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タブレットでスマホを充電してみる

2014年12月29日  2014年12月29日 
OTG充電ケーブル
若干意味不明気味なタイトルではありますが、読み進めていただければスッキリするかと思われます。

事の始まりはジャンクボックスから発掘されたmicroUSBケーブル。何かの付属品だったのですが、最初の使用時にコネクタのハウジングがバラけてしまい、即効でジャンクボックス行きとなったアイテムです。

ハウジングを組み立てれば使えそうな雰囲気ではあるのですが、そのまま再生しても面白くありません。で、他の活用方法を考えた際に思いついたのがタイトルの件。USB OTG(ホスト機能)のバスパワーを利用して他のデバイスを充電する特殊なケーブルを作ってみようと思った次第です。

形状としては、ケーブルの両端にオスのmicroUSBコネクタが装備されたユニークなモノ。オリジナルのmicroUSBコネクタはそのまま使用するとして、もう片方のmicroUSBコネクタとそのハウジングが必要となります。

幸いにして手元には新品のパーツがあったのでこれを使用しました。何かの間違いがあるとマズイので、データ線はカットして電力線のみを配線。もちろん、OTG用に4番ピン(Sense)を5番ピン(GND)に落とす接続も必須です。

制作過程はサクッと割愛し、完成したのが上記写真の品。黒いコネクタを電源側となるデバイスに、白いコネクタを充電される側のデバイスに接続すれば充電が開始される...ハズです。

バスパワーを確認
目視およびテスターでの確認は十分にしたつもりではありますが、電源系のケーブルはトラブルが怖いので"RT-USBVAC"にて動作を確認してみます。

電源側となるデバイスには(非公式に)OTGをサポートした"Nexus7(2012)"を用意し、作ったケーブルを"RT-USBVAC"の外部入力端子に接続。問題なくUSBのバスパワーが出力されました。

あえて説明するまでもありませんが、本ケーブルを使用する場合、電源側となるデバイスはOTG対応が必須となります。逆にOTG対応のmicroUSBポートを備えたデバイスであればなんでもOK。例えばWindowsタブレットでも使用することができます。

もちろん、OTGに対応したスマホを電源側として使用することもできますが、電源容量の関係であまり現実的とは言えません。大容量バッテリが搭載されることが多いタブレットの使用が望ましいところです。

なお、充電される側のデバイスに関する特別な制限はありません。microUSBポートを使っての充電に対応しているだけでOK。なのでスマホに限らず、BluetoothヘッドセットやモバイルWi-Fiルータなどの機器を充電することができます。

スマホを充電できました
ということで、実際に試してみます。電源側は先のテストと同様に"Nexus7(2012)"を、充電される側のデバイスにはバッテリが半分ほど減った"Nexus4"を用意。

画面上のアイコンで状況が分かりやすいのに加え、非力なバスパワーでもより安定的に充電できるよう"Nexus4"の電源はOFFの状態にしました。

結果はご覧のとおり。とりあえず充電状態になったことを確認できました。この時の電流・電圧は0.44A@4.74Vと言った感じ。

念のため"Nexus4"を起動し、画面OFFの状態でもチェックしてみましたが、こちらも0.44A@4.74Vでした。充電される側のデバイスの仕様によるかと思われますが、この組み合わせにおいて電源の状態は無関係だったようです。

いずれにせよ、USB-ACアダプタを使用した時のようにパワフルな充電は期待できません。あくまで緊急時の小回復用と考えるのが正解です。

近くに電源がなく、モバイルバッテリもエンプティまたは不携帯。それでいてバッテリ残量に余裕のあるOTG対応のデバイスは携帯している。そんな稀有なシチュエーションで初めて機能するというレアアイテムであります。

それでも、カバンに忍ばせておけば、サバイバルな状況で役立つ可能性はあります。素材さえ用意できれば比較的簡単に作れますので、この手の作業が苦にならない方にはお勧めの工作。こんなモノでも製品としては結構なお値段だったりしますので。



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