スマカメ CS-QR10を試してみる
直販ショップでは7,980円(税込)という戦略的な価格設定となっており、これならお試し的な使い方ができそう。価格の安さだけなら他の選択肢もありますが、それ以外の付加価値もなかなかに魅力的であるため、サクッとオーダーしてみました。
実際にモノを見ると想像よりは大きめな感じで、シンプルなフォルムではあるものの、それなりの存在感を醸し出しております。ただ、いわゆる監視カメラ的なメカメカしいデザインではなく、インテリアとしての異物感は少なめな傾向。ということで、実際に使ってみての感想はプロコン(Pros/Cons)リスト形式にてお送りします。
Pros(良い点)
○接続・設定が簡単
動作のためにグローバルIPアドレスを必要とせず、ダイナミックDNSを自前でセットアップする必要もありません。接続は本当に簡単。LANに接続してからスマホ/タブレットでQRコードを読み取ればOKです。
○有線/無線LAN両対応
イーサネットケーブルを使った有線LAN接続に加え、無線LANによるワイヤレス接続にも対応。WPSもサポートされているため、無線LAN接続の際に面倒な入力作業は不要です。もちろん、マニュアルでの無線LAN接続設定にも対応します。
○動体検知録画機能
"スマカメ CS-QR10"には動体検知機能が搭載されており、画角内に動く物体が存在した場合にそのシーンの録画が可能。さらに、動体検知が働いた際にはスマホ/タブレットへのプッシュ通知を送ることもできます。
○低照度撮影
意外と暗い状態にも強く、デジカメでは撮影の難しい低照度環境でも明るい映像を見ることができます。ゲインおよび露出は自動調整となっており、これがうまく働いているのかも。
○映像の拡大
アプリの画面ではピンチアウト操作で映像の拡大表示が可能。いわゆるデジタルズームなので絵は粗くなりますが、一部を大きく見たい場合に役立ちます。なお、ピンチイン操作で元のサイズまでは戻せます。
○三脚が使用可能
本体底面および背面にはブランケット固定用のネジ穴が用意されておりますが、これはデジカメなどの底面にあるネジ穴と互換性があるため、三脚などカメラ用のアクセサリがそのまま使えます。
Cons(悪い点)
×HD画質が紙芝居
"スマカメ CS-QR10"はHD画質(1280×720ピクセル)まで対応するのですが、これを選んでしまうとウチの環境では5FPSという紙芝居状態の映像になってしまいます。なお、VGA(640×480ピクセル)を選べば上限の15FPSまで普通に出ます。
×PC非対応
技術的理由なのかマーケティング的理由なのかは不明ですが、リアルタイム映像をPCで見ることはできません。録画データに関しては、microSDカードを取り出してPCで読みこめば動画ファイルとしての利用も可能。
×マニュアル録画不可
録画機能は動体検知と連動したモノか、常時録画するかの2択。リアルタイム映像を見ながら「ここを録画したい!」と思ってもそれはできません。
×貧弱なファイル管理機能
アプリで取得した静止画は個別に削除できますが、それだけの機能しかありません。録画ファイルはmicroSDカードのフォーマットによる全削除のみ可能。個別に選択・操作したい場合には、microSDカードを取り出してPCで作業する必要があります。
×アプリのバッテリ消費大
動画を扱うアプリであるためか、消費電力は多めな雰囲気。ぼーっと眺めているとバッテリ消費を実感できるほどに減っていきます。
総評
有線/無線LAN環境が前提となるプロダクトではありますが、"スマカメ CS-QR10"自体のセットアップに関するハードルは低く、ネットワークに関する知識は必要ありません。
しかも、スマホ/タブレットで完結するので運用もお手軽。もちろん、上位機種と比べてしまうと機能に見劣り感がありますが、ペットなどの見守りカメラとして使うのであれば、必要にして十分といえそう。
特に、利用シーンを明確にイメージできる、あるいは足りない部分を創意工夫で何とかできるユーザなら買って損はないでしょう。
そんな、"スマカメ CS-QR10"ですが、ネットワーク機器の有名ドコロであるプラネックスの製品なので家電量販店でも購入できるかと思われます。が、通販でのお求めなら楽天市場やAmazon.co.jp辺りをチェックしてみるのもよろしいかと。
***Edit***
スマカメのアクセサリを試してみました。興味のある方はこちらまで。
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