[A100] 12V(+USB)のモバイルバッテリを作ってみる
『ICONIA TAB A100』の充電には12Vの電圧が必要なので、「元から12Vの出力が可能なバッテリを使っちゃえばいんじゃね?」と思い立った次第。
用意したのは『YSN-N12V』という製品。主に監視カメラで使用されるバッテリのようです。単に12Vを出力するだけなら、生セルからコードが生えたような安いものもあったのですが、これを選んだのは、残量インジケータが装備されている点、そしてUSB(5V)の出力が用意されている点を評価しました。
購入は「409shop」という無線関係の通販サイトにて。送料込みで$32なので、失敗しても笑ってごまかすことができます。
ただ、少々の難点が。付属のマニュアルが中国語オンリーで何が書いてあるのかさっぱり分かりません。とは言え、それほど複雑なデバイスではないので、何となく操作は可能です。
付属のACアダプタにはLEDが2個装備されており、ひとつはAC側の赤LED、もうひとつがDC側の緑LEDとなっております。コンセントに挿し込むと赤LEDが点灯します。
一方、DC側の緑LEDは通電状態でのみ点灯するようになっております。このため、バッテリが満タンになると内蔵の過充電保護装置が働いて回路を遮断、ACアダプタの緑LEDも消灯します。意外にもちゃんとした仕様に感心。
バッテリ以外で、もうひとつの重要なパーツがDCコネクタです。『ICONIA TAB A100』の充電用コネクタには外径3.0mm/内径1.0mmのDCプラグが適合するのですが、これが、あまり一般的ではなく入手が面倒。
今回はマル信無線電機の『MP-121PN』を手配しました。外径3.0mm/内径1.1mmでL型、ケーブルブーツが付属するタイプです。ちなみにカタログはこちら。
購入はこちらのパーツ屋さん。単価は少々お高めですが、銀行振込なら配送方法としてメール便が選べるため、トータルコストを抑えることができます。
パーツ状態のまま『ICONIA TAB A100』の充電用コネクタに装着してみると、少々ユルくはありますが、なんとか行けそうな雰囲気です。
実際に工作するのはケーブルだけなので、サクッと作業を進めます。バッテリパックに付属してきた12V出力用のケーブルを適当な長さで切断し、新たに『MP-121PN』を取り付けます。
コードをハンダ付けしたら、テスターで極性をチェック。間違えると洒落になりませんのでここは慎重に。
完成したケーブルを使って『YSN-N12V』と『ICONIA TAB A100』を接続したところ充電マークが付きました。とりあえずはOKな様子。後は完全に充電できるかチェックするだけです。
『YSN-N12V』はフル充電、『ICONIA TAB A100』の方はバッテリ残量を10%にして、充電をスタート。途中状態をチェックするため『ICONIA TAB A100』はスリープ状態にします。
やはり、コネクタがユルすぎるようで、ちょっと動かすと通電状態が不安定になります。運搬時の充電は無理そう。
そんなこんなで、結果発表です。取り敢えず100%まで充電できました。要した時間は約3時間。
似たような状況で純正のACアダプタを使用した場合は約2時間で終了したので、若干出力が弱めなのかもしれません。
LEDインジケータの方は、まだ50%のランプが点灯していたので、容量的には余裕がありそうな雰囲気。インジケータの表示を信用するなら、ですが。
あと気になるのはセルの品質です。こればっかりはしばらく使い込んでみないと分からないので、要観察ということで。
***Edit***
続きの話をこちらに投稿しました。
コメント
私もA100を購入しまして、こちらのブログを
見つけて、参考にさせて頂きました。
ちょっと探してみても12V出力の物ってでかいか、高いかですね。で、このバッテリーも同じ所で注文しちゃいまして、お礼を兼ねてコメントさせて頂きました。またのぞかせて頂きます。