[MiA1] Rakuten UN-LIMIT VIを試してみる
そんなプランに目がくらみ、ろくに調査もせず「対応バンドとサービスエリアだけチェックしとけば大丈夫っしょ」などと軽い気持ちでMVNOの楽天モバイルから乗り換えて見ました。
この"Rakuten UN-LIMIT VI"のSIMを挿すつもりでいたのが、Xiaomi MiA1(LineageOS 17.1/Android10)。LTEのB3には対応しており、「使えればラッキー。ダメならその時に考える。」ってな心持ちでありました。ただ、B18はサポートされていないため、パートナー回線は利用できません。
で、SIMが届くまでのタイムラグを利用して、公式の対応機種状況を確認してみることに。すると、最近の機種でも結構非対応だったりします。どうやら、対応バンドのチェックだけでは甘かった模様。
しかも、あまりに古く日本での販売実績もないMiA1の対応情報が公式リストにある訳もなく、この時点で不安がふつふつと湧いてきました。なにごとも事前調査が大切であると再確認した今日このごろ。
そんなこんなで、契約の数日後にSIMが到着しました。設定やセットアップで紆余曲折あったものの、とりあえずは使えそうな雰囲気。公式リスト風に表現するならこんな感じです。
各項目を細かく見てみましょう。4Gデータ通信に関しては問題ナシ。通話に関しては"Rakuten Linkアプリ"を利用した通話はもちろん、LTE回線を使っての発着信もOKでした。
SMSの送受信も楽天回線では問題ナシ。ただし、ローミング非対応なのでパートナー回線を使ってのSMSは当然使えません。
続いてAPNの自動設定。これは対応しておらず、自分でAPNを入力する必要がありました。ちなみに楽天のAPNに関してはこちらを参照のこと。
接続回線の自動切換は、ローミングできないので当然のごとく非対応。最後の2つ(ETWSと110/119番通話の位置情報)に関しては確認のすべがなく、とりあえず非対応ということにしてあります。
ビジュアル的には✕アイコンの方が多くなっておりますが、スマホとして最低限の機能は網羅しており、"とりあえずは使える"と判断した次第であります。
さて、ハードウェア的な要件はなんとかクリアしましたが、通信手段として使えるか否かは別のお話。ここからは実際に使ってみての感触的な部分をつづってみたいと思います。 まず、声を大にして言いたいのは「サービスエリア内であっても絶望的に電波が弱い場所がある」こと。もちろん環境によって異なるとは思いますが、自宅内ではひどい有様です。
例えば、リビングではかろうじて電波を拾うものの、キッチンに行くと途切れてしまう、とかそんな感じ。
屋外に出れば、それなりに安定はしますが、アンテナピクトは底辺近くであることに変わりはありません。流石に駅の近くまで行けば絶好調な感じにはなりますが。
公式アプリにて通信速度をチェックしてみましたので参考まで。左側は平日の朝で電波絶好調な場所、右側が平日夕方に電波最低の自宅にて計測したものです。いずれも一発測定であり「そんな場合もある」程度の感覚でご覧いただけますれば。
自宅での絶望的な電波の弱さですが、"Rakuten Linkアプリ"によりその弱点はカバーされます。Wi-Fiがあれば、アプリ経由で発信/着信でき、まったく電波がなくても普通に通話できます。
この"Rakuten Linkアプリ"の通話機能、実はIP電話の一種であるとのこと。が、スマホ(SIM)の登録電話番号でやり取りできるため、使い勝手はモバイル回線での通話と同等になります。
VoLTEほどの高音質は期待できませんが、少々劣る程度の音質で、聞きづらいということもありません。しかも、アプリ経由での通話は無料というのも大きなメリット。
そんな感じの"Rakuten UN-LIMIT VI"でありました。これから契約/移行を考えているユーザには、公式にサポートされた端末が安心・安全であること、そしてサービスエリア内であっても電波が弱い可能性があること、を理解しておいた方がよろしいかと思われます。
コメント