XiaomiのUSB PDなACアダプタを試してみる
今度の品はXiaomiの"CDQ02ZM"。最大出力は45Wで、プロトコル的にはUSB PD2.0とQuick Charge3.0がサポートされているのだとか。
この製品、国内では流通していないためモノはAliExpressにて購入しました。当然のごとくPSEマークはありません。
サイズはW28mm×D57mm×H61.4mmとなっており、体積的にはNintendo Switchの純正電源とほぼ同等な感じ。1ポートのUSB-ACアダプタとして考えると大柄ですが、45Wという高出力仕様なので、それなりに大型の筐体が必要になるのかもしれません。
ただ、ACプラグが格納式であるのに加え、USBケーブルも着脱することができるため、純正電源よりも携帯性は良さそうな感じとなっております。
パッケージには本体とUSBケーブル(C to C)、簡素なマニュアルが含まれます。グローバルな展開は考えられていないようで、マニュアルは中国語表記のみ。
なので、スペック以外の部分はほとんど理解できません。が、操作を必要とするアイテムでもないので、特に問題になることもなさそう。そのマニュアルに書かれた出力の詳細は以下のとおりとなっております。
5V--3.6A
9V--3A
12V--3A
15V--3A
20V--2.25A
何かいろいろな規格がごちゃ混ぜになった感じもありますが、Nintendo Switchで必要とされる15V--2.6Aはイケそうな雰囲気。ということで、実際に試してみました。
Nintendo Switchは、ゲームを中断してホーム画面を表示させた状態となっております。写真の情報とは異なりますが、目視で確認したのは最大で14.8V--1.09Aな感じでした。
比較用としてチェックした純正電源では15V--1.03Aな感じだったので、ほぼ同じような結果を得ることができました。
"CDQ02ZM"とNintendo Switchを直結した場合にはゲームをしながらでも充電でき、ドックへの給電用に使った場合でも問題なく使用可能。ちなみに、ドック接続時にゲームをしながら電流値をチェックしてみたところ、最大で1.3A程度流れておりました。
なお、ケーブルはE-Markerの有無に関係なく似たような結果に。USB PDの仕様では、USB2.0準拠で電流値が3A以下の場合、E-Markerの搭載は推奨(必須ではない)となっており、今回のケースではこれに該当したようです。
で、数日間このACアダプタのみでNintendo Switchを運用してみました。色が白なので並んでいると違和感を感じますが、動作に関しては問題ナシ。まったく普通に動いております。
入手も面倒で保証やサポートも期待薄と、安易にお勧めできる製品ではありませんが、USB PDな電源に興味があるなら選択肢のひとつに加えてもよろしいような気がします。
コメント