[Nexus7] D02HWを使ってみる
入手したからには実際に使ってみたいもの。とりあえずは、現在の主力モバイル機器である"Nexus7"で活用する方向で考えてみます。
物理的にはUSBポートにプラプラとぶら下がることになるので、あまり常用したくはない雰囲気。けれども、充電などのメンテナンスを必要せず、USBポートに接続するだけで使用可能となるお手軽さは魅力的です。
これらの要件から導き出されたのが、万一の際のバックアップ用回線というアイデア。となれば、インフラの方は日本通信がヨドバシカメラで販売している"0円SIM"が良さげです。
"0円SIM"の場合、使用量が100MB以下の場合は従量制(1MB当たり38.7円)で、それを超えたら以降1GBまで3870円の固定制とお高めですが、使わなければ本当に0円。バックアップ回線としては最適な料金体系に思えます。
注意しなければならないのは、過去6ヶ月間のトータル使用量が0MBの場合、契約が解除されてしまう点。そのため、6ヶ月以内に1度は通信をする必要があります。ここだけ注意しておけば、かなり安価に回線を維持できるのは確か。
もちろん、そのままでは"0円SIM"を使用することができないので、"D02HW"のSIMロック解除が必須となります。作業内容や手順に関しては、先達の皆様が情報を公開してくれておりますので、検索すればすぐに見つかるかと。今回はこちらのBlogを参考にさせて戴きました。
SIMロック解除の流れ(接続確認の作業)で、"D02HW"と"0円SIM"の組み合わせが使用可能あることは確認できました。引き続き"Nexus7"側のセットアップへと進みます。
Android端末でUSBモデムを使用するために必要なのが"PPP Widget"(要root)です。その名の通り、ウィジェットなので、ホーム上の適当な場所に配置して使用します。
ここで、"PPP Widget"の主要なステータス表示を見ておきましょう。
上段のNo modem foundは、USBポートにモデムが接続されていない(または発見できない)ことを示します。中段のDisconnectは、モデムは認識されているけど回線は未接続という意味。そして下段のConnected!は回線が接続中であることを示します。この時だけConnectボタンがDisconnectに変わるので、切断する場合はこれをタップします。
もちろん、"PPP Widget"の設定も必要です。Configureをタップして設定画面に入ります。必須となる設定と、"0円SIM"における実際の入力内容は以下の通りです。
Access Point Name | Username | Password |
bmobile.ne.jp | bmobile@zsim | bmobile |
とりあえず、他の項目はデフォルトのままでOK。なお、Wi-FiがONになっているとそちらが優先されますので、OFFにしておきましょう。これでセットアップは完了です。
3G接続の手順ですが、"D02HW"をUSBポートに挿して40秒ほど待つと青色のLEDインジケータが点滅します。これが準備完了の合図。その後"PPP Widget"のConnectボタンをタップすれば接続シーケンスが開始されます。無事につながればステータス表示がConnected!になると。
こんな感じでとりあえずは使えているのですが、ウチの環境では"PPP Widget"が今ひとつ安定しません。
何度か接続と切断を繰り返すうちに、タップしても反応しなくなったり、モデムが準備完了になっているのにNo modem foundままであったりといろいろ。リブート後は比較的安定するようなので、様子がおかしかったらリブートしてみるのがよろしいかと。
ちなみに"0円SIM"を使った場合の回線速度ですが、SPEED.TESTにて一発勝負で計測してみました。
回線的には14Mbps、ハード的には7.2Mbpsに対応しているのですが、実測ではこの程度の様子。特に驚くような速さ/遅さではないと思われます。
Wi-Fiのように快適、とは言えませんが、Webサイトの閲覧ぐらいには普通に使えます。何より、今回の組み合わせが使用できることを確認できただけでも大きな収穫です。
多くの"D02HW"はすでに一線を退いている事と思われますが、それらのデバイスを再び活用する方法としてはアリなのではないでしょうか。興味のある方はぜひお試しあれ。
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