[Nexus7] Lollipop(LRX21P)をMultiROMで使ってみる
さっそく試してみたい衝動に駆られますが、ここはグッと堪えます。せっかくMultiROMに対応したNexus7(2012)を使用しているのだから、これを活用しない手はありません。
Googleのサーバで公開されたのはfactory Image形式であり、そのままではMultiROM環境にインストールすることができません。少し待てば有志の手によるFlashbleなzipファイルが公開されるハズなので、ここは忍の一文字で。
ほどなくそれがリリースされたのでインストールならびにroot化と日本語フォントの変更などを実施してみます。まずは素材集めから。
必要となるのは、ROM本体である"lrx21p_grouper.zip"、root化に必要となる入れ替え用の"Boot Image"、およびベータ版の"SuperSU"の3つ。あらかじめ各ファイルをダウンロードしておきます。
あとは上記の順番にインストールするだけ。なお、素のLollipop(のカーネル)はMultiROMのPrimaryで動かすことができないので、必ずSecondaryにインストールするようにしましょう。
LRX21Pのインストール&動作確認を終えたら、次は日本語フォントの変更など。正規版Lollipop(LRX21P)ではモトヤフォントが使用されており、以前のCJKフォントに比べればはるかにマシな見栄えとなっておりますが、個人的にはあまり好きなフォントではありません。
で、変更用のフォントとして用意したのが、以前から使用している"Migu-1vs-regular.ttf"および"Migu-1vs-bold.ttf"。これでなければいけない、という訳ではないので、他のフォントを使用する場合には適時読み替えていただけますれば。
また、ファイルのコピーやパーミッションの変更、xmlファイルの編集が必要なので、それらの作業が可能なアプリ(例えばRoot Explorerなど)が必要となります。
具体的な作業は以下のとおり。変更用のフォントを対象となる端末の/system/fontsにコピーし、パーミッションが"644(rw-r--r--)"になるよう変更しておきます。
続いてxmlファイルの編集。まずは、/system/etc/fallback_fonts.xmlを開き、文末近くにある"MTLmr3m.ttf"に関する記述を...
<family> <fileset> <file lang="ja">MTLmr3m.ttf</file> </fileset> </family>...以下のように書き換えます。コチラでは、フォント名の変更とボールドフォント用の記述を追加します。
<family> <fileset> <file lang="ja">Migu-1vs-regular.ttf</file> <file lang="ja">Migu-1vs-bold.ttf</file> </fileset> </family>さらに、もうひとつファイルを修正します。/system/etc/fonts.xmlを開き、これまた文末近くの"MTLmr3m.ttf"に関する記述を...
<family lang="ja"> <font weight="400" style="normal">MTLmr3m.ttf</font> </family>...以下のように書き換えます。コチラもフォント名の変更とボールド属性の追加となります。
<family lang="ja"> <font weight="400" style="normal">Migu-1vs-regular.ttf</font> <font weight="700" style="normal">Migu-1vs-bold.ttf</font> </family>端末上の編集でパーミッションが変わることはありませんが、例えばPCにコピーして作業した場合には各xmlファイルのパーミッションが"644(rw-r--r--)"になっていることをチェックしておきましょう。
問題がなければ後はリブートするだけ。起動後には指定したフォントが有効となります。と、このような感じで進めた訳ですが、今のところ今回の作業に起因すると思われるトラブルには遭遇しておりません。
MultiROMを活用するひとつの方法として何かの参考になりますれば。
***Edit***
特に問題はなかったのですが、より完全を目指すべくfonts.xmlの変更に関する記述を追加修正しました。
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