[A100] オーバークロック対応カーネルを導入してみる
という訳で作者に感謝しつつ、さっそく試してみることに。
本カーネルを導入するためには、ICS、unlock済みブートローダー、カスタムリカバリ、root化などが必要となりますのでご注意を。環境が整っているなら、インストールの作業自体は至って簡単です。
xdaの該当スレッドの冒頭に置かれたリンクから"ezT20-v1.0.0-a100_S.zip"をダウンロードし、外部microSDカードに保存。後はカスタムリカバリにて書き込むだけ。再起動すれば、OCカーネルが有効となります。
けれども、そのままではデフォルトの1GHzで起動するため、目的のクロックを指定するには、それ用のアプリが必要となります。ウチでは無料版の"AnTuTu CPU Master"を使用しました。
本カーネルでは、最大1.5GHzまでのOCに対応しておりますので、とりあえず最大値に設定して様子を見ているところであります。
カーネルを書き換える前に"Quadrant Standard"にてベンチマークを実施しておいたので、これとOC後の状態と比較してみます。
数値部分をピックアップしてみると、標準状態が"2765"、OC後が"3796"。クロック自体は約50%向上している訳ですが、ベンチマーク値では約40%の上昇に留まりました。ちなみにガバナーには"lulzactive"を指定しています。
ここまでOCすると各種操作もサクサク...のような気がします。プラシーボかもしれませんが。
それはさておき、元PC自作マニアとしては、OC対応カーネルを待ち望んでいたのでとても喜ばしい状況であります。
ちなみにウチでは、少し前に導入した"Green ICS"に上書きする形で導入しました。現在のところ、OC対応カーネルに起因すると思われる問題は発生しておりません。
ただ、気になる点がひとつ。スリープ状態で一晩ほど放置したら、翌朝電源が落ちていました。
このため、フル充電して放電の様子を見てみたのですが、特におかしな挙動は見られません。何かの勘違いだったかも。
負荷テスト的に、処理の重そうなTPSゲームである"SHADOWGUN"を30分ほど遊んでみました。良くも悪くも変化は見られず普通にプレイ可能。これだけで太鼓判を押す訳にもいかず、システムの安定性に関しては経過観察ということにしましょう。
とは言え、感触としては1.5GHz動作でもイケそうな雰囲気。「このくらいのマージンがあるとラッキー」という分水嶺的OCなので、ここをクリアしてくれたら嬉しいところです。
OC対応カーネルの登場により"iconia TAB A100"も「もうしばらく一線で活躍できるのではなかろうか?」という気がしてきました。用途的な延命措置としては有効な手法かもしれません。逆にハード的な寿命を縮めてしまう可能性もあったりますが...。
OCに関しては、状況に変化があり次第お知らせします。
***Edit***
新バージョン"ezterry A100 kernel (ezT20) 2.6.39.4-ezT20-v1.0.0~"が公開されましたので、それに合わせて記述を変更しました。
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