Nintendo Switchを有線LANに接続してみる
ドック内蔵のUSBハブに接続したLANアダプタが使えるなら、本体に直接LANアダプタをつなげても使える...ような気がするので、実際に試してみることに。
結論から先に書いてしまうと「とりあえず使用可能」といった感じでした。それはこちらの写真を見てのとおり。少々見づらいですが、画面上では有線接続であることが表示されており(MACアドレスはボカしてあります)、設定内にある接続テストもきちんとパスしました。
LANアダプタには少々古めで100BASE-TX対応なLUA3-U2-ATXを使用。このLANアダプタにはUSB Aコネクタが装備されているので、これをUSB Type-Cにつなげるためにはコネクタ形状を変換するケーブル(またはアダプタ)が必要となります。
けれども、単に形状を合わせれば良い訳ではなく、USB Type-C側の機器をホストと認識させるUSB OTG(USB On-The-Go)に対応したモノでなければなりません。USB Type-CにおいてはUSB OTGもサポートされるようですが、Nintendo Switchがそうであるかは不明な状態。
それも含めてチェックするため、USB OTG対応が明記されたケーブルを選んでみた次第です。とは言え、モノを購入したのはAliExpressなので、不安な要素(仕様の間違いとかそもそも嘘とか)はいっぱいあったりしました。
実際にこれらを使ってNintendo Switchを有線LANに接続してみると、あっさりとインターネットにつながりました。Type-CなUSB電圧・電流チェッカーを挟んでみると、0.19A@4.94Vとなり、電力的な異常もない様子。
参考までに、転送速度は50M/20M(下り/上り)な感じで、IEEE802.11acでも似たような数値でした。光ファイバー+VDSLなウチの環境ではそもネット接続の時点で頭打ちになっているようです。
Nintendo Switchにピン(ping)を打つ機能がないので、レスポンスに関しては調査できませんでした。
とりあえずの成功に気を良くして、以前Android端末で使用不可だった別のLANアダプタ(こちらのページの中ほどに登場)を接続してみると...やはり使用できず。通電確認のインジケータが点灯するも、システムにはLANアダプタとして認識されません。
どうやら、あらかじめ用意されているドライバに適合したチップを搭載したLANアダプタのみが動作するような感じ。今回の場合では、ASIX Electronics CorporationのAX88772が問題なく動作したチップとなります。
冒頭で「とりあえず使用可能」と書いたのは、このように動作しないLANアダプタが存在するため。素直にNintendo Switch対応製品を選ぶのが最良の方法ではありますが、手持ちの機材を活用したいとか、お仕着せの製品はイヤってなへそ曲がりには搭載チップに注目するのが吉かもしれません。
ギガビット対応のチップであるAX88179を搭載したplugableのLANアダプタはNintendo Switchでも動作するという話なので、これをヒントに使えそうな製品を探してみるのもひとつの方法。USB Type-Cを備えた製品もあるようなので、これならばもっとスッキリと配線することができます。
USB Type-CなOTG対応ケーブルまたはアダプタをお探しなら、この辺を参考にしてみるのもよろしいかと。
***Edit***
plugableのサイトにてちょっとおもしろいネタが投稿されていたのでリンクを載せておきます。ドックなしでのHDMI出力はまだ難しそうな雰囲気でありました。
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