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パワフルな単3(と単4)電池

2011年4月3日  2011年7月29日 
旧パッケージの「Ultimate Lithium」
単3や単4電池というとマンガン、アルカリ辺りがメジャーですが、リチウム電池なんてのも存在します。ノートPCやデジカメ、ケータイなどに使われるリチウムイオン電池とは別物で、再充電が不可能な使い捨ての一次電池となっております。

唯一無二リチウム乾電池として販売されているのが、乾電池の老舗ブランド「Energizzer」による、「Ultimate Lithium」という製品です。

数年前までは富士フイルムのブランドで発売されていたのですが、同社が電池事業から撤退してしまったため、現在はシック・ジャパンの取り扱いとなっております。

製品バリエーションとして単3、単4、四角型の9V電池が用意されております。なお、写真は現物ですが、少々古いパッケージとなっております。メーカのWebページをご覧いただければ分かるように、現在はデザインが変更されております。

データと感想がごっちゃになった「Ultimate Lithium」の特徴は以下の通りです。

・メリット
大容量
長期保存が可能(約15年)
低温に強い
重量が軽い

・デメリット
初期電圧が高い
値段が高い
あまり売っていない

メリットに関しては日本語版のページをご覧いただくとして、軽く補足情報など書いてみたいと思います。

「Ultimate Lithium」は、単3(または単4)と互換性を持っているのですが、初期電圧が少し高めで1.8V前後あります。このため、使用する機器によっては正しく動作しない場合があるかもしれません。

念のため記載しておきますが、ウチでは特に問題は発生しておりません。さまざまな機器で使ったことがあるので、経験則的には問題なしと言えるでしょう。

大容量に関してですが、Webでは「8倍長持ち」が明記されております。まぁ実験の結果から言っているのでしょうからウソではないと思いますが、すべてのアプリケーションでその性能が出ることを期待しない方がよろしいでしょう。

電池の放電テストグラフ
少し古いデータになるのですが、かなり高めの負荷をかけて放電テストをした際のグラフを載せておきます。

青のラインが「Ultimate Lithium」で、緑のラインがパナソニックの「Evolta」となっております。ちなみに赤のラインは廉価版の「Energizer Advanced Lithium」(日本未発売)のデータです。

このテストでは、「Ultimate Lithium」が「Evolta」の約4倍の放電時間があることが分かります。まぁ「Evolta」も、世界一長もちする単3形アルカリ乾電池としてギネス世界記録に申請しているらしいので、その辺も考慮していただきたく。

また、約15年もの長期保存が可能なため、入れっぱなしで放置しておく懐中電灯やラジオなど、防災関係には最適かもしれません。

価格に関しては人それぞれの考え方があるかとは思いますが、単3電池が4本セットで1,380円前後というのは絶対値として高いような気がします。もちろん、それなりの性能はあるため、納得できるならお勧めできる製品ではあります。

この電池、そんなにメジャーなモノではないため、あまり見かけることはありませんが、リアル店舗の場合カメラ屋さんなどで購入できると思います。ネット通販ならAmazon.co.jp、または楽天市場辺りがお勧めです。


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