DTIの490円SIMについて考えてみる
ネットの重要性と依存度が極めて高い昨今、予期できない"インターネット断ち"は大きな支障をもたらします。
そんなこともあって、バックアップ回線にはこだわりたいのですが、懐具合との兼ね合いが。
そんなこんなで、妥協点としてイオンの980円SIMを使っているのですが「もう少しコストダウンできてもいんじゃね?」という気がしておりました。そうこうする内に、ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)から衝撃プライスの"ServersMan SIM 3G 100"が発表になりました。
このサービスは下り/上り共に100kbps(ベストエフォート)の制限付きながら月々490円の定額制という魅力的なサービスとなっております。しかも、追加チャージで最高14Mbpsまで速度を上げることも可能なうえ、1GBのオンラインストレージ"ServersMan@Disk"までも無料で利用できるのだとか。
足回りにはFOMA 3Gネットワーク網が使用されるため、接続状況に問題はなさそう。重箱の隅をつつくようにして粗を探すなら、SIMが標準サイズしか用意されないことぐらいでしょうか。
初期費用を無視するのであれば、もうイオンの980円SIMを使いづつける意味はありません。今すぐにでも飛びつきたい気持ちもあるのですが、ここは冷静に行きましょう。
まずは他のサービスと比較してみることに。対象としてここではヨドバシの"基本料金0円SIM"をチョイスしました。スピード的にはIIJの『ミニマムスタート128プラン』(こちらも参考まで)が対象となりそうですが、今回はコスト面を重視する方向でひとつ。
ここでヨドバシの"基本料金0円SIM"に関して軽くおさらいなど。
通信速度は、制限無しの下り14Mbps/上り5.7Mbps(ベストエフォート)。ただし、最高速度は使用するデバイスに依存します。
料金の方ですが、データ転送量100MBまでは1MBあたり37.8円の従量制で、100MB以上1GBまでは3,780円の定額制。通信量が1GBに達した時点でその月の分は終了となりますが、追加チャージで次の1GB分が同じ課金体系で利用可能となります。
通信量が0ならば料金も0円。なのですが、直近6ヶ月以内の通信量が1MB以内の場合、強制的に解約されてしまいます。ここは注意が必要です。
"ServersMan SIM 3G 100"と比べた場合、まったく使用しなかった場合には"基本料金0円SIM"の圧勝となる訳ですが、それだけでは比較する意味もありません。まずは"基本料金0円SIM"を使用した場合に490円で使用できる通信量を見てみましょう。
「1GBが37.8円なので、xMBだと490円」な式を比の計算で解きます。
1:37.8=x:490 37.8x=490 x=12.96
通信量が13MBに達した時点で"ServersMan SIM 3G 100"の方がお得、ということになります。これは少ない。ヘタをするとアプリ1本落とすだけで超えてしまうかもしれません。
もちろん、運用次第で使い勝手も変わってくるのですが、コストのみにフォーカスするのも考え方としてはアリでしょう。
当方の場合、ここ数カ月はイオンの980円SIMの出番がなく、まったく使わない週もあったりしました。それでも解約しなかったのは、バックアップ回線として持っているだけでも意味があったためです。
このように「普段は使わないけど、万一の際の保険として持っておきたい」というニーズには、"基本料金0円SIM"が最適かと思われます。
逆に「回線は細くても構わないので無制限に使いたい」あるいは「毎日使用する」といった場合には"ServersMan SIM 3G 100"がよろしいかと。スピードアップのオプションもあるので、柔軟性も高そうですし。
言うまでもなく、ウチの場合は前者に当たるため、近日中に乗り換えてみたいと思います。その際には、改めてご報告など。
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