[Google MAP]オフラインマップのススメ
地図データを端末にダウンロードして持ち歩けるGoogle MAPアプリのオフラインマップ。機能自体はずいぶんと前から実装されておりましたが、日本においては大人の事情により使うことができませんでした。
2019年3月より、Googleが自前の地図データを使うようになり、同年末からは日本でもオフラインマップが解禁となりました。
ということで、特別新しい機能ではないのですが、なにげに便利なので、あえてご紹介しようかと思い立った次第です。なお、本稿はAndroid版のGoogle MAPアプリを想定した話となっております。
オフラインマップのメリットとデメリット
何事にも良い面と悪い面があり、オフラインマップも例外ではありません。そんなこんなで、ここではオフラインマップのメリットとデメリットを紹介します。まずはメリットから。
- ネットにつながらなくても使える
- 通信量の削減
ひとつめは、地図閲覧にネット接続を必要としない、オフラインマップならではの機能。通信状況が悪い場合はもちろん、完全にネットから遮断された状態でも使えます。
また、自動車経路のみではありますが、ナビ機能も使用可能。さらに、オフラインマップとして取り込んだ範囲であれば検索もできます。
ふたつめは、通信量の削減。オフラインマップとして取り込んだ地図データは、普段のGoogle MAPアプリ利用時にも使われるため、オフラインマップの範囲内であればネットから地図データをダウンロードしません。
それで通信量が削減できる次第。もちろん、地図データに更新があり、ネットに接続した状態であれば最新の地図データがダウンロードされるため、オフラインマップを意識する必要はありません。
また、オフラインマップにも更新機能が用意されており、こまめに更新すれば地図データを最新の状態に保つことができます。
続いてはデメリット。こちらはシンプルそのものです。
- 端末のストレージが圧迫される
地図データを保存するため端末のストレージが使用されます。取り込む地図データの範囲にもよりますが、数ギガバイトもの容量が必要となる場合もあります。
ただし、Android端末においては外部ストレージとしてマウントしたMicroSDカードに地図データをダウンロードすることもできます。これなら本体の内蔵ストレージに影響を与えず、広範囲の地図データをオフラインマップにできます。
オフラインマップのセットアップ
ここでは、Android端末のGoogle MAPアプリにてオフラインマップをセットアップする手順を紹介します。
[1]Google MAPアプリを開き、画面右上にあるアバターアイコンをタップしてメニューをオープン。"オフライン マップ"という項目があるので、これをタップします。(上図左側)
[2]すると、オフラインマップ用のダウンロード画面に移行するので、"自分の地図を選択"部分をタップ。
[3]画面には青枠付きの地図が表示され、その枠内がオフラインマップとしてダウンロードされます。範囲はピンチイン/ピンチアウトで調整可能。(上図右側)
画面下部には概算のダウンロード容量が表示されるのでこれを目安にするのもひとつの方法です。範囲選択が完了したら、"ダウンロード"ボタンをタップします。
[4]これでセットアップは完了。ダウンロードには時間がかかりますが、画面を見続ける必要はないので、適当に放置しておきましょう。
ダウンロードが完了したら、Wi-Fiもモバイル通信も切った状態でGoogle MAPアプリを起動し、いろいろと試してみるのがよろしいかと。
なお、オフラインマップを無効にする機能はなく、もし不要であるならダウンロードした地図データを削除すれば自動的にオフラインマップも無効となります。
どんな時に役立つ?
メリットの部分で紹介したように、通常の利用時でもオフラインマップの地図データは使われるため、いつでも役立つと言えます。
が、最も威力を発揮するのは災害を始めとした緊急時。東日本大震災の時には、ネットが激重になり、ネット接続を必要とするあらゆるアプリが使えない状態となったことを体験したユーザも多いハズ。
そんな時でも、オフラインマップを有効にしておけば、少なくとも地図は参照でき、端末の内蔵GPSにより現在地も把握できます。
例えば外出中に被災した場合、家に帰るにせよ、会社に戻るにせよ、近くの避難所に行くにせよ、"災害時帰宅支援ステーション"なコンビニを目指すにせよ、土地勘のない場所での移動には地図が必須となります。
ネットを使用しないオフラインマップなら、そうした状況でも安定的に利用できる訳です。
まとめ
普段でも有用で、かつ非常時にも効果を発揮するオフラインマップ。デメリットはストレージの空き容量が減るだけなので、有効化しておいても損はありません。
そんな感じなので、Google MAPアプリのヘビーユーザはもちろん、たまにしか使わないユーザにも強力にオススメしたい機能でありました。
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