非接触で温度を測るツール
放射温度計というのは、物体から放射される赤外線などの強さから温度を測定する計測器。このため、物に触れることなく温度が測れるのはもちろん、瞬時に結果が分かるスグレモノです。
例えば、直射日光があたる壁面の温度とか、回転中のエンジンブロックの温度とか、接触型の温度計では測定が面倒な場所でも簡単に使えます。
こいつは測定分解能が1度となっており、小数点以下の細かな温度は分かりません。それでもOKな用途に向けて作られているわけです。もちろん、他の製品では小数点以下まで計測可能なモノもあります。
測定ポイントの目安となるレーザーが装備されている点も「SK-8700 II」の特徴のひとつ。背面の測定スイッチを押すと同時に赤レーザーが照射され、ピンスポットで温度の計測ができます。
写真の右側に写っている赤い点がレーザーが当たっている部分、すなわち測定部位であります。
また、バックライトも搭載されており、暗い場所でも使用可能。測定ボタンを離した後でも5秒間は数値とバックライトをホールドしてくれるので、慌てて数字を読む必要もありません。
ちなみにレーザーとバックライトは個別にON/OFFができます。使わなければそれだけ省エネとなり、稼働時間(回数)が増えるわけです。
電池は006Pを使用。いわゆる9Vの角形電池です。この辺が計測器らしいというか設計が古いというか。入手したのは、5年ほど前ですが、現在でもまったく同じ仕様で販売されている様子。
選ぶなら、単3形や単4形、あるいはボタン/コイン電池を使用するタイプがよろしいでしょう。特に単3形や単4形なら充電池が使えるので便利です。
計測器のたぐいは値幅が広く、すごく安いのから、バカみたいに高いのまでさまざまです。もちろん、要求される精度や仕様にもよるわけですが。例えば楽天市場なら3,000円でお釣りがくるお安いヤツから、50万円越えのヤツまで選び放題です。
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