Zippoを内燃式ガスライター化してみる
先日のこと、Aliexpressなどつらつら眺めていると、ちょっと気になる商品を発見。価格的にも問題ないので、脊髄反射的に購入してみました。
モノが届きましたので、軽くレビューなどしてみたいと思います。
製品バリエーションは意外に豊富
どのようなモノかは、上記画像を見ていただければ一目瞭然な訳ですが、Zippoのケースに入る内燃式ガスライターです。
今回購入したのはZippoに寄せたデザインの1バーナー版(シルバー)。同じデザインで2バーナー版もあります。ケースから露出する部分のカラーとしてはゴールドとシルバーの2種類があります。
また、風防および着火操作部に独自のデザインが施されたタイプもあり、やはり1バーナー版と2バーナー版があります。
独自デザインの方は微妙な感じなのでパスだし、2バーナー版は燃費が悪そう。ということで、Zippo風デザインの1バーナー版を選んだ次第です。
参考までにAliexpressの商品ページリンクを記載しておきます。
もちろん純正品ではありません
当然の話ではありますが、純正のオプションではありません。それどころか、商品説明にZippoという文字列は見当たりません。「その辺はお察しください」ということなのでしょう。
ブランドは"ZORRO"というらしく、日本でもそれなりに流通している様子。検索すると結構ヒットします。が、この製品が販売されているかまでは確認しておりません。
特徴的なカムを見ればわかるように、明らかにZippo用として開発されたモノと考えてよろしいかと。実際、Zippoのケースに入った訳ですし。
ちなみに、商品名は不明。一応パッケージの裏に"品名:"の表記はあるのですが、中国語で読めません。Googleレンズにて翻訳してみると"ZORRO(ゾロ)ダブル直動"となるらしい。やっぱり意味不明です。
工作精度はちょっと甘め
まぁ、Zippoのケースに入ることは入るのですが、かなりキツイ感じです。どうやら純正のインサイドユニットよりも若干太めになっている様子。
アバウトな計測ではありますが、ノギスで厚み(短辺側)と幅(長辺側)をチェックしてみました。いずれも最大値となっております。
ZORRO製 12.54mm×36.19mm
幅に関しては問題ない感じではありますが、厚みでZORRO製インサイドユニットは0.18mmほど大きくなっております。
そのせいで、ケースへの出し入れが渋くなる様子。それだけなら良いのですが、インサイドユニットの厚みの分、ケースが若干膨らんでしまいます。
よく見なければ気づかないレベルではありますが、手に取るとケースとフタの間に生じた段差が感触でわかり、若干の違和感を感じます。
こだわるなら、削ったり分解調整したりしてZORRO製インサイドユニットの幅をスリム化する必要がありそう。ちなみに真鍮製の外装は底面のタッピングネジを外すだけで簡単に外せます。
ライターとしての使い勝手とZippo感
日本で見かけることの多い内燃式ガスライターには、炎が出る部分に白金やタングステンなどを使った触媒が装備されております。
これは触媒の炎色反応によって炎に色がついて見やすくなるのに加え、風などによる消火時に自動で再着火する効果を持たせるため。が、こちらの製品には触媒がありません。なので、炎の色は青く、日中の屋外など明るい場所では炎が確認しづらくなります。
このため、くわえたタバコに着火しようとすると、あらぬ位置で燃え始める、なんてことも。
この点を除けば、ライターとして普通に使えます。火力が強いので線香の束(や蚊取り線香)に着火する際にも便利。
そして、重要なZippo感ですが、ZORRO製インサイドユニットはカムの部分をうまく模倣しているらしく、フタを開けた際の「キンッ」という音もうまく再現されています。フタを閉める際も同様。
ただ、Zippoの特長のひとつである風に対する強さはありません。一般的なガスライターのように微風で消火してしまうことはありませんが、強風には無力。触媒付きであったなら、と悔やまれるところです。
なお、総重量も若干変わります。純正のインサイドユニットが約27gであるのに対し、ZORRO製は約45gでした。なので、手に取った際の重量感もそれなりに変わってきます。
オススメ度は?
操作感や独自の香りなど、オイルライターとしてのZippoを愛している、というユーザには邪道と感じる製品かと思われます。
けれども、Zippoのフリして内燃式ガスライターとかネタとしてはアリだし、日常のメンテナンスは、減った分のガスチャージだけでOKなのも便利な点。
そんな感じの製品なので、遊び心のあるZippo好きにはオススメの1品と言えそうです。
ちなみに、Aliexpressでの購入価格は品代453円×2+送料505円の計1,411円でした。この手の品は送料が別途必要であることが多い様子。なので、スペアやギフト用など複数個を同時に購入するのがよろしいかと思われます。
なお、楽天経済圏に属するのであれば、リーベイツを利用するのがよろしいかと。Aliexpressにも対応しており、購入価格に応じて楽天ポイントが貰えます。
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