USB A→DCプラグ変換ケーブルを試してみる
今回はかなりニッチなアイテムです。タイトルそのままですが、USBコネクタ(の"+5V"と"-")をDCプラグに変換するケーブルであります。
専用の電源ケーブルとして何かの製品に付属することはありますが、単品で製品としてリリースされているモノだとは思っておりませんでした。
これを探すきっかけとなったのは、先日取り上げたHDMIスプリッタの件。詳しくはそのエントリーをご一読いただきたいのですが、超要約すると「PS3に接続した電源連動型のUSBハブから電源を拝借できたら便利だよね~」というお話。
そのために、電源用のUSB micro B端子が装備されたHDMIスプリッタを購入してみた訳です。が、後になって「必要な電力は5V/1Aなのだから、USBポートから電気を持ってくるケーブルを自作すれば良いのでは?」と気付いた次第。
で、材料を探し始めたのですが、その過程で上記写真のようなUSB A→DCプラグ変換ケーブルが販売されていることを知りました。当初は自作の予定だったのですが、目的のモノが製品として存在するなら買ってしまった方がお手軽です。
ただ、間違った商品を購入しないために、事前の調査は必須です。ポイントはプラグのサイズ。USBコネクタの方は1種類しかないので迷うことはありませんが、DCプラグの方はちょっと面倒です。
一応規格に沿ったサイズではあるのですが、その種類がやたらに多く、似たようなサイズもあったりします。手持ちのHDMIスプリッタで使われているのは、外径が5.5mmで、内径はおそらく2.1mmといった感じ。内径の数字が曖昧なのは、計測が困難なためです。
外径5.5mmのDCプラグには内径が2.1mmと2.5mmの2タイプがあり、その見極めが重要。どちらか迷ったのですが、なんとなく2.1mmが近そうな雰囲気なので、DCプラグのサイズは外径5.5mm内径2.1mmに決め打ちします。
続いて、ACアダプタの結線状況を確認。DCプラグでは内側のピンと外側のケースに"+"と"-"が割り振られているのですが、モノによってはピンが"+"だったり"-"だったりすることがあります。万一逆に接続してしまった場合、最悪機器が故障してしまいますので、ここはしっかりと。
そこで、ターゲットデバイスに添付されていたオリジナルのACアダプタの結線状況を確認します。まともなACアダプタであれば、どこかの面に仕様を示すシールが貼ってありますので、それを見れば一目瞭然。
例えば、こちらの写真はHDMIスプリッタに付属してきたACアダプタの現物ですが、矢印の先にある図によって内側のピンが"+"、外側のケースが"-"であることがわかります。
このシールがないACアダプタの場合、ハードルがグッと上がってしまいます。それはケーブルを自作するのと同じレベル。いさぎよく諦めるか、DMM(テスター)などを駆使して"+"と"-"の割り当てを見極めなければなりません。
なお、購入しようとしているケーブルのDCプラグ側の結線がどのようになっているか不明な場合、事前に問い合わせることをお勧めします。ウチではこれを怠ったため、余計な手間が増えてしまいました。
USBの"+"と"-"は規格でガッチリと定義されておりますが、先にも述べたようにDCプラグの場合は曖昧だったりするためです。それで、届いたケーブルにDMMを当てて結線を確認するハメに。結果的にはセンタープラス(ピン側が"+")であったため、問題なく使用できることがわかりました。
ここまできて、やっと接続できるようになりました。実際の現場はちょっと荒れているので、ここは接続イメージでひとつ。
少々気になるのは、実際にHDMIスプリッタが使用する電力です。USBポートに接続した状態で計測してみたところ電流値は最大260mAでした。
専用のACアダプタは5V1Aという仕様になっておりますが、そこまで大きな電流が流れることはないため、1ポート500mAまでと規定されているUSBポートからの給電でも問題なく使用することができます。
誰にでも役立つネタではありませんが、必要が生じた場合、製品の選定には注意すべき点があることを思い出していただければ幸いです。
ちなみに、ウチではeBayにてモノを購入しましたが、楽天市場やAmazon.co.jpでも扱いはあるようです。
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記事化ありがとうございました。