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Practical Meterを試してみる

2013年12月17日  2017年2月6日 
本体とケーブルでワンセット
スマートフォンの充電が可能なコッヘルで有名な"Power Practical"の新製品である"Practical Meter"を買ってみました。

正確には米国のクラウドファンディングサービス"Kickstarter"での投資に対する報酬として届けられたモノ。スマートフォンなどの充電を最適化して時間を短縮するという触れ込みのアイテムです。

パッケージは、充電状況を示すインジケータが搭載された本体と、3種のコネクタ(USB microB/USB miniB/Apple 30pin)に対応する"Fast-Charge 3-in-1 cable"の2つで構成されております。

本体には、ケータイのアンテナピクトのような5つのLED(青赤兼用×1/青色×4)によるインジケータが用意されております。通電を開始するとこれらのLEDが点灯して、その数で供給電力が読み取れます。

例えば1つなら1W(ワット)、2つなら2W、3つなら3Wといった感じ。5個目のLEDに達した時点で5Wとなります。その後は、最初のLEDが赤で点灯(他は消灯)して6Wを示し、次の青色LEDが点灯したら7W、以降は同様に8W、9Wと続きます。5個めまで点灯すると10Wとなり、これが限界値となっております。

"Fast-Charge 3-in-1 cable"のパワーソース側のコネクタには一般的なUSB Aタイプが採用されており、ケーブル単体でも使用可能。

そして、3つある出力用コネクタには充電を最適化する回路が内蔵されており、これで充電時間を短縮できるのだとか。なお、コネクタが3つあっても、3デバイスの同時充電が可能という訳ではありません。

使い方はとっても簡単。本体をパワーソースに接続するとインジケータが順に点滅してスタンバイ状態となるので、"Fast-Charge 3-in-1 cable"を使って充電したい機器と本体を接続すればOK。あとはリアルタイムの供給電力を見て楽しんだり放置したりするだけです。

なお、パワーソースには、PCのUSBポートやUSB-ACアダプタ、モバイルバッテリなど、USB出力が可能なポートならなんでも使用することができます。

まぶしく光る青色LED
ということで実際に試してみました。ここでは、USB規格に沿って設計された(と思われる)PS3コントローラ用充電器を使用。2ポートの定格出力は各5V/500mAとなっております。

充電対象は手元にあったXperia Ray。青色LEDが全力で光るためハレーション気味に写っておりますが、5Wの電力が供給されていることを見て取れます。

右下の囲みは、比較用に通常のケーブルを使用した場合の電流値をチェックしたモノ。大雑把にUSB出力が5Vだったとすると、電流値が0.47Aなので約2.35WがUSB充電時の一般的な供給電力となります。というか、これが定格。

にも関わらず、"Practical Meter"のセットでは、その倍近い電力が供給されていることになります。ちなみに、記録は残しておりませんが、ノートPCのUSBポートでも同じ状態を再現することができました。

USB規格の定格を大きく超えてしまうことの是非はさておき、これなら充電時間を短縮できるという触れ込みにウソはなさそう。特に、社外品の充電器を使うなど、急速充電にに対応した機器でありながらUSBの定格で充電してしまっているユーザには確実に効果があります。

なのですが、いろいろと試しているうちに「これはデータ線が短絡したタイプの充電専用ケーブルを使用した場合の挙動と同じなのでは?」という疑念が。これは、確かめなければなりません。で、以下の写真が充電専用ケーブルを使用した場合のテスト風景となっております。

充電専用ケーブルなら約1.1A流れます
またもや大雑把にUSB出力が5Vだったとすると、供給電力は約5.5Wということになります。これは"Practical Meter"での表示とほぼ同等な値。

また、"Practical Meter"本体に充電専用ケーブルを接続したり、写真の電流電圧測定器に"Fast-Charge 3-in-1 cable"を接続したりしてみましたが、いずれも5W程度の電力供給が確認できました。

すなわち、"Practical Meter"本体は供給電力を表示するインジケータそのものであり、"Fast-Charge 3-in-1 cable"はちょっと変わった充電専用ケーブルである。と、個人的にはこのような結論に至った次第で。

とはいえ、性能にウソがある訳でもなく、作りもそんなに悪くありません。お値段も$24.99(送料別)とそれなりに良心的。普通航空便なら送料は$8.50なので、トータルな支払いは日本円で約3500円といった感じになります。

ちなみに、上記写真で使用した電流電圧測定器"CT-USB-PW"と充電専用ケーブルの組み合わせでも同じようなお値段に。結果の表示方法が異なるだけなので、用途や好みで選ぶのがよろしいかもしれません。

***Edit***
今回、比較用として活躍してくれた"CT-USB-PW"に関しては、こちらの投稿にまとめてありますので、興味のある方にはご一読いただきたく。



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