さまざまな物や事に関する、役に立ったり立たなかったりするテキストが綴られるブログ。

2017/11/19

USB PD/QC両対応のトリガーデバイスを試してみる

USBメモリ的なサイズ感
トリガーデバイスというのは、電圧可変方式の急速充電機能を備えたUSB-ACアダプタやモバイルバッテリから、任意の出力を指定して取り出すことができる装置のこと。

今回はUSB PDとQualcomm Quick Charge(以下QCと略)の両方をサポートする"2D001"なるデバイスのお話です。

前から興味はあったのですが、お手軽に購入できるショップでの扱いがありませんでした。が、先日のことeBayにて販売されているのを発見し、サクッと購入してみました。

外観は写真を見てのとおり、むき出しの基板に必要なパーツが実装されただけの状態。使い方を間違えると、接続機器を破損しかねないシロモノなので、ヘタにパッケージ化されているよりは親切かもしれません。

入力側にはUSB Type-Cポートが、出力側にはUSB Aポートが用意されております。入力側にはUSB PDまたはQC2.0/3.0に対応した電源を接続し、出力側には任意の機器を接続して使用します。

出力側に何も接続しない状態でも動作はするので、出力の切り替えだけをチェックしたい場合には"2D001"だけでもOKだったりします。そのため、本体上部にはLEDが搭載されており、以下のように動作状態を確認することができます。(カッコ内は発光色)

・電源の種類を示す"QC/PD"(橙色/青色)
・充電器に対するコマンドの発行状況を示す"Run"(緑色)
・エラーを示す"Fault"(赤色)
・出力電圧を示す"9V/12V/15V/20V"(白色)

また、コントロール用として左右の傾きと押し込みの3接点スイッチが搭載されております。左右の傾きはキーボードで言うところの←→に相当し、押し込みがEnterな感じで動作。電源を接続するとQC/PDいずれかのLEDが点灯し、スイッチを傾けることで電圧を切り替えることができます。

で、肝心のQC/PDの切り替えですが、これはマニュアル操作となっております。電源に接続した状態でスイッチの押し込みを素早く2回、いわゆるタブルクリックな感じで操作するとQCとPDが相互に切り替わります。

ただ、切り替え直後に電圧を変更しようとすると、高い確率で"Fault"ランプが点灯してしまいます。バグか仕様か不明ですが、切り替えの際に各方式のイニシャライズに失敗しているような雰囲気。

この状態では正しく機能しませんが、一度電源から切り離して再接続すれば問題ありません。QC/PDの設定状態は電源を切り離しても記憶されており、次回接続時には設定した方式が選ばれるため、再度の切り替え操作は不要です。

動作中はこんな感じ
こちらが実際の動作時の状態。上がUSB PDにて15Vを、下がQCで12Vを出力させてみたモノです。

ここでは確認のためにUSB電流・電圧チェッカーを接続しています。そのディスプレイに表示された電圧と"2D0001"のLEDが示す電圧が一致しているのが見て取れるかと。

で、この"2D001"の用途ですが、過去のエントリ(その1/その2)でも触れているように、USB PDまたはQCに対応したUSB-ACアダプタやモバイルバッテリを汎用電源として使いたい場合に威力を発揮します。あくまで当方の場合ですが。

動作/充電に9Vまたは12Vを必要とし、電源入力用としてDCプラグを備えたレガシーな機器においては、ほぼ確実に専用のACアダプタが用意されております。機器ごとに異なる電源が必要になるのでは、限りあるコンセントの有効利用など到底不可能。

けれども、トリガーデバイスとUSB-DCプラグ変換ケーブル(例えばこんな感じ)を使用すれば、USB PDまたはQCに対応した電源を使いまわすことができる、という具合です。

ただ、電圧の設定は自身で行う必要があり、その運用には細心の注意が必要となります。けれども、ひとつの電源でレガシーなデバイスが動作/充電可能となるのはとっても快適です。

そんな雰囲気なので無条件にオススメする訳にはいきませんが、こんなやり方もあるということで。



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2017/11/14

バリアブルなGoogle Playギフトカードを試してみる

キュートです
Google Playでアプリ代金の支払いがスムーズに行えるよう、少しだけチャージしておくのが個人的には便利と思う使い方です。最近あまり支払いが発生していなかったので、念のためチェックしてみると残高は0円。

「そろそろチャージしておくかなぁ」と思っていたのですが、何となくそのまま放置しておりました。

そんな先日のこと、ふと立ち寄ったコンビニでポケモンGO仕様のGoogle Playギフトカードを発見し、ちょうど良い機会なのでこれを購入してみることに。よく見ると、台紙の右上には"金額を選べます"との記載があります。どうやらこれはバリアブルタイプである様子。

通常のGoogle Playギフトカードは1500円とか1万円とかの定額になっているのですが、バリアブルタイプは自分で金額を指定することができます。違いはそれだけ。レジにて「金額は○○円でお願いします」と告げて購入します。

今回は1600円を指定してみました。1500円だと定額カードがあるので、それと同額なのもちょっと...という気がしたもので。今回は切りの良い価格にしましたが、1円単位で指定することもできます。

で、レジにて支払うのは指定した金額のみ。手数料が取られたり引かれたりするようなことはありません。ちなみに、Google Playギフトカードは金券と同じ扱いなので、消費税がかかることもありません。

使い方は定額カードとまったく一緒。カードを台紙から外し、裏面の銀色部分を削ってコードを読み取り、コード入力ページにて入力すればOK。

ここでコードを入力
Windowsでコード入力ページにアクセスすると、こんな感じの画面となります。カードの裏面に記載されたコードは4ケタずつ区切られておりますが、入力時にスペースをはさむ必要はありません。20ケタを一気に入力すればOK。

特に問題がなければ、"コードを受け付けました"と表示されます。同時に追加した金額と残高が表示されるので、これを確認したら作業は完了。

あとは、買い物をするなり、そのまま残高として放置するなりするだけです。そんな感じで、簡単に残高を追加することができるので、普段はクレジットカードで決済しているユーザも、一度試してみるのもよろしいかと。

今回は自分用としてGoogle Playギフトカードを購入した訳ですが、誰かに贈るなどする必要が生じた場合、作業の流れを知っておくと何かあった場合に対処しやすくなります。

また、バリアブルタイプなら目的に応じたピッタリの金額にできるのもポイント。台紙の裏面にはカード金額や宛先などを書き込むことができる欄が用意されており、贈答用としても抜かりはありません。

特に、今回購入したカードはキュートなピカチュウが特徴的なポケモンGO仕様なので、同ゲームにハマっているユーザへのギフトとしては最適。2017年4月に発売された限定デザインなので、在庫がある今のうちに確保しておくのもよろしいかと思われます。



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2017/11/04

Nintendo Switchをお外で遊んでみる

近所の公園にて
Nintendo Switchの本体を持ち出して、携帯モードやテーブルモードで遊べるのは当たり前。今回はアウトドアでTVモードを動かしてみる、というお話です。

発電機を使えば万事OKな訳ですが、それでは面白くありません。もちろん電源は必要不可欠ですが、今回はモバイルバッテリを使用し、可搬性に(若干)優れたシステムの構築を目指しました。

タイトル的には"遊んでみる"となっておりますが、内容的には「何となくできそうだったので実証実験してみた」ってな雰囲気。撮影場所に長居するのは気が引けたため、ゲームのプレイにはさほど時間を使っておりません。

結果は写真を見てのとおり。露出の関係で画面が暗くなってしまったのですが、よく見ると"ポッ拳"のタイトルが表示されております。とりあえず、本体とゲームは問題なく起動しました。実際の使い勝手に関しては後ほど。

使用した機材は以下のようになっております。なお、関連エントリへのリンクも付けておきますので、興味のある方はそちらもご覧いただけますれば。

・Nintendo Switch+コントローラ
ポータブルドック
17インチフルHDモニタ
Nintendo Switch電源用モバイルバッテリ"ZMI QB820"
モニタ電源用QC2.0/3.0対応モバイルバッテリ+QCトリガー
ワイヤレスUSB DAC"BT-W2"
Bluetoothスピーカー"SC-NA10"
・テザリング用スマートフォン
・各種ケーブル

リストにあるBluetoothスピーカーですが、これは音質を追求するために設置したモノではありません。単に自作モニタがスピーカー非搭載であったための措置。有線接続でも良かったのですが、ポータブルドックのUSBポートが空いていたので、何となくワイヤレスにしてみました。

BluetoothのコーデックにはaptX Low Latencyを使用しているため、音声の遅延を感じることはありません。ムダに良いサウンドで鳴るため、より快適な環境を期待するのであれば、外付けスピーカーを選択するのもひとつの方法です。

逆に、モニタにスピーカーが内蔵されていたなら、荷物も少なく済み、セットアップもスピーディになったハズ。本気でアウトドアプレイをするなら、荷物は少ない方がベターです。

実際の接続状況
今回使用した機材一式を運搬するため、デイパックはパンパンになり、サイズ的に収まらないモニタ用には手提げ袋を調達しました。

重量的にはそれほどでもありませんが、各アイテムが精密機器扱いのモノであり、緩衝材込みだと結構な容積になります。そんなこんなで、久しぶりに大荷物での移動となりました。

で、実際にプレイしてみての感想ですが、晴天下においては画面がかなり見づらくなります。輝度を上げるなどの対策を講じてはみたのですが、周囲の明るさには勝てず。見栄えを気にしないなら、モニタに遮光フードをかぶせてしまうのが最も効果的な対処です。

Nintendo Switchのネット接続にはスマートフォンのテザリングを使用しました。今回のテストにおいて不都合を感じることはありませんでしたが、ラグが問題となるリアルタイム系のオンラインゲームは厳しいかも。

そんな感じで、少々の問題はあるものの、"お外でTVモード"の実証実験は概ね成功を収めました。今回は手持ちの機材でやりくりしたため、お世辞にもスマートとは言えないシステムとなっておりますが、機材の選択次第ではもう少し何とかなりそう。

例えば、HDMI接続をサポートしたモバイルモニタを使えば、外付けスピーカーは不要になり、さらにUSB給電で動作するモデルや電源を内蔵した機種なら(モニタに関しては)電源周りを気にする必要もありません。

そんなモバイルモニタですが、入手性もよろしくAmazon.co.jp辺りで普通に買えます。さらに、AliExpress辺りにまで足を伸ばせば17インチモデルなんてのも売られていたり。

とは言え、USB PD対応かつNintendo SwitchのTVモードで動作するモバイルバッテリが極端に少なく、その調達がネックになるのは否めません。

将来的にUSB PDが普及して、そんなモバイルバッテリが手軽に入手できるようになった際には、本エントリを思い出していただければ幸いです。



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2017/10/28

Nintendo Switch用のポータブルドックを試してみる

手のひらサイズのドック
Nintendo Switchを友人宅のテレビに接続して遊ぶ場合や、排熱の効果を高めることを目的とする場合など、そこそこ便利に使えそうなポータブルタイプのドックを購入してみました。

Nintendo Switch以外にも、Galaxy S8のDeX Stationや、Macのディスプレイアダプタとしても使えるらしいのですが、それらは未所持に付き詳細は不明。

ということで、本稿はNintendo Switchのドックにフォーカスした内容となります。モノはeBayにて購入しましたが、ブランドは"Melopow"で、モデル名は"M002"となっております。中華プロダクトにありがちな「基本ノーブランドだけどテキトーな名前を付けてる」タイプの製品である様子。

eBayAliExpressで検索すると、形と機能はほぼ同等で名称のみ異なる製品が大量にヒットします。元はどれも一緒っぽいので、どれを選んでも良さそうな雰囲気であります。

機能的には純正ドックの互換品となっておりますが、USBポートは1つしか搭載されておりません。コネクタ自体は拡張ピンを備えた青色タイプで、ハード的にはUSB3.0以降をサポートする様子。が、現時点ではNintendo Switch側の制限でUSB2.0のみの対応となっております。

このほか、出力用のHDMIポート、そして電源入力用のUSB Type-Cポートが装備されております。Nintendo Switchに接続するUSB Type-Cケーブルは本体直付けで、長さはコネクタ込み9cmといった感じ。

使用時には、電源とHDMIケーブルをつないでからNintendo SwitchのUSB Type-Cポートに接続するだけ。純正ドックにセットしたのと同じようにテレビに出力されます。

電源にはUSB PDを使用するのも純正ドックと一緒。Nintendo Switchの純正電源で動作するのはもちろん、Xiaomiの"CDQ02ZM"でも動きました。が、ノーブランドなUSB PD電源"LN45"では動かず。

USB PDで動作
そして、USB PDなモバイルバッテリ"ZMI QB820"でも動作しました。小さくて少々見辛いですが、USB電圧・電流チェッカーは14.8Vの給電があることを示しております。

また、写真には写っておりませんが、HDMIケーブルはモニタにつながっており、映像出力も問題ありません。

さらに、USBポートのチェック用として、ワイヤレスUSB DACな"BT-W2"を挿してみましたが、こちらも問題なく動作しました。

ということで、USBポートが少ない点を除けば、純正ドックと同等に機能してくれることがわかりました。ただし、電源の選択にはご注意を。少なくともNintendo Switchの純正電源では動作するので、他の電源の利用に関してはUSB PD上級者向けのオプションと考えるのがよろしいかもしれません。

直付けのUSB Type-Cケーブルが短く、しかもゴワゴワなので取り回しがよろしくなかったりしますが、サイズはとってもコンパクトで携帯にも便利。価格的にもリーズナブルで、割と気軽に購入できます。

ただ、実際のところはわかりませんが、任天堂が非ライセンスな周辺機器を排除する方向へ進む可能性は否定できません。その意味で若干のリスクはありますが、面白い製品であることは確かなので、興味があるなら試してみるのもよろしいかと。

で、最初にも書いたとおり当方はeBayにて購入しましたが、日本ではAmazon.co.jp辺りで扱いがある様子。若干マージンが上乗せされた価格になっているので、海外通販がOKならば、そちらの利用をお勧めします。



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2017/10/21

Nintendo Switchの音声をワイヤレス化してみる

スピーカーのアイコンに注目
先日のアップデートにてシステムのバージョンが4.0.0となったNintendo Switch。動画記録機能が搭載されたのは周知のとおりですが、実は密かにUSB DACがサポートされました。

手持ちのUSB DACをつないでみると、確かに音が出ます。TVモードはもちろん、携帯/テーブルモードでもOTGケーブルを介することでUSB DACが動作しました。

UI(ユーザインタフェース)にも若干のアップデートがあり、USB DACを接続した状態で音量調整の操作をすると、ボリュームインジケータの並びにあるスピーカーアイコンに"USB"の文字列が付加されるようになりました。ちょうど上記写真の右側、スライダーの並びにあるアイコンがそれ。

USB DACが動作するということは、クリエイティブメディアの"BT-W2"が使える可能性も濃厚な感じです。詳しくはリンク先のエントリを参照していただくとして、これがナニモノか一言で説明すると「aptX Low Latencyに対応したワイヤレスUSB DAC」。

aptX Low LatencyをサポートするBluetoothレシーバ/ヘッドホンとの組み合わせにより、極めて遅延の少ないワイヤレス接続が可能となります。かなり前に登場したプロダクトであり、当然のごとくNintendo Switchはサポートされません。でも、状況的に動きそうな感じ。

ということで、早速試してみました。まずは、携帯/テーブルモードから。先のUSB DACと同様、USB OTGに対応したアダプタ(ケーブル)を使用してNintendo SwitchのUSB Type-Cポートに接続すると、"BT-W2"のインジケータが点滅して接続待機状態となりました。

すでにペアリングが完了しているBluetoothヘッドホンの電源をONにすると、ヘッドホンがピポッと鳴って接続が完了。Nintendo Switchを操作してみるとちゃんと音が聞こえました。ちなみに、本体のボリュームスイッチで音量を変えると、上記写真と同様のアイコンが表示されます。

気を良くして、次はTVモードで実験。が、ドックに搭載されたUSBポートに接続すると"BT-W2"のインジケータが点滅しません。いくら待っても消灯したまま。バスパワーが止まっているような雰囲気です。

認識されました
ならば、ということで、"BT-W2"を挿したままNintendo Switchの電源を落としてから起動してみると、インジケータが点滅をはじめました。

で、先程と同様にBluetoothヘッドホンの電源をONにすると問題なく接続し、音が出るようになりました。これで、めでたくNintendo Switchの音声をワイヤレス化することができました。

重要なのはスリープさせるのではなく、Nintendo Switchの電源を長押しすると表示されるメニューの"電源オプション"から"電源OFF"を選択すること。ちゃんと電源を落とさないと"BT-W2"が認識されません。

けれども、一度認識されてしまえば、"BT-W2"の抜き差しは普通に行なえます。スリープ時でも電源OFF時でも問題ナシ。ネゴシエーションに少々時間はかかりますが、ちゃんと再接続できます。ただし、電源ケーブルを抜き差しした場合、再び"BT-W2"を挿してから電源OFF→起動のプロセスが必要となりますのでご注意を。

もちろん、挿しっぱなしでもOK。なのですが、ドックのUSBポートは常時給電する仕様らしく、接続したままだと"BT-W2"のインジケータが点滅を繰り返します。実害はないので放置しても良いのですが、気になるようだったら裏ブタ内のUSBポートに挿すという手もあります。

そんな感じで、Nintendo Switchの音声をワイヤレス化する試みは、ほぼ成功を収めました。現状、これ以上スマートにワイヤレス化する方法を知らないので、個人的には最良の方法であると考えております。

肝心の"BT-W2"ですが、リリースからずいぶんと時間が経過しており、いつまで販売が続くかあやしい感じではあります。なので、興味があるなら早めに抑えておくのがよろしいかと。モノは直営のクリエイティブストア以外にも、楽天市場Amazon.co.jpでも扱われております。



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2017/10/12

QC2.0/3.0なモバイルバッテリを12V電源として使ってみる

12Vを出力できました
タイトルにあるQCは、Qualcommの急速充電技術である"Quick Charge"の略。詳細は割愛しますが、9Vや12Vなどの電圧によりスマホやタブレットを高速に充電する技術です。

同社製のSoCを搭載したデバイスのみで使用可能な技術であり、非対応機種のユーザとしては特別気にかけることもありませんでした。

が、ある日のこと「QCの12V出力を汎用的に使えたらモバイルバッテリがもっと便利に使えるかも」ってなことを発想。QC対応の電源から任意の電圧を取り出すことができるトリガーデバイスを使えば、とりあえずはなんとかなりそうです。

トリガーデバイスは、その機能のみを実装したハードウェア(基板)であることもありますし、USBの電圧/電流チェッカーに機能が内蔵されていることもあります。今回は、QCはもちろんUSB PDのトリガーも内蔵した高機能USB電圧・電流チェッカーである"Kotomi Pro"を使ってみます。

冒頭の写真がその実験風景。手元にあったQC対応のモバイルバッテリである"ZMI QB820"を使って12Vを出力してみました。ちなみに、赤い基板のUSB電子負荷装置は、モバイルバッテリの自動OFF機能が働かないよう、一定の負荷をかけるために接続しています。

当たり前の話ではありますが、実験的にはまったく問題ナシ。普通に12Vを出力させることができました。が、このモバイルバッテリの場合、12V出力時の最大電流は1.5Aとなっており、汎用的な電源としては少々力不足な感じ。もう少し、パワーが欲しいところです。

USB-ACアダプタでは、3A程度の出力が可能だったりするようですが、モバイルバッテリの多くは1.5A止まり。調べてみると、Ankerの"PowerCore Speed 10000 QC"は12V時でも2Aの出力が可能であるらしく、サクッと手配してみました。

そんなこんなでモノが届きましたので、基本的なチェックなど。まず、外観ですがひとめでわかる樹脂感があります。ただ、梨地仕上げとなっており指紋などが目立ちにくいのはよろしい点。インジケータには青色LEDが採用されております。眩しくはありませんが、個人的には白色LEDの方がよかったかなぁと思ったり。

出力用ポートはQC3.0に対応しており、もちろんQC2.0とも互換性があります。今回のように本来の目的とは違う使い方をする場合、0.2V刻みで電圧を変更できるQC3.0よりも、5V/9V/12V/(20V)が決め打ちできるQC2.0の方が便利だったりします。

入力用ポートはUSB micro Bで、QCには非対応。ちょっと残念な点です。が、2Aでの入力が可能なため、一昔前のモバイルバッテリよりは高速に充電できるかと。

2Aの出力を確認
続いて出力をチェックしてみます。今回の目的である12Vを"PowerCore Speed 10000 QC"の仕様の上限である2Aで出力。とりあえず問題はなさそうな雰囲気です。

ちなみに2.2A辺りまで電流値を上げたところでリセットが働き、強制的に5V出力へと戻されました。ということで、次は実践編。

用意したのは、DC12Vで動作する自作の17インチモニタ。接続形態としては実験のそれとほぼ同じで、"PowerCore Speed 10000 QC"に"Kotomi Pro"を接続して、そのアウトプットにUSB-DCなケーブルを接続。そのDCプラグをモニタの電源ジャックに接続すれば完成です。

で、HDMIケーブルを接続すると画面を表示させることができました。予定していたとおりの動作とはいえ、本当に動くのを見ると軽い感動を覚えます。使用時の消費電力は、12.2V@1.1Aで約13.4W。1時間ほど使用してみましたが、約16Whが消費されました。

"PowerCore Speed 10000 QC"の容量としては36Whなので、2時間ぐらいは使えそうな雰囲気です。LEDインジケータも2つ消え、50%消費した状態を示しておりましたので、計算に間違いはなさそう。

バッテリを触ってみてもほのかに温かい程度の発熱となっており、無理をしている感じもありません。ということで、消費電力が13W付近で安定した機器であれば問題なく動作するようです。

常用するには稼働時間的に難しい感じですが、例えば停電時などのバックアップ電源として、あるいは電源のない場所で使用する必要が生じた場合などで便利に使えるかもしれません。

今回は12Vに限定したお話でしたが、QC2.0では9V出力も用意されており、同様に利用できます。しかも、9Vなら出力電流も少し増えるため、より多くの機器で利用可能になる可能性があります。

最後にトリガーデバイスの入手に関してですが、ハードウェアタイプのヤツがAmazon.co.jpで購入可能。が、海外通販がOKならば数百円で買えたりしますので、こちらを利用するのもよろしいかと思われます。



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