[Android] NASに対応した音楽プレーヤーを試してみる2

お気に入りの音楽はm4aファイルに保存して楽しんでいるのですが、PCやAndroid端末など複数のデバイスで聴く関係上、ファイルはNASモドキなデバイスにまとめるようにしております。

こちらのスクリーンショット(Windows)にて"CSNA-U2_C70"と表示されているのが、当方のローカルネットワーク上で共有されているNASモドキ。ここに収納することで、とってもお手軽にファイルを管理することができます。

けれども、ネットワーク上のデバイスに保存された音楽ファイルを再生するためにはそれ用のアプリが必要となるデメリットもあったり。

NASに対応した音楽プレーヤーとしては、以前"Soumi Music Player"を取り上げました。

これはこれで便利なのですが、先日のことユニークなNAS対応音楽プレーヤーを見つけたので、こちらもご紹介しようと思った次第であります。

それが"soundRandom"というアプリ。

NAS...というかWindowsの共有機能としてメジャーなsambaに対応しており、この機能を用いて共有されたデバイス上の音楽ファイルを再生することができます。

また、端末内に保存された音楽ファイルの再生にも対応しており、この場合にはカバーアートの表示も可能。ファイル形式はm4a、mp3、そしてFLACの再生が可能であることは確認しております。

ユニークなのは曲の再生方式。本アプリで利用できるのは、端末内のファイルおよびsambaで共有された音楽ファイルのランダム再生のみ。プレイリスト的なモノは存在しません。なんとも割り切った仕様です。

こちらの再生画面でも見て取れますが、前曲(再生中は先頭に戻る)、停止、再生、次曲の機能を持つ4つのボタンが用意されており、その操作は可能です。

また、画面左の外側からスワイプすれば、タイトルやアルバム名などの情報を確認することもできます。

もちろん、バックグラウンド再生もサポートされており、通知領域およびロック画面のコントロールパネルも利用可能。

なお、ロック画面のコントロールパネル表示には、ロック画面での通知表示機能が必要となります。とりあえず、CyanogenMod 12(Lollipop)をインストールした"Nexus7(2012)"では正常に動作することを確認しています。

この他、イコライザー的な機能も非搭載なので、音を自分好みに変更したい場合、そうした機能を持つ別アプリやハードウェアを用意する必要があります。

目に見えない部分の特徴として、動作の軽さがあります。当方が使用している音楽ファイルは1曲2MB程度のサイズなのですが、次曲ボタンをタップするとサクサクと次の曲が出てきます。LAN経由の転送とは思えないレスポンス。

また、デフォルトではキャッシュを貯めこまない設定になっているのも個人的にはうれしいところです。わざわざサーバに保存しているのだから、キャッシュとは言えローカルに保存されてしまうのは気分的によろしくありません。

ストリーミングではないので、再生のたびに曲がダウンロードされることになりますが、明示的に指定しなければキャッシュは破棄されます。もちろん、キャッシュを残す指定も用意されており、有効にした場合にはオフラインでもキャッシュした曲を再生することができます。

すでにNASがセットアップ済みなら、本アプリの設定は至って簡単です。

サーバ名(またはIPアドレス)とユーザ名、パスワードを入力し、音楽ファイルが保存されている共有フォルダを指定するだけ。OKをタップして保存すれば設定は完了です。

もちろん、設定が必要なのは最初の1回だけ。以降は、アプリを起動して再生ボタンをタップするだけで音楽が次々と流れてくる、という次第です。

再生方法が限定されている点を除けば、普通に使いやすい音楽プレーヤーであると言えそう。特にウチの場合、音楽プレーヤーのランダム再生機能を使って聴くことがほとんどなので、この仕様は当方のニーズにピッタリな訳です。

本アプリはAndroid4.0.3以降で動作するらしいので、余った端末を使ってネットワーク対応のBGMプレーヤーに仕立ててしまうものよろしいかもしれません。

最近の無線LANルータではUSBポートを使用した簡易NAS機能を提供するモノも多く、こうした機種を使用してるユーザであれば、USBメモリを使うなどして安価にNAS環境を構築できます。

NAS環境の構築は少々ハードル高めですが、それが苦にならない、あるいはすでにNASがあるのであれば、なかなかに快適な音楽環境ができますので、興味のあるユーザには一度お試しいただきたく。

ー記事をシェアするー

B!