのですが、ここで問題が。ポンプから水が排出される部位(トップ写真の左側のでっぱり)が(株)中佐のそれよりも若干細く、シリコーンチューブとの接続アタッチメントがスカスカで、すぐに抜けてしまいます。

このため、対象となる部位にビニールテープを巻き、径を増す形で対処しました。設置に関しての問題はこれくらい。バスポンプなので電源コードが余りまくるのも想定内です。

けれども、ビジュアル的な問題が。プラグのハウジング形状の違いにより、"CK-WC1"の電源ジャックから結構はみ出します。なので、ちょっと異物感のある仕上がりになるのは残念なところ。

肝心の動作は?

ポンプの交換が完了したので、あとは動作をチェックするだけ。一応、トイレタンクの蓋を開けたまま動作を確認してみます。

"CK-WC1"のスイッチを入れると、本体内を循環した冷却水がタンク内のチューブから排出される...ハズなのですが、水が出てきません。

「やっちまったか!」と思ったのですが、ポンプに触ってみると微弱な振動を感じます。どうやらモーターは回転している様子。と、次の瞬間、排水が始まりました。

思ったよりも本体内の冷却水が抜けきっていたようで、それが満たされるまで時間がかかった模様。なお、流水量は以前と変わりなく、電源コードの極性も大丈夫だったようです。

しばらく運転を続けると、以前と変わらない冷風が吹き始めました。という訳で、設置や仕上がりで若干の問題はあるものの、"KP-301S"を"CK-WC1"の代用ポンプとして使えることがわかりました。

そんな"KP-301S"ですが、Amazon.co.jp以外でも購入は可能です。例えば楽天市場とか。特に珍しい商品でもないので、探せば近所のホームセンターや家電量販店でも入手できそう。

ただひとつの不安要素は、電源コントローラとのセット商品である"KP-301T"はすでに製造中止であること。交換用パーツとしての"KP-301S"は現行製品ですが、近い将来には製造中止になる可能性があります。

なので、予算と収納場所に余裕があるなら、いくつかスペアとして買っておいた方がよろしいかもしれません。何はともあれ、本稿が"CK-WC1"の愛好者にとって参考になれば幸いです。


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