【GIMP2.10系】チョークボードレタリング風味な画像の作り方
ちょっと挿絵がほしい時などに便利なチョークボードレタリング風味の画像。上記画像のような感じのヤツです。絵心がなくても、手軽に作成でき、それなりに見栄えもよく重宝しております。
けれども、まれにしか使わないため、使いたいと思った時にはその加工手順を忘れていたりします。
ならば自分のブログに書いておけば、そのつど検索する必要もなく、すぐにアクセスできて便利なハズ。ということで、フリーのグラフィックソフトであるGIMPを使った場合の加工方法を書き残します。
なお、本稿ではバージョン2.10.32(リビジョン1)のGIMPを使用しています。
まずは素材の準備から
チョークボードレタリング風味な画像に必須なのが黒板。けれどもそれを常備している家庭は少なく、もちろんウチにもありません。仮にあったとしても、ライティングなどに気を使わなければならず、撮影はかなり面倒です。
そんな時に便利なのが、一定の条件下で素材として使える写真やイラストをユーザに提供するストックフォトというサービス。今回は以下のサイトから写真を拝借しました。
サイトに掲載された写真や画像は、規約の範囲内でダウンロード/利用でき、加工も自由。例外条件はあるものの商業利用が可能で、クレジット表記は不要です。
比較的ゆるい規約、ってな言い方をすると誤解されそうですが、利用者に優しい仕様になっているのは確か。掲載データも豊富で、画像サイズもS/M/L(MサイズでフルHD)選べます。
この他にもバリエーションとして...
イラストダウンロードサイト【イラストAC】フリー動画素材ダウンロードサイト【動画AC】
...などのサービスがあり、フリー素材に興味があるなら要チェックです。
GIMPでの加工手順
ここからは、実際の加工手順をスクリーンショットを交えながら順を追って説明します。
文字を入力する
ダウンロードした素材写真をGIMPで開き、ツールパレットから"テキスト"を選択。画像上の適当なところで左クリックすると、テキスト入力カーソルとフローティングウィンドウが表示されます。
このままキーボードで文字を入力します。入力が完了したら、マウスのドラッグで入力した文字を選択し、フローティングウィンドウにてサイズや装飾を調整。位置の変更はツールパレットの"移動"を使います。
文字をにじませる
フォントのエッジをにじませることで、チョークで描いた風の加工を施します。
文字の画像が選択された状態でウィンドウ上部のメニューから"フィルター"→"ノイズ"→"拡散"を選択します。
フローティングウィンドウにてHorizontalとVertical(水平と垂直)の値を調整。今回のサンプル画像ではそれぞれ"5"を指定しています。
文字をかすれさせる
今度は、フォント自体をかすれさせ、チョークで塗りつぶしました感を出すための加工を施します。
文字の画像が選択された状態でツールパレットの"塗りつぶし"を選び、"塗りつぶし色"としてパターンを選択。パターン名が表示された小さなサムネイルをクリックして適当なパターンを選びます。ここでは"Marble #3"を選択しました。
続いて文字の画像部分を右クリックし、"レイヤー"→"レイヤーマスク"→"レイヤーマスクの追加"を選択します。
フローティングウィンドウにて、レイヤーマスクの初期化方法として"完全不透明"を選択。続けて"追加"ボタンを押したら、そのまま画像の文字部分を左クリックして塗りつぶしを適用する。
画像の調子を整える
最後に、ウィンドウ上部のメニューにて"色"→"明るさ-コントラスト"を選択する。
フローティングウィンドウにて"明るさ"と"コントラスト"をそれぞれ調整する。ここでは明るさ"40"、コントラスト"-5"に設定しました。
あとはウィンドウ上部のメニューにて"ファイル"→"名前を付けてエクスポート"で、適当なファイル名で保存するだけ。なお、画像フォーマットはファイル名で指定した拡張子(.jpg/.png/.webpなど)のとおりとなります。
そんなこんなで完成です
完成した画像の文字部分を拡大してみました。それっぽく見えるでしょうか?操作をテキストで説明しようとすると、どうしもボリューム多めになってしまいます。が、実際に作業してみると手順はそれほど多くなく、簡単に完成するのがわかるかと。
今回使用したグラフィックソフトのGIMPは無料だし、素材も無料。かかるのは手間だけです。という訳で、興味のある方にはぜひ一度お試しを。
以上、チョークボードレタリング風味な画像の作り方紹介でした。
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