さまざまな物や事に関する、役に立ったり立たなかったりするテキストが綴られるブログ。

2013/06/08

VPNで無料Wi-Fi接続サービスに安心を

VPNでセキュアな通信を
コンビニや駅構内、コーヒーショップなど、さまざまな場所で提供されている無料のWi-Fiインターネット接続サービス。とても便利ではあるのですが、セキュリティが考慮されていない接続なので、その利用には少々気を付けなければなりません。

そんな時に便利なのがVPN(Virtual Private Network)という仕組み。専用サーバとの間で暗号化通信を行うことで、セキュアな通信を実現するシステムです。例えば、Playストアでは"Hideman VPN"や"Hotspot Shield VPN"などのVPNクライアントが公開されております。

これらのアプリは一部有料となりますが、とりあえずは無料で利用可能。使い方も簡単で、インストールしてアプリを起動したらVPN接続のためのボタンを押すだけ。けれども、さほど頻繁に使うことのない無料Wi-Fiのためだけにアプリをインストールするのも考えものです。

そして、手元にあるのはメモリ/ストレージ共に貧弱な"Xperia Ray"。できればアプリのインストールは避けたいというのが正直なところです。なので、今回は別のソリューションで。

そこで注目したのがAndroidに標準で組み込まれているVPNクライアント機能。これを使えば別途アプリをインストールする必要はありません。ただし、クライアントだけあっても接続先がないとVPNが成立しません。

本文の冒頭に登場した2つのアプリでは、自前でVPNサーバを持っています。なので、たいした設定などをしなくてもワンボタンでそのサーバにつながるようになっている訳です。

それなりにスキルと設備を持つユーザであれば、自宅にVPNサーバを構築してしまえるのですが、「いくらなんでも、それはちょっと」というユーザにおすすめなのが"VPN Gate"。筑波大学が学術研究を目的として実施しているオンラインサービスです。

公開されているVPNサーバが自由に利用できるのはもちろん、ゲートウェイとしてインターネットに接続されており、普段通りにインターネットコンテンツやアプリを使用することができます。しかも、ユーザ登録などは必要なく、料金も無料。わりと良い事ずくめであります。

ということで、AndroidのVPNクライアント機能を使用して"VPN Gate"を使用するためのセットアップを簡単にご紹介。なお、OSのバージョンやキャリアのカスタマイズにより用語などは変わる可能性もありますのでご注意を。

まずは、システムの"設定"→"通信とネットワーク"→"その他"の中にある"VPN"をタップ。続いて"VPNネットワーク追加"をタップして"VPNネットワークの編集"を開きます。ここで入力や指定が必要となるのは以下の5項目。

名前 分かりやすい設定名を適当に入力
タイプ “L2TP/IPSec PSK”を選択
サーバアドレス 目的のVPNサーバのホスト名またはIPアドレスを入力
IPSec事前共有鍵 vpnの3文字を入力
転送ルート 0.0.0.0/0を入力

サーバアドレスは、"VPN Gate"にリストアップされているVPNサーバから希望するモノを選び、そのホスト名(例えば"vg1908800736.opengw.net")またはIPアドレス(例えば"113.197.252.224")を入力します。

その際、リストの"L2TP/IPsec"に緑のチェックが入っているVPNサーバを選ぶ必要があります。チェックが入っていない場合、今回の方法では使用できません。

転送ルートは、"詳細オプションを表示する"にチェックを入れると出現するメニューの中にあります。

5項目の設定が完了したら"保存"ボタンでセーブ。すると先の名前で保存された設定が端末のVPNメニューとして登場します。これをタップすれば接続がスタート。ユーザ名とパスワードの入力が求められるので、どちらも"vpn"の3文字を入力すればOKです。

この時、"アカウント情報を保存する"にチェックを入れておけば、次回からユーザIDとパスワードの入力を省略できます。

鍵アイコンに注目
VPN接続が確立すると、ステータスバーに鍵アイコンが表示されVPN接続中であることが分かります。逆にこれ以外の方法でVPNの使用を認識するのは困難です。

VPNを使用していると言っても、何かが変わる訳もなく、インターネットを使用するアプリの使い勝手も普段通り。まるで意識する必要がありません。

それでいて、手元のデバイスからVPNサーバまでの通信は暗号化されているため、セキュリティのかかっていないWi-Fiでも安心して使用することができます。

また、必要な時だけ機能を有効化できるのもポイント。設定のショートカットを用意しておけば、3回タップするだけで利用できます。もちろん、不要になったら通知領域のVPN接続をタップして切断するだけでOK。

ただし、VPNの利用によりレスポンス(ping値)と転送速度が若干低くなるというデメリットもあります。どちらも使用に耐えないほどひどくはありませんが、例えばIP電話のようなレスポンスが重視されるアプリケーションでは問題になるかも。

この場合、国内に設置されたVPNサーバを指定することで、国内のサイトにアクセスする場合のレスポンスを少しだけ改善することができます。

今回の方法であれば、何か料金が発生することもなく、アプリのダウンロードすら不要。しかもお手軽に試せるので、無料Wi-Fiインターネット接続サービスのセキュリティに不安がある方には、一度お試しいただきたく。



Related Posts with Thumbnails

0 件のコメント:

新しい投稿へ 以前の投稿へ ホームへ