乾電池式USB充電器を試してみる
内部にリチウムイオン充電池を内蔵し、これをパワーソースとして電力を供給する充電式の製品は良く見るのですが、エレコムのヤツと『CH-UC400』は、単3形乾電池×4本で動作するようになっております。
充電式は、比較的コンパクトで、充電すれば再利用可能となっており、毎日使用する場合には便利な製品です。けれども、充電作業がルーチン化しているヘビーユーザならともかく、たまにしか使用しないライトユーザの場合、使用する前にまず充電しなければならないのが少々面倒。
これを嫌って、以前は「必要ないモノ」と認識していたのですが、乾電池が使えるなら話は別です。家の中を検索すれば単3形乾電池の4本ぐらいならすぐに発見できますし、街のコンビニや電気屋さん、100円ショップなどで入手することもできます。
という訳で、オーダーしたモノが届きましたので、早速チェックしてみます。
サイズはW36mm× H80mm×D35mmで、長さは電池よりも少し長い程度なのですが、厚みがあるため持ち運びの際には結構かさばります。重量も、電池込みで134g(実測)となっており、手で持つとズッシリとした重みを感じます。
USB端子の反対側にあるフタを外して電池を4本入れ、フタを閉じれば準備は完了。本体側面のスイッチをONにすれば、USBポートからの給電が開始されます。給電中はUSBポートの周辺が青色LEDにより光るため、容易に状態の判別が可能。
ただ、青色LEDは消費電力が大きいため、この手の製品に使用するのはいかがなものかと。確かに美しくはありますが、普通に赤や緑、オレンジのLEDを使用した方が、わずかでも給電能力を上げることができたはずです。
次は、実際に使ってみることに。充電対象は、わざわざ電源ONのまま放置して勝手に電源が落ちるまで放電させた携帯型ゲーム機のPSP。初代のモデルなので、USBポートから直接充電することはできませんが、変換用のプラグを装着して専用ジャックに挿し込んで充電します。
なお、内蔵バッテリは純正品ではなく、ロワ・ジャパンの「RW-110-PA」(2200mAh)を使用しています。また、『CH-UC400』にセットする乾電池は、100円ショップで買ってきたモノを使用しました。
PSPの電源を落とした状態で充電を開始し、しばらく放置してみます。5時間ほど経過した時点では、『CH-UC400』の青LEDは点滅しており、PSPの充電インジケータも点灯しておりました。
このあと寝落ちしてしまい、ふと目が覚めた際に確認したら、どちらのLEDも消灯しておりました。この時点で7時間が経過したことになります。
そこでPSPを起動し、充電残量を確かめてみると、きっちり100%ありました。この位の容量ならば時間はかかりますがフル充電が可能な様子。iPhoneやAndroidスマートフォンの多くは1500mAh前後のバッテリが使用されており、それらの充電は問題ないでしょう。
なお、本投稿の冒頭でも書きましたが、この『CH-UC400』、エレコムの製品と非常に良く似ております。勝手な想像ですが、どちらもOEM製品と思われます。
違いといえば、エレコムの製品は、iPhone用とスマートフォン用が分かれている、カラーバリエーションが豊富、定格出力が5V/800mAと電流少なめ、希望小売価格がほんの少し高い、といった感じです。
で、『CH-UC400』を選んだ理由ですが、汎用USB充電器である、直販サイトなら送料無料でケーブル&7種のアダプタが付属する(発売記念特別サービス)、ほんの少し安い、の3点が決め手となりました。
「PSP1回分の充電コストが105円ってのはどうなのよ?」という気もしないではありませんが、その辺はeneloopを始めとするニッケル水素充電池を使用した運用でカバーできるでしょう。何より、あらかじめ充電しておく必要がない点、さらに汎用USB電源として使える点で、災害時にも役立ってくれそうです。
***Edit***
同種というか、これまたOEM的な製品がサンワサプライからも「BTN-DC2」シリーズとして販売されておりました。こちらの方がリリースが早かったため、値段がこなれております。例えばAmazon.co.jpではこんな感じ
***Edit2***
『CH-UC400』ですがAmazon.co.jp
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