[Nexus7] CM13をちょっと快適にしてみる2
今回取り上げるのは、xdaにて公開中の"ParrotMod"。何でも"Nexus7(2012)"に搭載されたeMMCの動作を改善することでスピードアップを計るのだとか。
Android4.2以降が対象で、もちろんAndroid6.0.1もサポートされます。
ダウンロードは上記xdaのスレッドの#1ポストにあるリンクから。目的のファイルは"Universal"フォルダの中に収められております。導入方法は、カスタムリカバリからフラッシュするというお馴染みの方式。前提として最新のSuperSUがインストールされている必要があります。
その他の注意事項としては、バックグラウンドプロセスの制限、ジャーナリングのOFF、Trimの実行は不要であること、があります。以前の投稿で紹介した手法では有効に機能しましたが、"ParrotMod"においては無用の長物。
特にジャーナリングのOFFに関してはコンフリクトするらしく、すでにOFFな状態のROMに"ParrotMod"を導入する場合には、事前にジャーナリングをONにしておく必要があります。
カスタムカーネルとの相性に関してはまだ検証が済んでいないのですが、少なくともカスタムカーネルがインストールされた状態のROMに"ParrotMod"を上書きするとオーバークロック不可となったため、両者の機能が微妙にカブっている可能性もあります。
で、"ParrotMod"をインストールした後のシステムですが、CPUもGPUもデフォルトのクロック周波数で動作するため特別速くなった感じはありません。が、使ってみるとアプリの起動や動作、切り替えなどで引っ掛かることがなくなり、全体としてスムーズな雰囲気に。
念のためベンチマークも実行してみました。まずはメモリ関連の速度を見るため"A1 SD Bench"など。結果は以下のとおりです。
素のCM13
Internal Memory:Read 8.48MB/s Write 15.01MB/s
RAM:971.97MB/s
"ParrotMod"導入後
Internal Memory:Read 8.49MB/s Write 15.26MB/s
RAM:1028.22MB/s
少々の差異は見られるものの、これはおそらく誤差の範囲。それでは、ということでベンチマークアプリの有名ドコロである"AnTuTu Benchmark"を試してみるも、スコアは21000前後で誤差以上の相違は見られず。
ブートアニメーションでさえスムーズになったように感じるのに、ベンチマークでは数値に現れないという何とも不可解な状態。2台並べて比べた訳ではないので、実はさほど効果がなかったのかも...とか思ってみたり。何かモヤモヤ感の残る結果となりました。
とりあえず、動作におかしな点は見られないので、興味のある方は一度お試しあれ。なお、"ParrotMod"をアンインストールするツールはないので、元に戻せるようNandroidバックアップの保存をお忘れなく。
コメント