[Nexus7] ユーザビルド版CM13を試してみる
最初のROMはCM12のスレッド内にて密かに公開されたため、様子を見ていたのですが、後日専用スレッドが用意されました。これなら、公式版の登場まではアップデートをフォローしてくれそうな雰囲気。
個人的にはMarshmallowの本命であったため、サクッとインストールしてみました。
なお、本投稿の内容に関しては執筆時の最新版となる"cm-13.0-20151227-UNOFFICIAL-grouper.zip"を元にした記述となっております。場合によっては外観や機能、名称などが異なることもありますのでご注意くだされ。
インストール方法は一般的なカスタムROMのそれと変わりありません。カスタムリカバリからダウンロードしたROMとGappsをフラッシュするだけ。他のROMから乗り換える場合にはファクトリーリセットの実行が推奨されております。トラブルに対処するためのNandroidバックアップもお忘れなく。
GappsはOpenGApps(のnanoまたはpico)がお勧めとのこと。OpenGAppsがナニモノか知りたい方は、以前の投稿をご参照いただけますれば。
root化に関しては、CM13の"開発者向けオプション"で指定することもできますが、SuperSUが好みの方にはMarshmallow対応のベータ版をカスタムリカバリからフラッシュすればOK。当方では"BETA-SuperSU-v2.65-20151226141550.zip"を使用しました。
とりあえず起動を確認して"設定"→"端末情報"を開いてみたのがこちらのスクリーンショット。
CyanogenMODの場合、さまざまな端末に対応するバージョンが並列的に開発されており、ビルド日時が同じなら他機種向けのROMもほぼ同じ進行具合になります。大幅な日本語化は先日実施されたばかりですが、その辺はしっかりと反映済み。
で、その内容を詳しく見てみると、Android6.0.1ベースのCM13であることがわかります。もちろん、セキュリティパッチも最新版。
公式には終了してしまったシステムアップデートですが、CyanogenMODはまだ終わりません。その安心感が嬉しく思える今日この頃です。続きましては、実際に使ってみての感想などを少々。
描画の感じは場面によりけりでした。例えば、上下に長い"開発者オプション"ではサラサラと気持よくスクロールしますが、ドロワーの画面推移アニメーションでは、ほんの少しだけモッサリ気味。最適化による改善を期待したいところです。
また、アプリの動作に関してはCM12.1相当といった感じ。ただ、Chromeの起動は速くなったような気がします。Webページのスクロールもヌルヌルとまでは行かないものの、スルスルと気持よく動いてくれます。
USB OTGの扱いですが、ストレージ系USBデバイスの場合、AOSP版の機能がほぼ踏襲されている様子。USBメモリを挿し込むと通知され、そのまま内蔵のファイルマネージャで内容を見ることができる、というアレです。
詳しくは先日投稿した"[Nexus7] MarshmallowのUSB OTG機能を試してみる"をご参照くだされ。そこに記述されているとおり、サードパーティ製のファイルマネージャでは少々面倒な手続きが求められます。
ただ、CM13の場合には少し様子が異なる点もあったりします。
こちらのスクリーンショットにあるとおり、CyanogenMOD純正のファイルマネージャでは普通に/mnt/media_rwが見える状態となっており、素直にUSBメモリへのアクセスが可能でした。
また、AOSP版には存在しなかった/storage/usbdiskなるディレクトリも用意されておりました。もしかすると、将来的にはストレージ系USBデバイスの扱いが変わるかもしれません。
状況がまったく見えなかったUSBオーディオの対応具合ですが、出力の方はバッチリOK。USB DACをポートに接続するだけで使用可能となりました。もちろん、HotPlug対応。
入力の方も一応機能しますが、ソース機器によってはレベルが低かったりノイズが乗ったりといった感じ。ただ、動作自体はCM12でも似たような雰囲気だったので、CM13特有の不都合という訳ではないのかもしれません。
全体的にはまだまだ未完成の感もありますが、アプリが終了してしまったりランダムリブートが発生したりなど深刻な不都合は(今のところ)ありません。
より安定的な公式版を待つのもひとつの方法ではありますが、「もう待てない」というせっかちなユーザには試してみるのもよろしいかと思われます。
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