[A100] カスタムROMをカスタマイズしてみる

xdaにてA500用のカスタムROMである"taboonay"を、ICONIA TAB A100用に改変したカスタムROMが公開されたので試してみることに。

そのままでも動くようなのですが、今回はテスト的に事前に必要なモノを入れ込んだカスタムROMにしてみようと思います。

要するに「絶対必要になる変更」をあらかじめROMに施してしまおうという訳です。なお、このやり方で変更したzipは純正のリカバリで使用できませんのでご注意を。

作業はWindows PC上で行いますが、zipフォーマットのファイルを編集できるツールとテキストエディタが必要となります。

当方では、前者に"7-Zip"を、後者に"TeraPad"というフリーソフトを使用しました。これらでなければダメ、という訳ではないので、似たような機能を持つ他のソフトでも大丈夫かと思われます。

そんなこんなで作業開始。ダウンロードしてきた"Taboonay_A100.zip"を"7-Zip"で開き、以下のファイルを追加・変更していきます。

■日本語表示用フォントの変更
以下の2ファイルを"\system\fotns"にドラッグ&ドロップ。フォント変更の詳細はこちらの投稿にて。

DroidSansJapanese-Bold.ttf
DroidSansJapanese-Regular.ttf

続いて、"\system\etc\fallback_fonts.xml"を取り出してテキストエディタで開き、"DroidSansFallback"の前に以下の記述を挿入します。

<family>
        <fileset>
            <file>DroidSansJapanese-Regular.ttf</file>
            <file>DroidSansJapanese-Bold.ttf</file>
        </fileset>
    </family>

■ブートアニメーションの変更
以下のファイルを"\system\media"にドラッグ&ドロップ。ブートアニメーションを変更しないならこの作業は不要です。

bootanimation.zip

■アプリをプリインストール
カスタムROMの導入直後に必要なアプリをあらかじめ仕込んでおきます。ひとつはロケールを日本に設定するための"MoreLocale 2"、もうひとつがアプリをレストアするための"Titanium Backup"。各アプリの".apk"ファイルを"\data\app\"にドラッグ&ドロップで保存します。

jp.co.c_lis.ccl.morelocale-1.apk
com.keramidas.TitaniumBackup-2.apk

なお、アプリの".apk"ファイルは"/data/app"内にありますので(ユーザアプリの場合)、これをコピーしてくればOK。未インストールの場合は、一旦Playストアからダウンロードしましょう。

■"build.prop"の変更
これはA500用に作られたファイルなので少々手を加えます。"\system\build.prop"を取り出してテキストエディタで開き、「A500」の文字列を「A100」に、「picasso」の文字列を「vangogh」に置き換えます。作業後に保存したら、元の場所にドラッグ&ドロップして上書きします。

これで準備は完了。言うまでもありませんが、万一に備えて大切なファイルはバックアップを取っておきましょう。後は、CWMリカバリメニューで現在のシステムのバックアップを取り、ワイプ(ファクトリーリセット)をかけて、カスタムROMを書き込むだけです。

"taboonay"には日本のロケールが含まれていないので、最初のセッティングは英語のまま進めます。Googleアカウントなどを入力するだけなのでそれほど難しくはないでしょう。

セッティングが終わってシステムが起動したら、最初に"MoreLocale 2"を使用して日本語化を実施。続いて"Titanium Backup"でアプリをレストアすれば、カスタムROMの導入はほぼ完了となります。

書き込んだ"taboonay"を試してみましたが、画面輝度が最大になったまま変更不可になる、操作中に「プチッ」というノイズが入る、root化が中途半端、など今ひとつな感じだったので、サクッとリーク版ICSに戻してしまいました。

とりあえずカスタムROM導入および動作は確認できたので、後はA100に最適化されたカスタムROMの登場を待つばかり。その日も遠くはなさそうです。

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