DCプラグをUSB PD化してみる(テスト編)
さまざまなデバイスがUSB給電へと移行する昨今、レガシーなDCプラグを使用する給電方式も根強く残っております。
ウチで言えば、Bluetoothスピーカー"SC-NA10"がそのひとつ。
いわゆる充電式ポータブルスピーカーなのですが、内蔵バッテリへの蓄電には外径5.5mm内径2.1mmのDCプラグが付いた出力12VのACアダプタを使用します。
専用のACアダプタでコンセントをひとつ消費してしまうのもシャクなので、必要が生じるたびに接続しておりました。正直、これは面倒。けれども、代替手段を思い付くこともなく時が流れて行きました。
ところが最近になって、12Vを出力することができるXiaomiのUSB PDなACアダプタ"CDQ02ZM"、およびUSB PDのトリガー機能を備えた超高機能版USB電圧・電流チェッカー"Kotomi Pro"を入手し、何となく上記の問題が解決できるかもしれない雰囲気となってまいりました。
すなわち、"Kotomi Pro"によって"CDQ02ZM"から12Vを引き出し、それをDCプラグに変換して"SC-NA10"の充電ジャックに接続する、ってなイメージ。
"SC-NA10"の立場からすると、単純に12V電源が接続されただけの状態であり、普通に充電されるハズ...という目論見です。
幸いにしてUSB-DCプラグなケーブルは手元にあったので、何かを買い足す必要もナシ。これを試さない手はありません。ということで、サクッとセットアップしてみました。
こちらが充電中のワンシーン。"SC-NA10"のバッテリインジケータが点灯して充電中であることを示しています。
写真の状態とは異なりますが、USB PD電源の場合、最大11.96V 0.47A(約5.6W)での充電となりました。一方、純正のACアダプタを使用した場合、最大12.15V 0.49A(約6.0W)といった雰囲気。
純正ACアダプタでの充電と比べ、USB PD電源の場合には電圧・電流ともに若干少なめとなりますが、致命的な違いとは言えず、そのまま運用しても問題はなさそう。ただ、少々充電時間が長くなる可能性はあります。
動作的には、いずれも序盤から終盤に差し掛かるまで電流値は安定しており、フル充電が近くなると徐々に減少するという一般的なモノでした。
そんな感じでテスト的には大成功。方向性が間違っていないことは確認できたので、この方式でDCプラグをUSB PD化する目処が立ちました。
現状でも一応は機能するカタチになっておりますが、バラック組みな状態のため使い勝手は最低。見た目にも美しくありません。
次のフェーズでは、USB PD-DC変換アダプタであると断言できるレベルの完成度を目指したいところ。まだ素材を手配している最中なので、公開はしばらく先になりそうですが...。
***Edit*** 続編を公開しました。こちらからどうぞ。
コメント
トリガーを介さずにdcジャックに変換して挿すと充電できますか?
そうではなく「一般的なUSB-ACアダプタを使って、5Vを必要とするデバイスを充電したい」という話であれば、USB→DCプラグへの変更により可能となります。
この場合、被充電デバイスが要求する電力をまかなえるだけの余裕があるUSB-ACアダプタが必要となるのは言うまでもありません。
PDで5v以上の電力を出力するにはquickchargeのように"特殊な条件"がないと出力されないということですよね。
トリガーを介さずに12vなどを出力したかったのですが,,,,,,儚くも散ってしまいました(笑