12V→5V(USB)なDC/DCコンバータを買ってみた
ステッカーには、非常にわかりづらく仕様が記載されているのですが、要するに左側の2本の線(赤黒)にDC12VまたはDC24Vを入力すると右側の線からDC5Vが出力されるというモノです。
最大出力は3Aとなっておりますが、販売者によると「この値は瞬間最大のモノで、常時給電では2Aに押さえてくれ」とのこと。「なら、最大2Aでいんじゃね?」という気もしないではありませんが、その辺は後ほど実測してみます。
見てのとおり、基板は樹脂製ケースに収められており、その入り口はシリコンゴムと思われる柔らかな樹脂で封止されております。耐候性が考慮されたケースや入力電圧から察するに、車両に出力用USBポートを装備したい場合に使うアイテムかと思われます。
比較対象がないため大きさがわかりづらいのですが、出っ張り部分を除いたサイズはW45mm×D27mm×H14mmとそれなりにコンパクト。よほどタイトなスペースでもない限り設置の問題はなさそう。
単に5V出力を得るだけなら剥き出しの基板タイプを選ぶのもひとつの方法ですが、何かに組み込もうと思った場合、基板の固定には結構苦労したりします。その点、ネジ止めを想定したケースに入ったこのタイプなら、簡単手軽に固定することができる訳です。
さらに、このDC/DCコンバータのもうひとつの特徴が、出力側ケーブルに装備されたUSBコネクタの形状。
見てのとおり固定用の耳があり、中にはナットが埋め込まれています。このため、コネクタの固定も比較的簡単。ただし、ネジは付属せず規格も不明のため、自前で適したモノを探さなければなりません。
ポート用の四角い穴とネジ用の丸穴を空ける必要がありますが、難易度の高いコネクタの固定がこの程度で軽作業で済むのは画期的といえるかも。
ただ、ネジの頭が丸見えになるのは美観的によろしくないため、化粧板などで隠す必要はあるかもしれません。
そんなことをしなくても、自動車に出力用USBポートを埋め込みたいならこんなの
が、当方は車両への埋め込みを考えていないため、若干汎用性の高そうな方を選んでみた次第...というのは表向きの理由で、本当のところは企画倒れになっても笑って許せる価格で買えたから、だったりします。
そんなこんなで、USB抵抗器を使って性能をチェックしてみました。こちらはUSB抵抗器を2Aモードにしてチェックした際の1枚。
抵抗器の誤差などもあって2Aは流れておりませんが、電圧降下は結構大きめになっております。とりあえずUSBの規格的には問題なさそうですが、運用には少々の注意が必要かも。
ちなみに、無負荷の状態では5.19V、USB抵抗器を1Aモードにした場合で0.931A@4.90Vといった感じになりました。なので、まぁ2AまではOKだけれども、3Aは難しそうな雰囲気...という、まさに販売者が言うとおりの結果となった次第であります。
今のところ実践投入するか否かは不明ですが、もし使ってみて不都合があるようでしたら、このページにて追記したいと思います。
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