BF-AL01を電球色に変更してみる
"BF-AL01"自体に関してはこちらにて簡単なレビューが掲載されておりますので、興味のある方はご一読いただけますれば。
上記投稿にて「DCコンバータ的な装置は使われていないことが予想されます」と記述しましたが、分解してみてそれがハッキリとしました。このランタンでは、LEDの点灯回路として抵抗器による電流制限が採用されておりました。
ちなみに抵抗値は11Ω。LEDの仕様が不明なので詳しくはわからないのですが、かなりの電流を流しているように見受けられます。今回はお手軽に行きたいのでこの回路はそのまま活かしつつ、LED交換だけで済ます方向を目指してみます。
そこで候補となったのが日亜化学工業のNSDL570GS-K1というLED。定格電流70mAでドライブする5mm砲弾型の電球色タイプで、しかも広角タイプとなっているため、オリジナルのLEDに近い配光が期待できそう。
ただ、問題となりそうなのが電流値です。現状の回路に"NSDL570GS-K1"を搭載した場合、ざっくりとした計算では100mA近い電流が流れることになります。うだうだ考えていてもしょうがないので、サクッと確かめてみました。
オリジナルのLEDを外して"NSDL570GS-K1"を仮接続し、電源との間にDMM(デジタルマルチメーター)を挟んで電流値を計測。結果は見ての通りです。
あっさりと絶対最大定格すら超えてしまいました。直ちに焼損してしまう危険なレベルではなさそうですが、LEDに悪い影響があるのは確実。
電池が使いかけだったということもあり、新品であればもう少し多くの電流が流れそうな予感もあります。なので、手間は増えてしまいますが定格付近の安全運転を目指して抵抗器を交換することに。
厳密にやるなら現物合わせで最適な抵抗値を探るのですが、さすがにそれはちょっと...な感じなので、テキトーにそれっぽい値を算出。とりあえず16Ωの抵抗器をオーダーしてみました。
今回使用したのはこちらのショップ。この手のアイテムなら定形外郵便で発送してくれるので、手間もかからず電車で街まで出かけるより安上がりです。
そんなこんなで点灯させてみたのがこちらの写真。ハレーションを起こして白く写っておりますが、実際の光色は赤系統が強めの電球色となっております。
ちなみに、今回使用したLEDのランクはP9(21.4~25.5lm)なので、スペック通りの性能を発揮してくれたなら、オリジナルよりも少し明るくなった可能性があります。
また、配光パターンはオリジナルと同等であり、使用方法や使い勝手もまったく変わりません。それでいて、電球色の温かみのある光色が非常によろしい感じに仕上がりました。
なお、今回使用した"NSDL570GS-K1"は特に入手が難しいモノでもなく、例えば通販ならエルパラが便利でよろしいかと。一応Amazon.co.jp
実際の作業にはハンダ付け/除去を始めとしたスキルを必要としますが、その辺をクリアでき、なおかつオリジナルの白い光が気に食わない"BF-AL01"ユーザにお勧めの改造であります。
コメント
外シェードは外周の爪2か所を押さえて引き抜く
内シェードは内部の爪3ヶ所を外して引き抜く
という感じでいけますか?
それとも接着剤があって加熱なり切るなり必要ですか?
似たようなことを考えたのですが外シェードが硬く
割ってしまいそうなのでちょっと躊躇中。
お願いします。
なのですが、分解を考慮した設計にはなっておらず、しかも硬い素材なので、割と力任せな作業となります。
そんな感じなので、実は分解の際に外シェードのツメが引っ掛かる部分(ボディ側)に亀裂が入ったりしました。
で、外シェードを外す際の作業のコツですが、押し込んでもツメはほとんど動かないので、ツメを押しつつもシェードを動かす方に注力し、ツメの引っ掛かりを外すことを第一に考えるのがよろしいかもしれません。
外してから試した感じだとシェードの根本を両手でグッと押すと多少シェードが潰れツメが動くので力加減次第ではいけるのかもしれません。
とにもかくにもおかげさまで無事分解出来ました。
ありがとうございます。