イオンSIM vs ヨドバシSIM
足回りを提供するのはイオンSIMと同じ日本通信なので、ライバルという表現は正しくないような気もするのですが、まぁエンドユーザ的には別の商品なのでそう言い切ってしまいましょう。
そんなヨドバシSIMに関して軽くおさらいなど。
通信料は基本使用料が0円で、データ転送量が100MBに達するまでは1MBあたり37.8円の従量制、100MB以上1GBまでは3,780円の定額制となります。通信量が1GBに達した時点で今月の使用可能分は終了。それ以上使いたい場合、追加料金を支払うことで次の1GB分が同じ課金体系で利用可能となります。
逆にまったくの未使用なら本当に0円。なのですが、直近6ヶ月の通信量が0MBの場合、契約が解除されてしまうという罠もあるのでご注意を。
ヨドバシSIMのアドバンテージは、制限なしの下り14Mbps/上り5.7Mbpsというスピードと、やはり基本使用料0円でしょうか。後は通販でも購入可能なのが嬉しいという方も多いかも。
スピードはベストエフォートなので、額面通りの速度が出る訳ではありません。また、ウチの場合『HW-01C』で使用することになるのですが、ハードウェアの制限により下り最大7.2Mbpsが限界値となります。それでも、100Kbbsに制限されているイオンSIMに比べれば月とスッポン。快適に通信できそうです。
けれども、スピードが目的なら最初からイオンSIMは選択しません。低コストでのモバイル環境構築こそが最大の目的。なので、イオンSIMからの乗り換えを考えるにあたっては、ポイントを絞って考える必要があります。
それは月額の使用料が980円以下で収まること。ヨドバシSIMの場合、月々のデータ転送量が約26MBを超えない使用法であるなら、乗り換える意味があるという訳です。
この線引きを行うためには、自分が毎月どのくらいのデータを転送しているのか知る必要があります。直接スマートフォンなどにSIMを挿入しているなら「Network Monitor」のようなアプリを使えば3G側のデータ転送量が分かります。
Wi-Fiルータである『HW-01C』の場合、この手アプリは使用できませんが、設定メニュー内でデータ転送量の累計値を見ることができます。
ちなみにこちらの図はリセットをかけた後なので少なめの値が写っております。
ウチの場合、約52日使用して100MBほどでした。1ヶ月で約60MBほど使っている勘定でしょうか。これでは、通信料が2,000円を超えてしまうため乗り換える意味がありません。
とは言え、イオンSIMの導入当初はいろいろと試したこともあり、通常使用よりも大量にデータを転送した可能性があります。そこで、一旦カウンタをリセットして1ヶ月ばかり様子をみることにしました。
という訳で結果は1ヶ月後に...で終わっては面白くないので、机上の空論を展開してみます。
モバイル環境は趣味の延長なので、毎日使用することはありません。せいぜい週に3回ほど。実験的に普段の通信を再現してみましたが、データ量は500KBほどでした。この辺を参考にしていくつかのパターンを考えてみます。
週3回/1回あたりの転送量1MBの場合
1MB×3日分×4週分×37.8円=454円
週3回/1回あたりの転送量2MBの場合
2MB×3日分×4週分×37.8円=907円
週3回/1回あたりの転送量4MBの場合
4MB×3日分×4週分×37.8円=1,814円
ウチの場合、1回あたりの転送量が1MB以下なら乗り換えは大成功な感じです。気を付けなければならないのは、通信が快適になった分、イオンSIMでは難しかった重いデータもサクッと読み込めてしまう可能性があること。
イオンSIMでは「いかに遅い回線を快適に使用するか」がポイントでしたが、ヨドバシSIMの場合「いかにデータ転送量を抑えるか」がポイントとなりそうです。
できること、できないことがハッキリしており、何も考えずに使えるイオンSIM、自戒力は求められるけど、うまく運用すれば安さと快適さを両立できる(かもしれない)ヨドバシSIM。この選択が悩ましいところであります。
***Edit***
ひと月分のデータ通信量が判明しました、結果はこちらの投稿にて。
***Edit2***
ヨドバシSIMに興味のある方にはこちらの投稿もお勧めします。
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