"Zeemote JS1 H"を試してみる
その辺をはっきりさせるためゲットしてみました"Zeemote JS1 H"。ひとことで言うなら、Android向けのBluetooth対応ワイヤレス・ゲームコントローラとなります。
その大きな特徴は、見ての通り片手での操作に最適化されたデザイン。コンパクトな本体を握ると、親指の位置にはアナログスティックが、先端の人差し指が当たる部分にはAボタンとBボタンが、そしてグリップ力を高める本体下部のくぼみにはCボタンが用意されております。
機能的にもユニークで、起動方法により以下の3つのモードを選択することができます。これにより、汎用性の高い製品となっております。
切り替え方法 | 注釈 | |
ジョイスティックモード | Cボタン+電源を3秒 | Zeemote専用モード |
ポインターモード | Aボタン+電源を3秒 | マウス互換 |
キーパッドモード | Bボタン+電源を3秒 | キーボード互換 |
ジョイスティックモードは、"Zeemote JS1 H"に対応したゲームの専用モード。ゲーム内でしか使えません。ポインター/キーパッドモードは、Android端末にマウス/キーボードを接続した場合の動きを再現することができます。
なお、電源ボタンのみを3秒間押し続けると、前回選択したモードで起動します。ついでに、起動時のオプションに関しても少々。ABCボタン+電源ボタンで起動するとアナログスティックのキャリブレーションが行えます。触ってもいないのにポインターが動いてしまう場合に有効です。
また、ABボタン+電源ボタンで起動した場合には"Zeemote JS1 H"のリセットが行えます。いずれもの場合も青色インジケータが点灯し、数秒後に自動的に電源が切れます。
ということで、まずは本来の用途であるAndroid用のゲームコントローラとして使ってみます。
ゲームアプリには、以前別のコントローラ(Sixaxis)で試したことがある"R-TYPE"をチョイスしました。
"Zeemote JS1 H"を接続したまま"R-TYPE"を起動すると上記スクリーンショットのダイアログが表示されるので、"はい"を選べば"Zeemote JS1 H"が使用可能となります。この時、現在のモードとは無関係に、対応ゲームであれば自動的にジョイスティックモードに移行します。
実際にゲームをプレイしてみましたが、問題なく動作しました。ただし、動作するのと快適にプレイできるのとは別の話。慣れの問題もあるのでしょうが、予想通りの使いにくさであります。
とりあえず動作が確認できたので、ゲームコントローラとしての役目はここで終了。次は、個人的に本命だったBluetoothのHIDデバイスとしての動作をチェックしてみます。
"Zeemote JS1 H"をジョイスティックモードで起動して"Nexus7(2012)"に接続すると、こちらのスクリーンショットのように、画面上にマウスポインタが出現します。
この状態では、まさにマウスを接続した場合と同じように操作可能。
アナログスティックを上下左右に動かせば、これに合わせてマウスポインタが動くのは当然として、少し傾ければゆっくりと、大きく傾ければ速く動きます。
本モードにおいては、Aがマウスの左ボタン、Bが右ボタン、Cが中央マウスボタン(スクロールホイールの押し込み?)に割り当てられておりますが、ほとんどのアプリではどのボタンを押してもタップ、ホールドすればロングタップといった感じになります。
ボタンを押しながらアナログスティックを動かせばスワイプの動作も可能。つまり、"Zeemote JS1 H"のみでAndroidの基本操作が行えることになります。
それがどんなシーンで役立つのかと言うと、例えばタップでページ送りができる電子書籍/PDFリーダを使用すれば、寒い日でもコタツの中に手を突っ込んだまま本を読み進めることがができます。
同様に、Android端末をプレゼンツールとして使用する場合、デバイスから離れた場所で資料のページをめくったりすることができる訳です。
ゲームコントローラとしては今ひとつですが、空中マウスあるいはリモコンと考えれば、結構おもしろい使い方ができそうなアイテムであります。
ただ、製品寿命が末期に近い雰囲気なので、興味のある方は早めに確保しておいた方がよろしいかも。ちなみに価格ですが、Amazon.co.jpではこんな感じとなっております。
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