さまざまな物や事に関する、役に立ったり立たなかったりするテキストが綴られるブログ。

丸型蛍光灯タイプのLED電球を試してみる

2025年1月18日  2025年1月18日 
丸型蛍光灯互換なフォルム

2023年11月に開催された水銀に関する水俣条約 第5回締約国会議において、一般照明用蛍光灯の製造・輸入が、2027年までに廃止することが決定した...らしい。

"お年寄りが法外な工事費用をぼったくられる未来"しか見えない今日このごろではありますが、タイムリーにもウチのキッチンの蛍光灯が不調になりました。

修理でどうにかできそうな雰囲気ではありますが、先のない蛍光灯にこだわるよりも「いっそLED化した方がよろしいのでは?」という思いもあり、そんな方向で動いてみることに。

という訳で今回のネタは、丸型蛍光灯タイプのLED電球に交換してみた顛末となります。


現状の整理

不調となった照明器具は、キッチンの天井に取り付けられたモノ。光源には30W相当の丸型蛍光灯×1が使われております。

症状はというと、使用中に突然点滅を始め、やがて消灯するといった感じ。発生間隔はランダム。電球そのものではなく、内部基板の何かが劣化している雰囲気です。


改善の方向性は?

照明器具がシーリングやローゼットなどのコンセント式なら話は簡単。LED照明器具を買ってきて設置するだけでOKです。

ところがウチの場合、照明器具は天井直付けであり、LED化するためにはそれなりな規模の電気工事(とその資格)が必要となります。

費用的な問題もあるのですが、何より周辺を片付けたり、ネコをどこかの部屋に閉じ込めたりする工事前の準備が非常に面倒。

そんなこんなで、できれば電気工事は避けたいところ。もう少しお手軽な方法はないかと探してきたのが、丸型蛍光灯互換のLED電球でした。


丸型蛍光灯タイプのLED電球を買おう!

国内の有名メーカーには存在しませんが、丸型蛍光灯タイプのLED電球は実在します。まぁ中国産の怪しい製品ではありますが。

形も電極プラグも互換性があり、AC100Vを直結することで動作するというモノ。なので、グロー式の照明器具であれば、グローランプを取り外すだけでLED化が完了する、という便利アイテムです。

けれども、ちょっとした問題が。照明器具がインバータやラピッドスタートなど特殊な点灯方式を採用している場合、そのままでは使えません。

物理的には接続可能ですが、LED電球が壊れます。このため、元の照明器具の内部基板をいじってAC100V直結にする、"バイパス加工"が必要となります。


LED電球購入その前に

"C"な点灯時のシルエット

丸型蛍光灯タイプのLED電球にはいくつか種類があるようで、個人的に確認した限りで2タイプあるようです。

その違いは、電源プラグ部分が可動するか否か。プラグ部分が僅かに可動するタイプは、丸型蛍光灯との互換性が高く、幅広い照明器具に適応します。

光り方も一般的な丸型蛍光灯と同様、電源プラグ付近が無発光となります。点灯時のシルエットは"C"またはランドルト環のような感じ。

もうひとつは、プラグ部分が固定式のタイプ。丸型蛍光灯を外すと4ピンのソケット付きケーブルがプラプラするタイプの照明器具に適合します。

こちらは下面全体にLEDが配置されており、無発光部分はありません。発光時のシルエットは"◯"な感じになります。

当方で交換予定の照明器具は、電球を固定するアームの部分にコネクタが一体化されており、後者のタイプは使えません。

正確には、少しの工作で使用可能になりますが、コネクタ付きケーブルを新設する必要があり、見た目もブサイクになるので、今回はプラグ可動式のヤツを選択しました。

また、それぞれ光色(色温度)が電球色/昼光色/昼白色と選べる感じ。明るさも異なり、電球色→昼光色→昼白色の順で明るくなります。


スペック的にはどんな感じ?

ここで、パッケージならびにマニュアルに記載されていたスペクック的な何かを少々。

  • 色温度:6000K
  • 光色:昼白色
  • 全光束:1500ルーメン
  • 演色性:Ra80
  • 定格電圧:100V
  • 定格消費電力:10W

モノは中国製ですが、国内のベンダーが販売しているようです。一応、PSEマークも付いております。


交換してみた

唯一のパッケージ付属品

上記で示したとおり、まずは元の照明器具を分解して基板を取り出し、電源用のパターンを数か所カット。

この手の作業にはモーターツールが便利だったりしますが、用意するのが面倒だったので、デザインナイフでパターンをゴリゴリとはぎ取りました。

あとは、電源の入口と出力側をバイパスするだけ。バイパス用のリード線には、LED電球に付属してきたソケットパーツ(上記写真)から拝借。

テスターにてAC100V直結になっていることを確認して、基板を照明器具に戻します。

あとは、LED電球とカバーを取り付ければ交換作業は完了。壁面スイッチをONにすると問題なく点灯しました。


で、使い勝手は?

まず明るさですが、30W相当の蛍光灯に比べると若干暗い感じ。直下での作業に不自由はありませんが、明るいリビングからキッチンを見ると薄暗く見えます。

天井まで光が回らないのも一因であると思われますが、この手のタイプのLED電球では、蛍光灯よりも暗くなるのを覚悟しておいた方がよろしいかもしれません。

続いては演色性。スペックではRa80となっていますが、ちょっと怪しい感じ。青系は鮮やかに見えますが、赤系がくすんだ感じに見えます。

スイッチONの瞬間にMAXの明るさで点灯する点、および頻繁な電源ON/OFFでも電球に悪影響がないのはLEDならではの特長と言えそうです。


まとめ:結構ニッチなシロモノです

そんな訳で、実際に丸型蛍光灯タイプのLED電球を使ってみた訳ですが、以下のいずれかに該当するのならオススメできるアイテムかもしれません。
  • 将来的には一新したいが、とりあえず今のグロー式照明器具を延命したい
  • 基板を改造してでもインバータ/ラピッドスタート式の照明器具をLED化したい

何にせよ、ものすごくニッチなニーズを見込んだアイテムであることは確かです。

もちろん最良の選択肢は、最初からLEDな照明器具に交換すること。電気工事が必要になったりするかもしれませんが、使い勝手や性能、デザインなど、新しいモノの方が良いに決まってます。

「それでも、今の照明器具をLED化したいのだ!」という方の参考になりますれば幸いです。

ちなみに価格的な話ですが、楽天市場ならこんな感じ、Amazon.co.jpならこんな感じとなっております。


ー記事をシェアするー
B!
タグ

コメント

ブログ検索
人気の投稿
お知らせ

当ブログのページには、アフィリエイトプログラムのリンクが含まれる場合があります。

管理人への連絡は...
・上部メニューバーの"Renraku"(PC版)
・ハンバーガーメニュー内の"Renraku"(スマホ版)
...のいずれかをご利用ください。

ラベル
新着投稿