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2013/12/29

[Ray] Artランタイムを試してみる

切り替えは開発者向けオプションから
アプリの処理が高速化するという噂のArtランタイム。KitKat(Android4.4)から搭載された新機能です。これまでも、興味本位でDalvik→Artに切り替えてはみたものの、ストレージがカツカツな"Xperia Ray"ではまともに動かない様子。

ならば、ということで先日導入した"Mounts2SD"を使い、DalvikキャッシュをSDカード上に移動することで動作するか試してみました。最初に基本の状態をチェックし、そのあとでDalvikキャッシュをSDカードに移動した状態をチェック、最後にランタイムをArt切り替えた状態をチェックする、という流れになっております。

使用システムは、2013年12月25日付のCM11版"LegacyXperia"。ちなみにインストール済みのアプリ数は、システム/ユーザアプリの両方で136個となっております。また、開発者向けオプションにて「GPUレンダリングを使用」にチェックを入れています。ベンチマークの話が出てきますので一応念のため。

これが基本の状態
まずは基本状態から。画像左は"DiskInfo"というアプリの画面。ディスクの使用状況をチェックするために用意しました。画面右はベンチマークアプリの有名ドコロである"Quadrant"。システムのパフォーマンスを見るために用意しました。

素のシステムとは、"Mounts2SD"にてユーザアプリとライブラリをSDカードに移動している点。および、不要なシステムアプリなどなどを削除している点が異なります。

この時点でExternal SD(/sd-ext)の使用量は271MB。これがSDカードに移動したアプリとライブラリの合計量となります。

DalvikキャッシュをSDカードへ移動
DalvikキャッシュをSDカードに移動した状態がこちら。External SDの使用量は430MBとなっており、増加分の159MBがDalvikキャッシュのサイズとなります。

この状態では、アプリの起動にわずかのタイムラグを感じますが、実使用では問題ナシと思われる速度低下です。本来高速化のために使用するキャッシュをSDカードに移動するのだから当然の結果であります。

なお、ベンチマークスコアが若干向上しておりますが、これは単なる測定誤差と思われます。ということで、開発者向けオプションからランタイムをArtに変更してリブートすれば切り替えは完了。なのですが、切り替えのプロセスにはとんでもなく時間がかかります。

まずシステムの起動(ブートアニメーションの終了まで)に8分。ブートループに陥ったのかと思いました。そのままの流れで、お馴染みの「Androidをアップグレードしています...」の画面(キャッシュの作成)になるのですが、これがまた長い。実測で18分もかかりました。

Artランタイムを使用中
で、Artランタイムに切り替わった状態で起動するわけですが、エラーが出ることもなく、まともに動いているようです。キャッシュの容量はどーんと上がって422MB。これでは素の"Xperia Ray"で動かそうというのがムリというモノ。

一方、ベンチマークを見てみると、Dalvikランタイムを使用した場合の20%増しという、Artランタイムの劇的な効果が見て取れます。

ところが、実際の使用においてはそれほど快適になる訳ではありません。例えば、アプリを起動する際のタイムラグ、ホームボタンなどの操作に対する追従性の悪化、スリープ解除の際にもタイムラグがあるなど、全体的にレスポンスが悪化しております。

もちろん、キャッシュをSDカードに移した上で無理やり動かしているので、その影響もあるかとは思われますが。

何にせよ、そもそも実験的な機能であるArtランタイム常用するリスクを考えれば、これを選ぶ必要は(今のところ)なさそう。それが実感として認識できただけでも収穫があったといえそうです。

いわゆる、モヤモヤがスッキリしたっていうヤツですな。



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