日常のお役立ちツール
"prybar"を辞書で引いてみると「てこ棒」や「こじり棒」と書かれております。「なにそれ?」な感じの翻訳ですが、日本では馴染みの少ないツールなのかもしれません。
実際の用途としては、まさに「こじったり」する時に使用するので、翻訳はまったくもって正しいと言えます。無理やりに日本的ツールに当てはめるなら「釘抜き」がイメージ的に合いそう。
基本的には1枚の板状ツールなのですが、微妙なカーブが付けられているのに加え、先端が鋭くカットされており、何かを「こじる」場合に差し込みやすくなっております。
また、先端部には切り込みが用意されており、釘などの頭を引っ掛けることができます。とは言え、これで釘を抜くのはかなり苦労しそうですが。
ウチで一番多い用途はステープラーの針抜きでしょうか。いわゆる書類を止める時に使用される10号針はもちろん、家電の梱包用ダンボールに使用される大型の針も比較的簡単に除去することができます。
また、爪を短く切りすぎた際に、ドリンクのプルタブを開けるのにも役立ちます。この用途では、逆に爪を伸ばしている女性などにも便利かもしれません。
単純なツールゆえにいろいろと応用できるのもポイント。また、可動部などは存在せず、素材の強度がそのままツールの強度となるため、目いっぱいのパワーで作業することができます。
故障することがないため、気を抜いてろくにメンテナンスもせずにいたら、手の触れる部分にサビが浮いてきてしまいました。機能には影響が無さそうなので「これも味だ」と割りきって放置しております。
このツールを初めて目にしたのは、たしか英語圏のナイフ関連のフォーラムだったはず。「こりゃ欲しいぞ」と思い、探してみたのですが日本では手に入りそうもない雰囲気です。かと言って海外通販しているショップもほとんどありませんでした。
で、結局eBeyでゲットした訳ですが、価格は安いのに送料が高く「なんだかなー」という気持ちになったのを覚えております。モノには満足できたので後悔はありませんが。
購入先は個人出品のセラーさんだったこともあり、ツールに巻かれているパラコードもセラーさんの手作業によるものです。
"mini prybar"のみでは、単純なツールでしかありませんが、パラコードによってアクセサリ的な美しさも加味されます。しかも、意匠が感じられる編み込みが成されているのでなおさら。
もちろん、グリップ感が良くなったり、ツールの角が手に食い込まないので力を入れやすかったりと実用性もバッチリ。こいつのように端部を長めに処理することで、ストラップ的に使うこともできます。
今回のテキストを記述するに当たって調べてみたのですが、今でも日本ではあまり流通していない雰囲気です。ちなみにeBayではこちらが相当品かと。
上記リンクはオークションのページを直接参照しているので、時間が経つとアクセスできなくなるかもしれません。そんな時にはeBayの検索機能にて"Prybar"をお試しくだされ。
コメント