[Android] 極小microSDカードリーダーを試してみる3
こちらの写真で右側にある黒い方がそれ。左側のカラフルな方は以前当ブログでご紹介したI-O DATAの"IS-ADP"。形状はとても良く似ております。
USB Aコネクタ内のデッドスペースにmicroSDカードスロットを設けることで小型化する設計思想や、USB OTGへの対応、microSDカード取り出し用のリリースレバーなど共通点も多く、使い勝手もほぼ同等となっております。
念のため、ディスクベンチソフトを使って読み書きのスピードを計測してみましたが、同じメディアを使用した場合には誤差と言えるレベルの違いがあるのみ。実際の運用でも体感できる速度の違いはありません。
けれども、単純なOEM製品という訳ではなさそうな雰囲気。細かな部分で仕様が異なります。例えば、本体のデザインが微妙に異なるのはもちろん、本製品の方が薄くてスリムに仕上げられております。
さらに、本製品のリリースレバーには本来の機能に加え、もうひとつの機能が搭載されています。それがインジケータ機能。レバーには透明パーツが使用されているため、内部基板に実装された青色LEDの光が透けて見えるという仕組みです。
ないと困る機能ではありませんが、ガジェット好きにはうれしいギミック。特にI-O DATAの"IS-ADP"にはインジケータがないので、その意味ではありがたい存在です。
ただし、点灯で使用可能状態を、一定間隔の点滅でメディアへのアクセスを示すだけ。データの読み書きを示すアクセスランプとは異なりますのでご注意を。
また、インジケータの点灯(点滅)はリリースレバー面でしか確認できません。このため、多くのPCや一部のAndroid端末では写真のようにインジケータが裏側に回ってしまい、確認しづらくなる場合があります。
もう一点。リリースレバーは平坦なフォルムとなっており、ボディとの段差がない、いわゆるツライチ状態となっております。デザイン的にはスタイリッシュでよろしい感じ。
が、スロットに対してキツめのmicroSDカードを取り出す場合、指の腹との摩擦だけでは対応できず、爪を立ててレバーを動かす必要があります。これが少々面倒。挿入するメディアとの相性や製造誤差などの要因もあるかもしれませんが。
そして、本製品の大きな特徴となっているのが各コネクタのキャップ。運搬時や保管時にコネクタを保護することができます。ストラップホールが用意されている点も気が利いております。
2つのキャップは同じ仕様となっており、どちらのコネクタ側にもかぶせることができます。また、裏表もないので向きを気にする必要もありません。
さらに、キャップの挿入口付近には半円形の切り欠きがあり、ここを見ることでキャップを装着したままでコネクタを判別することができます。切り欠きの中に金属が見えるのはUSB Aコネクタ、黒い樹脂が見えるのはUSB microBコネクタという次第。なかなかにユーザフレンドリなデザインです。
ファーストインプレッションとしてはこんな感じ。使い勝手もよろしく、そつなくまとめられた良品であると感じました。
ただ、いわゆるカードリーダーとしてメディアを頻繁に交換するような使い方よりは、microSDカードは収めたままUSBメモリのように使用する、という使い方に向いた製品であると思われます。
特に、PCとAndroid端末の間でデータ交換を行う場合には最適。ネットワークもケーブルも必要とせず、それぞれのUSBポートに挿し込むだけでサクッとデータをやり取りできます。
国内メーカーの品なので保証やサポートの面でも安心できそう。価格的にもお手頃なので、OTG対応のAndroid端末を持っているなら買って損はありません。
そんなにめずらしいモノでもなく、家電量販店などで購入可能ですが、通販でのお求めならAmazon.co.jpや楽天市場辺りをチェックしてみるのがよろしいかと思われます。
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