Google Readerの代替環境を考えてみる
考えることは皆同じようで、"Google Reader存続を望む嘆願活動に多数の署名"といったニュースもあるほど。しかし、いくら嘆いてもGoogleの決定はどうにもならず、期限も刻々と迫っています。
そんな訳で、そろそろ本気で取り組まねばなりません。その代替システムの選定に当たっては、見た目がGoogle Readerに近いこと、グラウド型のサービスであること、"Google Reader"で書き出した"subscriptions.xml"のインポートが可能なこと、そして使い勝手が大きく変わらないこと。この4点を重視しました。
特に使い勝手は重要です。当方の場合、まずはナナメ読みで興味を持った記事にスターを付けて一時保管。ひと通り未読を消化した後でスター付きの記事をじっくりと読み、残したい記事には"保存記事"のタグを付与する。という使い方をしております。
ところが、"subscriptions.xml"にはタグの情報が記録されておらず、タグで仕分けされた記事の引越しができません。いろいろ手を尽くしたのですが、ここはスパッとあきらめ、記事の保存は外部サービスを利用することに。
そこでチョイスしたのが"後で読む"系サービスの老舗である"pocket"。現在の保存記事に関しては、ひとつづつ"pocket"に登録するという地味な力技で対処しました。
スタートでケチが付いた感もありますが、さまざまなサービスをチェックし、とりあえずの候補となったのが、"Netvibes"と"The Old Reader"の2つでした。ここで、各サービスのファーストインプレッションなどを少々。
■Netvibes
特徴的なのがウィジェット表示とリーダー表示を自由に切り替えられる点。ウィジェット表示ではサイトごとにひとつの塊としてサムネイルが表示されます。機能していないサイトは「このフィードは有効でないか、現在応答していないようです。」と表示されるので生存確認も簡単。
一方、リーダー表示に切り替えれば、良く知っているあのレイアウトの画面となります。スターに近い"後で読む"ボタンも用意されております。
ただ、ボタンはウィンドウの一番下にツールバーに固定されており、マウスのみを使用した場合の操作がちと面倒。まぁ、キーボードショートカットの"R"でもOKな訳ですが。
ところどころに英語感は残っているものの、インターフェースを初め、"H"キーで表示されるヘルプなども日本語化されているので安心できます。
■The Old Reader
見た目も操作感も"Google Reader"チックなサービス。スターに近い"Like"ボタンもあります。しかも、ボタン類は各記事の末尾に位置しているためサクサクとナナメ読みすることができます。もちろん、マウスオペレーションでも快適です。
また、"Pocket"との連携もポイント。設定にて"Pocket"のアカウントを登録することで"Like"ボタンの並びに"Pocket"ボタンが出現します。おかげでワンクリックするだけで記事を保存することができます。
なお、こちらのサービスは完全に英語インターフェースとなっております。もちろん、記事自体は日本語でも問題ありません。ちゃんと表示されます。
どちらのサービスも機能的には要件を満たしているのですが、少々気になったのが更新の速度。どうも"Google Reader"より遅いような気がします。そこで、同じ時間に未読を消化してしばらく放置してみると以下のような違いが現れました。
Google Reader | Netvibes | The Old Reader | |
未読数 | 240 | 209 | 217 |
今回ピックアップした2つのサービスでは、"Google Reader"より未読数が少なくなっております。すなわち更新が遅いということ。1分1秒を争う...というモノでもないので、これが引越し不可の理由にはなりませんが、できれば"Google Reader"と同等であって欲しいところです。
まだ、時間はあるので引き続き選定は続けていく予定ではありますが、とりあえずはこれらのサービスを併用して様子を見てみようかと。もし、画期的なサービスが見つかったりした場合には、別の形でご報告などしたいと思っております。
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