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USB抵抗器で遊んでみる

2014年10月27日  2014年11月2日 
とりあえずUSB抵抗器と呼びます
USB抵抗器...という呼び方が正しいのかどうかも不明ですが、そんな感じのアイテムを買ってみました。

USBコネクタから供給された電力を、10W 5.1Ωのホーロー抵抗×2で熱に変換して放出するだけのデバイス。と言ってしまうとミもフタもないのですが、もちろんちゃんとした用途があります。

大電流に対応したUSB電源にこのデバイスを接続すると一定の負荷がかかり、1Aまたは2Aの電流を安定的に流すことができます。さらに、USB電圧・電流チェッカーを組み合わせることで、電源やケーブルの性能を数値化して評価することができるようになる。という次第。

基板上には抵抗器のほか、1A/2Aの切り替えスイッチと無駄に高輝度な2色LEDインジケータが搭載されております。使い方は至ってシンプル。スイッチを1A側にすればLEDが緑色に点灯して1Aの電流が流れ、スイッチを2A側にすればLEDが赤色に点灯して2Aが流れます。

使用時には抵抗器がものすごく発熱するので注意が必要です。うっかり触るとヤケドするレベル。このため、計測は極力短時間で済ませ、間違ってもモバイルバッテリがカラになるまで放電する、なんて使い方はしないのが正解です。

何はともあれ、基準となるデータがないと困るので、まずは電源をチェック。ここではUSB-ACアダプタを2種類、モバイルバッテリを2種類用意しました。いずれも2A以上の電流に対応した製品となっております。

接続方法は、電源とUSB抵抗器の間にUSB電圧・電流チェッカーを挟み込むだけのシンプルな構成にしました。結果は以下の通りです。

タイプ アイテム 電流 電圧
USB-ACアダプタ Asus
Nexus7付属品
1.87A 5.09V
USB-ACアダプタ プラネックス
PL-UCHG04-BK
1.83A 4.92V
モバイルバッテリ cheero
DANBOARD mini
1.75A 4.75V
モバイルバッテリ SONY
CP-F10LA
1.85A 5.03V

さまざまな要因があり、数値として2Aを見ることはできませんでしたが、とりあえず基準となるデータは取れました。あとはゴリゴリとテストを進めるだけ。

なお、コンセント(OAタップ)まで手を伸ばすのが面倒だったので、以下のテストではモバイルバッテリ"CP-F10LA"を電源として使用しております。ということで最初はUSBケーブルから。

このポートにケーブルを接続
今回使用したUSB電圧・電流チェッカー"RT-USBVAC"には、USB Aコネクタ付きのケーブルが直付けされており、通常はこちらを入力用として使用します。

が、microUSBポートも用意されており、ここに接続したケーブルを入力用として使うことができます。もちろん、直付けケーブルとの同時利用は不可なのでご注意を。

この接続方法によって、ケーブル毎の特性を知ることができます。素材としては、2A対応を謳うオウルテックとELECOMのケーブル、一般代表としてNexus7の付属ケーブル、そしてコネクタ部分が無意味に光るギミック付きケーブル、の4点を用意しました。結果は以下の通り。

タイプ アイテム 電流 電圧
microUSBケーブル オウルテック
OWL-CBJ15(B)-SP/U2A
1.79A 4.82V
microUSBケーブル Asus
Nexsu7付属品
1.73A 4.66V
microUSBケーブル ELECOM
MPA-AMB2A02BK
1.84A 4.97V
microUSBケーブル 光るケーブル 1.50A 4.03V

ELECOMのケーブルは20cmと短いこともあり、良好なデータとなっております。同じ2A対応でもオウルテックの方は今ひとつな感じですが、1.5mという長さを考慮すれば割とイケているのではないかと思われます。

Nexus7の付属品も専用としては十分な性能ですが、上記2品と比べると見劣りが。ただ、ずいぶんと使い込んでいるためいろいろと劣化している可能性は否定できません。

予想通りダメだったのが光るケーブル。少しでも効率的に充電したいのなら、無駄に電力を消費するギミックが付いたケーブルは使わない方が良さそうです。ということで、続いては延長用のUSBケーブルなど。

ケーブルに継ぎ足して使用します
ケーブルの両端にUSB Aコネクタのオス/メスが装備された、ごく一般的なアイテムです。これを充電時に使用することは少ないと思われますが、良い機会なのでついでに試してみることに。

探してみると3本ほど見つかりましたが、いずれも長さは30cmほど。何かのオマケとして付属してきたらしい、詳細不明のノーブランド品となっております。

このテストでは、"RT-USBVAC"とUSB抵抗器の間に延長用USBケーブルを挟み込むカタチでセットアップ。入力側は直付けのケーブルで電源に直結しております。ということで結果は以下の通り。

タイプ アイテム 電流 電圧
USB延長ケーブル ノーブランドA 1.68A 5.05V
USB延長ケーブル ノーブランドB 1.70A 5.05V
USB延長ケーブル ノーブランドC 1.82A 5.03V

接触抵抗が大きいのか、そもケーブル自体がダメなのかは不明ですが、最初の2本はよろしくありません。ところが、ノーブランドCはなかなかの結果に。これならば、場合によっては充電に使用しても良いかと思えるほどです。

データとしては残していないのですが、USBケーブルの方でも同じようなことがありました。どこの馬の骨ともわからないケーブルが結構いい線行っていたり。

そんなケーブルを見つけるとちょっと嬉しくなったりします。いわゆる宝探し気分。ケーブルやらUSB電源やらをとっかえひっかえしつつ、その結果に一喜一憂する感覚を是とするのであれば、USB抵抗器は割とお勧めのアイテムです。

当方はeBayにて購入しましたが、国内では楽天市場Amazon.co.jp辺りで入手できるようです。



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